第8話 中国猫拷問ビジネスを週刊現代が取り上げてくれた!

《あなたのために猫を拷問しますよ》「眼球まで全身隙間なく針を刺す」「硫酸をかけて溶かす」…拷問の果てに犬猫を殺害する中国「動物虐待ビジネス」の残酷な実態


週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)


11/22(金) 9:04配信


出典:


https://news.yahoo.co.jp/articles/28cca44709e4d1a15137e6d07bf292a7eb93af6a?page=1


今、中国の「動物虐待ビジネス」が問題になっている。犬や猫を壮絶な拷問の末に殺害、その様子を撮影した動画はインターネットを通じて動物虐待愛好家らに販売されているというものだ。これに世界中の動物愛護家らが怒りの声を上げている。あまりにもおぞましい実態を抗議活動を続けるボランティアらが明かす――。


【画像】これはひどい…動物虐待のおぞましい実態


数千円で販売される虐待動画

《あなたのために猫を拷問しますよ》


そんな文言が世界中の動物虐待愛好家に向けて発信されている。


2024年11月上旬、ミキサーに入れられた子猫の動画がX(旧Twitter)上に投稿、拡散された。ミキサーのスイッチが入ると、子猫は逃げようと苦しそうに身をよじり――。動画は即削除されたが、こうした動物の虐待動画はSNSに繰り返し投稿されている。


「ミキサーの動画は中国人男性W(仮名)率いる動物虐待グループが2023年5月にSNS上に投稿したものです。当時、動画は瞬く間に世界中に拡散され、社会問題になりました。データを持っている人がそれを繰り返し投稿しているんです。


SNS上にはWたちが撮影したもの以外にも、見るに堪えない壮絶な拷問の末に殺害される動物たちの虐待動画が無数に存在しています。こうした動画は売買されたり、インプレッション稼ぎのためSNSに投稿され続けているんです」


そう話すのは、中国の動物愛護事情に詳しいボランティアの楊さん(仮名)。楊さんによると、動画は日本円で平均3000~4000円で売買されているという。


「値段が高くなりますが、虐殺を自分好みにカスタマイズするサービスもあります。猫は2匹で3000香港ドル、日本円で約5万9560円~。金魚、カメなどは値段が低く、ウサギも5羽で1500香港ドル、日本円で2万9780円~です」(楊さん、以下「」も)


過去には若い女性にハイヒールを履かせ、1~2時間かけて動物を踏み潰し、虐殺してほしいとのリクエストで撮影されたものもあったという。


自分好みの動画が手に入るとして、虐待愛好家たちから人気を集めている。カネにものをいわせ、競わせるように残虐な動画制作を依頼する人々が世界中にいるのだ。


虐待犯の中には社会的な地位のある人も

「中国には日本やほかの国のように犬猫など愛護動物への虐待を取り締まり、罰則を与える法律がありません。法で裁かれることがないため、虐待ビジネスは野放しにされていて、次々に過激な虐待動画が制作されて続けています。公安当局もこの問題を知りながらも見て見ぬふりを続けているんです」


10年以上前から仲間たちと中国国内の動物虐待を防ぐ活動を続けている楊さん。活動をする中で虐待ビジネスの存在を知り、組織とその実態を探ってきた。


「現在、主に取引が行われているのは、テレグラム内の作られた動物虐待愛好者たちが集まるコミュニティです」


「テレグラム」とは秘匿性が高いことが特徴のメッセージアプリ。日本でも「闇バイト」の連絡手段として使われることがあり、問題視されている。


「動画を販売しているのは一つのグループではありません。元々あった30個ほどの大きなグループが枝分かれしていって、現在は確認されているだけでも3000個ほどに増えています。ただし、個人も含めると数え切れないほど存在しているようです」


虐待犯たちは10代の少年少女や大学生だけでなく、会社員や銀行員など、社会的地位の高い者も多数いる。


楊さんはこれまでテレグラムの虐待動画販売グループに潜入した経験がある。そこでは筆舌に尽くしがたい、悪魔の所業ともいえる残虐でおぞましい内容の動画が販売されていた。


