第10話 ボア

 前回から、PV140と☆0個を獲得できた。


 現在あるのは、☆62個と798リワード。


 ちょっと上向いてきた。

 朝の感じでは右肩上がりになりそう。


 とりあえずの目標は1話につき500PV。

 それを目指す。


 コメントを5つ貰った。

 励ましが嬉しい。

 最強を望む声が大きい。

 ハードモードにした神様を恨んでくれ。

 俺はいつだって最強を望んでる。


 獣道を見つけた。

 その道を行く。

 水音が聞こえる。

 どうやら沢があるようだ。


 更に進むと視界が開けた。

 沢があったのは良いが。

 巨大なぬた場がある。

 ぬた場とは猪が寄生虫を落とすために泥浴びする場所だ。


 寝転がって泥の中でのたうち回るような感じだ。

 草がなぎ倒され、そこだけ田んぼのようになっている。

 このぬた場の大きさで猪がどれだけ大きいかある程度見当がつく。

 このぬた場は俺の身長の3倍半、約6メートルはある。

 獲物は4メートルから5メートルといったところか。


 昔、じいちゃんのいる田舎に行ってこういうのを見学してたのが役に立つ。

 怖いがここでボアを待つことにする。


 しばらくして、獲物が現れた。

 聞いてたのと違う。

 三つ目だし、体毛が赤い。


 モンスターには変わりないのだろうけど。

 体の大きさはサイぐらいはある。

 こんなの勝てるかよ。


「ブフゥ」


 ボアが鼻息を鳴らす。

 その風が俺まで届いたような気がする。

 先手必勝。


「【剛力】【早足】」


 俺は駆け出すと、ボアに向かって前蹴りを繰り出した。


「ブギャア」


 ボアの鼻づらから血が垂れる。

 だが、ボアは牙で俺を突いた。

 俺は木の葉のように宙を舞った。

 落下の衝撃で息が詰まる。


 ボアは俺に圧し掛かってきた。

 どうやら俺を食うつもりらしい。

 手放さなかった杖で口を防ぐ。

 生臭い息が感じられた。


 つばぜり合いみたいな状況になった。


 こんなサイクラスのモンスターに鉄串で対抗できると思った俺が間抜けだったのか。

 あれをやるしかないな。

 水生成スキルなんだが、手の5センチ先ぐらいしか出せない。

 射程がないんだ。


 水魔法とかになると水を生成して飛ばしたりできる。

 水生成が水魔法の役割をしたら、水魔法が必要ないし、あんなにもてはやされたりしない。


 だが、水生成の射程を伸ばす手段は存在する。

 それは、武器だ。


 斬撃というスキルがある。

 これは剣にスキルを纏わせ、攻撃力を上げるというもの。

 実はこれ、素手でも発動できる。

 手刀とかの切れ味を高められるのだ。


 というか武器にスキルを纏わせるのが、イレギュラーなのだ。

 なぜ武器にスキルが乗るかというと、武器を持つとその人の魔力が浸透。

 手足と同じになる。


 分かったと思うが、いま持っているただの木の棒の杖。

 これは俺の手と同義なのだ。

 これが切り札。


 杖をボアの口の中に入れる。


「【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】【水生成】、くおらどうだ」


 ボアの口の中は水で一杯になった。

 ボアが暴れる。

 追加で水生成を連打する。


 そして、永遠と思われる死闘が終わった。


 ふいー、この死骸をどうやって持ち帰ろう。

 捨てるという選択肢はない。

 付与魔法を獲得しちゃうか。


 そうするしかないか。

 ステータスを確認


――――――――――――――――――――――――

名前:健司・金子

レベル:7

魔力:188/245

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

――――――――――――――――――――――――


 レベルが3も上がっている。


「【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】【付与魔法】」


 2割増しって話だよな。

 10回重ね掛けならかなり良いだろう。

 ボアを引きずると、俺の骨が悲鳴を上げているのが分かった。

 これ以上、力を出すときっと骨折するな。


 10回重ねの4割ほどしか力を入れられない。

 だが、確実に動いている。


 こりゃ門へ行くまで何回もスキルを掛け直さないとな。

 レベルが上がって魔力が増えて良かったぜ。


 沢から門に行くまで6時間以上掛かった気がする。

 もう夕暮れが近い。


「また、大物だな。ブラッディボアじゃないか」

「解体と干し肉作りを頼む。討伐料と牙は要らない」

「おう任せておけ」


 バトルブーツ役に立たなかったな。

 このなのが役に立つなら前世の歴史で出て来るよな。

 見たことがないってことは駄目なんだろう。


 でもスパイクは良かったな。

 足場が悪かったが、滑らずに踏ん張れた。

 スパイクの靴はあるものな。

 バトルブーツから鉄串を取り外した。


 うんスッキリした感がある。

 サイクラスの巨体に蹴りはないよな。

 ちょっと反省。

 ぬた場の大きさを見て、逃げておかないと行けなかったのだな。


 付与魔法重ね掛けは体に良くない。

 骨も丈夫になってくれたら良いのに。

 身体強化は流石☆100スキルだな。

 骨も強化されなきゃやってられん。


 生きて帰れたが、もっと強くならないとな。

 付与魔法で骨とか強化できないかな。

 出来ないんだろうな。

 水生成は1.2倍にできる。


 そんなのあっても連打した方が早い。

 魔法スキルとかと組み合わせたら強いんだろうけど、☆100個は望み薄だ。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、付与魔法

 ☆残り52個


今回の収支:

 収入

 140リワード


 支出

 なし


 残金

 798リワード


次の分岐:


 アンケート分岐。

 更なるパワーアップを。


 ①神に祈る。

 ②筋トレ始める。

 ③パーティ加入。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 8/29日の午後3時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


すこし未来の分岐:


 15話までに大きなことをする。デシーラが一緒に喜んでくれて怒りも解ける。

 できなければ、デシーラが口をきいてくれなくなる。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万リワード貯めるとハッピーエンド

 未満だとバッドエンド。


名前:健司・金子

レベル:7

魔力:31/245

スキル:

 カクカク[ ]ⓘ

 点火ⓘ

 剛力ⓘ

 早足ⓘ

 回復ⓘ

 擬死ⓘ

 水生成ⓘ

 付与魔法ⓘ

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