第13話 神々のスコレー

……いで……おいで……。


ロジェがかつて聞いた声が周囲に響く。忌々しいあの女の声だ。


「成程、私が聞いたのはあの化け物の声だったのね」


ロジェもふわりと浮いて真っ直ぐ土着神を見据えた。耳につんざく女の声。嫌になる。


『先ずは相手の出方を見なくちゃダメだよ。その為にはまずこうやって……』


サディコが力を込めてありったけの水弾をオサンビサマにぶつける。


『めちゃくちゃに攻撃すること。頑張って避けてね』


「使い魔が主人にする仕打ちとは思えないわね!」


ロジェは戦い慣れていないどころか、飛び慣れてもいない。自分に当たりそうな攻撃は撃ち落とすしかない。


黒い粘性を持った霊弾が同じ感覚で円を描いてロジェを狙う。これは高速で真ん中を抜ければ良い。


ロジェは手で銃を作ると、オサンビサマの顔を撃ち抜いた。傷が出来たが、吹き出して来るのは血ではなく黒い何かだ。


それは撃った主ではなく麗子を狙ったが、ロジェは彼女の前に水幕を貼った。上手く全て攻撃が流れる。


礼を言われるその前に、ロジェは化け物の首に肉体強化魔法をかけて蹴りを入れた。骨らしき物が外れる感覚が足を通して伝わり、足元に目掛けて超高圧の水を打ち放つ。


反動でロジェは吹っ飛んだが、どうやら首を切り落とすのには成功したらしい。後は任せて、と宙に浮かんだ麗子が手を振りあげたその瞬間だった。


「最高のショーだったわ。お疲れ様」


その言葉と共にオサンビサマが消えた。麗子は降り立って言葉の主を睨む。その声の主こそ、間違いなく。全ての恨みの根源であり。


「こんにちはぁ。元気だった?ロジェお姉ちゃんと麗子お姉ちゃん」


「オルテンシア!貴様!」


現れたのはオルテンシアと呼ばれた少女とお付の男だった。麗子は今にも殺しそうな気迫でオルテンシアに向かう。少女は今にも泣きそうだ。


「そんな怒らなくてもいいじゃん、麗子お姉ちゃん……。そーだ!そんな悪い事を言う子には……」


しくしく、と言いながら目を隠していた手を退けて、意地悪い笑みを見せる。


「御神子の力はもういらないね?」


その言葉を元にして、麗子の纏っていた巫女装束は紺色の可愛らしい浴衣に、蝶の髪留めはリボンに、大幣は花束に変わった。


「『コード』の書き換えね。あんた、相変わらず趣味が悪いわ」


麗子は一瞬だけ自分の服を恐れの表情で見ると、またオルテンシアへと視線を移す。


「その事も知ってるんだ。じゃあ『コード』も忘れてもらわないとね。それは後でいいや。それより……」


オルテンシアは真っ直ぐロジェに手を差し出した。ふんわりと可愛く笑って。


「『ヴァンクール』が欲しいの。渡してくれる?」


「……話の脈絡が良く分からないんですけど。どうして渡さなくちゃならないんですか」


ロジェはヴァンクールをぎゅっと握った。何だか渡してはいけない気がする。憧れのオルテンシア。だがこの少女は少女らしく無さすぎる。あからさまに無害であることを強調していて不気味だ。麗子がロジェの前に立ち塞がった。


「あんたロジェに何するつもり?そもそもこれは一体どういう風の吹き回しなのよ」


「何するつもりって……『ヴァンクール』を貰うだけだよ。そんな怖い顔をする必要は無いと思うけどなぁ」


オルテンシアは髪をいじりながら答えた。ついでに足で土の山を作る。


「そんな事言って『嘆願』も今ここでしたんでしょ。もっと早くすれば、こんな事にならなかったのに!」


「違うよ?やだなぁ。『嘆願』は叶えられてないもん」


「はぁ?」


「うふふ、だってありがちじゃあん。呪いを解いて欲しくて十年祈るとか、面白くないもん」


「あんた、それって……」


麗子には僅かながらに『父が裏切ったのではないか』という恐ろしさがあった。今、その恐れが揺れる。彼女は知っていて放置したのか。ここまで酷くなると分かっていて!


