ガンダムとエヴァの対比 それらが好きな人達とは

ぴーつー

ガンダムは外側へ、エヴァは内側へと進んでいく物語

自分はガンダムシリーズをよく見て、エヴァをあまり見ていない。

それはガンダムが可能性、ニュータイプとキャッチコピーにあるように宇宙へ、空へ、外側へ外側へと広がっていく物語なのに対して、エヴァは人間とは、魂とは、と内側へ自分へと縮まっていく物語だからだと思う。

では何故自分はガンダムが好きなのか。それは自分が内向的であり、逆の性質である外交的な物語に引かれるからだ。

要はピーターパンのような夢物語が好きなのである。

自分では無い何か、自分に持ってない物を求めているため、そのような物語が鮮明に映る。

逆にエヴァは見ていられない。それは碇シンジくんが現実の自分に似ているからだ。

常に自分とは?自分の特徴はなにか?何を持っているのか?と自問自答している様がリアルすぎて画面を見ていられない。

ガンダムシリーズで印象的だったのは鉄血のオルフェンズだ。

あれは放送当時後半が見ていて、なんだこんな結末かと思ったが、今振り返ると「君たちガンダム好きが思う夢なんてこんなにあっさり消えるんだよ」という方向性だったのでは?と思った。

逆にエヴァは序とシンエヴァンゲリオンだけ見た。

破とQは見なかった。シンエヴァンゲリオンも内容をさらっと見て結末をちゃんと見て、あぁやっぱり結論はそうだよね。と思いそれで終わった。

要はガンダム好きは内向的な人間が多く、自分には無い物を求める外向的な物語が好きであると思う。

反対にエヴァ好きは外向的な人間で、他人が何を考えているのか、興味があると推察する。

自分はゲームをする時にトリッキーなキャラクターに憧れてそれを操作することが多いが、現実の自分の能力ではその多様な力をもて余してしまうことがよくある。夢物語ではトリックスターで大逆転な派手さに溢れる事に憧れるが、実際の自分は堅実にコツコツと同じような作業を進める方が合っている、もしくは出来る。ロールプレイでいえばタンク職かなと思う。

色々な事が出来るよと言われても、その色々を活かす発想がないので結局地味なキャラクターになる。

逆にこれしか出来ないよと言われると、その行動をひたすら続ける方が苦ではない。

だが、書いていてふと思ったが、興味を持った対象にしか熱意を注がず、飽きっぽい所もあるので難儀な性格だなと思った。

しかし、30歳を越えてやっと、夢や可能性について落ち着きだした。自分に今あるもので勝負するという考え方が生まれ始めた。

そんな自分がこれから、じゃあ自分の中には何があるのか。そんな自問自答を繰り返して行くのが、また始まる。結局、ああ自分の物語には結末が生きている限り付かないんだなと思って、今回の自分とは何かの話を終わりにする。完

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