第14話
「何だか
「え?」
同級生の
「
「そうかあ…。妙君はあの二人に憧れているんだね。でも、あれは、介助だからね」
「それは、知っているけど…」
目を逸らす。ごみをちりとりに集める。
「橋本さんは硬派だからなあ。
思わず口元に手を当て笑う。
「あ、でも、口付けはしたよね」
人差し指を立て、顔を覗き込む。
「顔が真っ赤。可愛いなあ」
「あれは、決まり事だから」
片手で顔を隠し、空いたほうで否定する。
「やっぱり、
「やだなあ。そんな遊んでるみたいに。
そこで、はたと気付く。確かに、これは問題だ。
「え、あれ? 橋本さんと妙君は何をしているの?」
「うんと…」ぽやあっとした表情で考える。「いっしょにご飯食べたり、本貸してもらったり、勉強教えて…」
だんだん俯いてきた。
「ただの先輩と後輩だよ。どうにもなる気がしない…!」
「残念ながら同じく…」
絶望しかない。
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