「でも良かったねぇ、麗子お姉ちゃん。そこのロジェお姉ちゃんがいて」


にこ、と綺麗にオルテンシアは笑った。


「ロジェお姉ちゃんが居なかったら、天慶国はずっとこのままだったよ」


全ては彼女の気まぐれなのだ。その事を、知らしめられて。


「コイツ……!」


『抑えて抑えて!敵わないよ!』


短刀を出した麗子の浴衣の裾をサディコが食いつく。しかし、オルテンシアの視線は麗子を通り越してロジェを見ていた。


「さ、ロジェお姉ちゃん。『ヴァンクール』を貰おうかな。それが居るんだよねぇ」


「これは渡せません。だって『ヴァンクール』は私を選んだもの」


ロジェの一言にオルテンシアは目を見開いた。その瞳は殺気を語る。


「……何言ってんの?」


「『ヴァンクール』は私を選んだ。貴方がつけたとしてもこの神器は動かない……!」


びゅん、と何かがぶつかって、ロジェは背後の木にぶつかった。痛くて仕方ない。ゆっくりと、目を見開いて笑ったままオルテンシアが近付いて来る。


「今の、前言撤回して?」


「いや……嫌よ、これは私のだわ。私を選んだの。貴方じゃない」


「あっーーーそ。じゃあ殺してでも奪い取ってあげる」


ロジェは飛び上がった。このままじゃ確実に殺される。それだけの殺気がある。


「いつでも降参は聞いてあげるから、素直になってねロジェお姉ちゃん!」


追尾弾がロジェに追いつく。当たったらこんなの致命傷だ


『ぼくが弾を消してあげる!だからロジェは攻撃に集中して!』


ぐるりと後ろを振り向くと、水の霊体になったサディコが弾幕を消している。恐らく消すだけで精一杯なのだろう。


「しょ、焦点が……合わない……!」


手で銃を作って向かい来るオルテンシアを追撃するが、風圧でどうしても手がずれる。


「水鉄砲でもやってんのー?二対一なのに弱すぎない?」


ロジェは手を広げるとオルテンシアの攻撃を真似する。


「あはは!ロジェお姉ちゃん全然私の弾幕わかってなーい!当たってみれば分かるんじゃない!?」


『ロジェ!後ろ!』


サディコの声でロジェは既のところで避ける。ダメだ。あまりにも実力が違いすぎる。


実際の魔力量は恐らくそんなに変わらない。だけど実戦も禄にしてないし、魔法を使い出したのもここ最近だ。だけど負ける訳にはいかない。この神器だけは取られてはいけない。