殺した子猫の遺体を母猫に食べさせる

嫌がり逃げようとする子猫を裁断機に挟み、腹部で切断。真っ二つになった子猫は、想像を絶するような痛みと苦しみから上半身と下半身を別々にバタつかせ、絶命するまでもがき続けていた。


また、猫の身体、眼球までの全身隙間なく、数百本もの針が刺されていた動画もあったという。


「生きたまま火をつける。硫酸などの薬品に漬けて溶かす。折に閉じ込めた母猫の前で子猫を一匹ずつミキサーに入れて殺害する。生きたままサンダーで時間をかけて頭を削る……。殺した子猫の遺体を母猫に無理矢理食べさせる、というものもありました。あまりにもむごたらしい動画ばかりでした……人間がここまで残酷なことができるだなんて、とてもじゃないけど信じられません」


犠牲になる犬や猫は「市場などで購入した」と、話す動画制作者もいるというが、実際には野良猫や野良犬を捕獲して動画に利用しているケースが大半だという。


「飼い主から猫を盗んだり、里親詐欺をしたりして、動物を集めている動画制作者もいます。小遣い欲しさから猫を盗み、虐殺し、その動画を配信して収益を得ている10代の少年少女のグループもいるようです」


世界中に衝撃を与えたのはC(仮名)という男が2023年3月14日に白と黒の牛柄の野良猫を捕まえ、猫が亡くなるまで容赦なく拷問し、その様子をLIVE配信した動画だ。


「撮影された動画はテレグラムとQQ(中国のメッセージアプリ)で共有され、世界中に衝撃を与えました」


待サイトには世界中から数十億アクセス

写真の猫は行方不明になっており、その後虐待動画に使われていたことが判明した(関係者提供)


猫は木に縛り付けられ、3日間にわたり拷問を受けた。


熱したフォークで身体を突き刺さされ、爪を一枚ずつはがされ、指も切断された。首に有刺鉄線が巻かれ、水辺まで引きずられ、水に入れては引き揚げる、を何度も繰り返された。再び木に吊るされると、腹部を何度も何度も殴打され、ボロボロになって虫の息の状態になったところで最後はビニール袋に入れられ、生きたまま、焼き殺された。


「Cが虐待を続けた理由は『猫が鳴かなかった』から。猫は死の直前になるまで鳴き声を上げずに、苦しみに堪えていたようです。男は『鳴け、鳴け』と言っても猫は鳴き声をあげなかった」


自分たちよりもずっと体の大きな人間に蹂躙され、なぶり殺しにされる猫の苦しさ、恐怖心、その心情を思い図ることはとてもできない。


「Cとその動物虐待信者たちのグループはアメリカ・アリゾナ州からドメインを入手し、動物虐待専門サイトを運営していました。サイトには中国だけではなく、タイ、ベトナム、ブラジル、アメリカなど世界中から数十億ものアクセスがあったそうです。牛柄の猫の動画には1日で20万アクセスがあった」


だが、Cたちが撮影、販売していた動画は氷山の一角に過ぎない。


「子猫のミキサー動画を撮影したは『猫中毒セラピスト』という猫虐待グループのリーダーで、普段は銀行員でした。高校生のころから動物虐待を行っており、過去10年以上にもわたって蛮行を続けていた。死亡した動物は1万匹以上だと言われています」


Wの動画に憤怒した中国の人々は、彼らのグループの構成員を特定した。さらに特定されたWの勤め先には抗議の声が相次いだという。そのためWは解雇され、当局に15日間勾留されていた。


事件発覚後、「飼い猫が行方不明になっている」「販売された猫がうちの猫に似ている」などと近隣住民らが名乗り出た。確かめようと人々が詰め寄るもWは雲隠れ、Wの父母にいたっては「お前たちのせいで収入が途絶えた」と言い放ったという。


だが、関係者によるとこれは何も中国だけの問題ではないという。中国の動物虐待ビジネスの背後には日本の虐待愛好家たちの存在があったのだ。


つづく後編記事『「発端は日本の“黒ムツ”」猫13匹を殺害した元税理士ら日本の動物虐待犯たちが、中国「動物虐待ビジネス」で神格化されるおぞましさ』では、その実態の深層にさらに迫っています。




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中国猫の拷問ビジネスについて 加福 博 @Donnieforeverlasvegas

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