魔法弾の攻撃が激しくなる。サディコの弾消しももう追いつかなさそうだ。ロジェはありったけの魔法を広げた手のひらに込めると、レーザー光線を放つ。


そして。




ぽつり、ぽつり。雨が降り出す。少しだけ髪が乱れたオルテンシアは、雨の森の中を歩いていた。足音が止まる。


「……見つけた」


視線の先には赤髪の少女。ぼろぼろになって倒れている。髪にかかって顔は見えないが、酷い傷を作っているだろう。


オルテンシアにしてみれば、初心者の魔法など跳ね返すのは簡単だった。つまり彼女は自分が放ったありったけの力をもろに食らったのだ。


「テュルコワーズ。見つけたわよ」


「それはよろしゅう御座いました」


「これ、どうすれば良いかしら」


オルテンシアはわざとらしく悩んだ。


「殺せば宜しいのでは。『ヴァンクール』をお望みなのでしょう」


「そうなんだけど……。色々聞きたいこともあるしなぁ」


よぉし、と少女はロジェの手を引っ張ろうとしたその瞬間だった。


「ソイツに触るな」


雨の森に、銃声が響いた。


「あらぁ。今は……ヨーハンだっけ。久しぶり。元気にしてた?」


「銃弾に当たるなんてお前も焼きが回ったか?」


ヨハンが構えていた銃から煙が上がっている。オルテンシアの肩に当たったのだ。しかし彼女も慣れたもので、当たった傷口から無理くり弾を取り出すと傷を治した。


「そうかもしれないわねぇ」


「シアお嬢様。この者を抹消するべきでは」


ナイフを取り出したテュルコワーズの前にオルテンシアは手を出して制止した。どうやらヨハンの言葉を待っているらしい。恐る恐るヨハンは口を開いた。


「……オルテンシア。俺とマリシアを元の世界に戻せ」


「貴方もマリシアも返せないわぁ。それにマリシアは帰ることを望んでないもの」


「嘘だ!」


あの時の、あの日の残響は鳴り止まない。


「嘘だ、マリシアは帰りたがってた。それをお前が……!」


「そうねぇ。最初は帰りたがってたわ。でも魔法が無いあの世界で魔法使いとして生きていけないことを、マリシアはもっと嫌がってたもの」


弾かれたようにヨハンの銃を握る手が下がっていく。


「本当に弱虫ねぇヨーハン。同行者がいないとお家に帰れないの?」


同行者。そんな肩書きが合うのだろうか。半ば無理矢理で、それは。


「ヨーハン。この娘に貴方は救えないし、貴方はこの娘を救えないわ」


思考に耽っていたヨハンの世界にオルテンシアは嘲笑を一つ。


「目が金色じゃないもの」


もう一度ヨハンは銃を握り直す。やっぱりダメだ。コイツはどうにかしなければならない。たとえ世界を壊す事になっても、コイツは殺さなければならない。


「銃を向ける相手を間違ってるわぁ。私じゃなくて、このお姉ちゃんに向けた方が良くってよ」


恐らくオルテンシアの言葉はでたらめだろう。彼女はロジェを消したがっている。


「だ、め……だめよ、よーはん……」


「静かにしろ。怪我に触る」


命乞いをしてくれ、と錯乱したヨハンは強く願った。下手したら、きっと無いと思うが、このまま殺してしまいそうだ。


「その人を……うっては……だめ……ころしちゃ……だめよ……」


そのロジェの呻き声に、ヨハンは目を見開いた。


『××。駄目よ。その人を殺してはダメ』


金色の瞳をして蛍飛び交う美しい夜の月の元、次元の狭間に立っていた女は確かにそう言った。


「お前まで……」


あの時無理矢理止めていれば。あの時無理矢理止めなかったのならば。どう続いても自分がこうなる事は無かったのに。


「お前まで、そんな事を言うのか!?」


「あはは!ヨーハンったら怖いなぁ!怪我人にそんな事を言うなんてぇ!」


「……なぜ、俺は帰れない」


淀んだ目を泥濘ぬかるみに動かす。足に染みた水が冷たい。


「貴方は『自分は世界に関係無い』と蚊帳の外ぶってるけど、ねぇ。ヨーハン、貴方も『聖定』に関係あるのよ」


雨が僅かに緩くなる。もう直ぐ晴れるのだろう。


「五百年経って、耐えて、貴方はこの娘を手に入れた。救いとなるのか、はたまた滅びか。運命はどう笑うのでしょうね」


「それをお前が言うのか?」


運命を操作し、司る神はくすくすと嗤った。


「今私を殺してもどうにもならない事を分かっているから、引き金に指を置かないのでしょう」


「……クソッ」


「ついでにヨーハン、教えてあげる。『ヴァンクール』の制作を依頼したのはレヴィ家だよ。……でもま、今はもう関係ないけど」


「は、ぁ?」


「貴方は関係無いと高を括っておきながら、自分で物語の引き金を引いてしまったのね」


オルテンシアはロジェを跨いで優しく抱き締めた。慈愛に満ちていて気持ちが悪い。


「本当にヨーハン、あなたってば可哀想な人」


またあの綺麗な笑みを貼り付けて、


「それじゃあね。また会う事があったら……うふふ、宜しくね?」


ヨハンは膝から崩れ落ちた。何だかとても疲れてしまった気がする。多分疲れたんだろう。助けを求める様に、


「……ロジェ……」


ヨハンは手を伸ばした。手のひらに触れるとぴくん、と指先が動く。オルテンシアはきっと、コイツを殺せば『ヴァンクール』と引き換えにヨハンの帰り道を用意してくれるのだろう。それできっと、ヨハンの物語は終わる。


それをしないのは……。殺す必要も無いし、殺す事で何か大きな物が埋もれてしまう様な気がするから。ヨハンは拳銃を仕舞うとロジェを担いだ。


「……っ……うぅ……くっ……」


「ロジェ、大丈夫か?サディコはどこへ行った?」


「たぶん、もどって……くるとおも……うの……。一緒にうたれちゃ……ったから……」


「……そうか」


ロジェは満身創痍という言葉が似合う状態だった。火傷も切り傷も沢山できている。


「ひっ……く……うぅ……うぇ……」


「悔しいか」


「……う、ん……うん……!」


声を上げて顔を覆うくらいまだ泣く余裕があるらしい。これならきっと傷の治りも早い。


「そうか。俺もだ」


ふと顔を上げるとすっかり晴れて虹がかかっている。


「ほーらロジェ。掴まってろ。落ちないようにしろよ」


ヨハンの背中の温かみを感じながら、ロジェは涙を押し出すかのように強く目を瞑った。







『あーっ!ロジェが目覚ました!覚ましたよヨハン!あー良かった!』


ぱちりと目を開けると、使い魔の顔が全面に入って来た。まだぼんやりとした頭にこの声はうるさい。


「ん……」


身体を起こすと大きな座敷に横にされている事が分かる。縁側が近く塀と庭が見える。


「目覚ましたな。痛いところは無いか?」


あった所で俺は治せないが、とヨハンは続けた。声を出そうとしても上手く出ない。差し出された水をごくんと飲むと、


「だ、だいじょー、ぶ」


『良かったぁ。ほんとに死んじゃったのかと思ったぁ』


ぺろぺろと顔を舐められる。擽ったくてサディコの頭を撫でた。


「やーだ。やめてよね」


『ロジェは素直じゃないなぁ』


もふもふの身体をぎゅっと寄せながらロジェは問うた。


「そう言えば……よはん。葉子ちゃんは……」


「あの妹か?あれなら──」


「麗子!麗子ッ!」


「おとうさん……お父さんっ!」


野太い男の声の後、麗子の声が続く。ロジェはゆっくりと立ち上がると声の方向へと向かった。玄関口で親子は再会したらしい。


「れいこ……れいこ……良かった……お前達だけでも無事で……本当に良かったッ……!」


二人の姉妹と男は抱きしめ合っている。ロジェは優しく微笑んだ。


「丁度妹を連れて逃げてたらあのおっさんが来てな。すれ違いざまに『自分の子だ!』って言われて。預けたんだ」


『なんでまた『嘆願』も叶ってないのに帰って来たんだろうね』


「本人は『嘆願』をちょっと前に諦めて、色んな解呪方法を集めて戻って来るとこだったらしい」


男は此方の視線に気付くと、近寄って来て涙ぐみながら頭を下げた。


「本当に……本当に有難う御座いました!この地の呪縛はもう無くなり、これで私達はここを離れる事が出来ます!」


「別に俺は礼を言われる事は無い。言うんなら自分の娘とコイツに言うんだな」


そのコイツ、にロジェが入るものだから、本人は少し照れた。男はロジェの手を掴んでそのまま泣き崩れた。


「そ、そんな泣く程お礼を言われる事でも……。それより、この天慶国を離れるんですか?」


ロジェの質問に父の変わりに麗子が答えた。


「そうよ。もう何にも無いもの。お父さんが都で仕事を見つけてるから、一緒に住もうって」


少しだけ悲しそうに麗子は視線をずらした。


「お母さんは……ダメだったけど、私達の悲願である呪縛からの解放がなされたわ。貴方のお陰よ。有難う」


それに、と麗子は付け加える。


「私だけじゃなく、この地に住む人は皆、呪いから開放される。ふふ、ほんとに有難うね」


「わ、わたし……」


「本当に有難う御座いますなのです!こっちに来るのですー!」


葉子に手を引かれてぐるぐるとロジェは回される。その様子を見て柱に凭れながらヨハンは笑った。微笑んでいる彼を麗子が小声でこっそり尋ねる。


「貴方、お墓参りは行ったの?」


「あぁ。教えてくれて有難う。助かったよ」


「……調べたんだけど驚いたわ。貴方、天慶国の出身だったのね」


「最後の戸籍はそうなってるだろうな」


含みのある言い方に麗子は首を傾げる。ヨハンは意地の悪い笑みを零すと、口に指を当ててしー、と続けた。


「おーい。もう良いだろ。帰るぞロジェ」


「あぁはい、今行くわ」


さっきの様子はどこにも残っていない。何だか感情の起伏が妙な人だ。


「……変な人」


麗子の手元には五百年とちょっと前の戸籍があった。紙はよれよれになって読めないが、唯一読める部分に『齢 推定二十歳 名 絽紗』と書いてある。


「まぁ、いっか」


「麗子。何見てるの?」


「別に。何でもないわ」


麗子に当たる視線が痛い。ロジェに自分の事を言うなという事なのだろう。何をそんなに秘密にしているのか分からないが、誰しも言いたくない秘密の一つや二つあるものだ。戸籍を懐に押し込んだ。


「ねぇ麗子。色々教えてくれて有難う。私もっと強くなるし、もっと空を飛べるようになるから。コードの事も、本当に……」


「こーど?こーどってなに?」


「れ、麗子?教えてくれたじゃない。『ラプラスの魔物』の、あの……」


「そんなの教えたかしら」


そう言えばオルテンシアは『コードを知っているのならその記憶を消す』と言っていた。書き換えが起こったのだ。


「あ……えと、ごめん。何か勘違いしてたかも。ともかく色々有難う。元気でね!」


「挨拶は終わったか?早く帰るぞ」


「はいはい分かったわよー」


少し覚束無い手つきで魔法陣を描くとロジェ一行はその中に入る。魔法陣が光ってつむじ風が吹いたかと思うと転移した。騒がしい人達だ、と麗子は軽く微笑んだ。


「……さて、都に向かうとしますか」


麗子と葉子は荷物を纏める為に大社の中に入り、父親は馬車へと向かうと、もうそこには誰も残っていなかった。

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