第24話

普通なら、こんな場所で座る事なんてできないが。


ラクスが通常MOBモンスターのターゲットを外しているので、座って回復することにしたのだろう。


そして、ガーランドは。


エリートスケルトンが範囲攻撃を使っても、あやに当たらない様にする為に、常にあやとは反対方向に自分の位置を取っている。


盾当てバッシュ!」


ガーランドが、盾スキルのバッシュが決まり、エリートスケルトンの動きが止まる。


盾当てバッシュ:盾スキル★

*盾で対象を殴りつけて、一時的に動きを止める事が出来る。



強斬撃スラッシュ二連強斬撃ダブルスラッシュ!」


動きの止まったエリートスケルトンに向かって、私は連続スキルを叩き込む。


私の持つ武器のロングソードが淡いエフェクトを発して、エリートスケルトンに叩き込まれる。



二連斬撃ダブルスラッシュ:武器スキル★

*強斬撃(スラッシュ)からの派生スキル。

*敵に2連続での攻撃をする。



回転盾当てローリングバッシュ!」


そこに追い討ちで、ガーランドの盾スキルが再び叩き込まれた。


回転盾当てローリングバッシュ:盾スキル★

盾当てバッシュからの派生スキル。

盾当てバッシュ後に、更に回転しての連続での盾当てバッシュを行う。



爆炎フレア! |炎の矢(ファイア・アロー)!」


MP回復がある程度出来たのだろう、彩が止めに魔法を打ち込んできた。


炎の矢ファイアー・アロー:魔法スキル★

火の矢を放ち対象を攻撃する。消費魔法力(MP):5

*ディレイ時間:3秒。

*属性耐性でのダメージの増減あり。


爆炎フレア:魔法スキル★

*対象を爆炎で包み込みダメージを与える魔法スキル。



あやの魔法を食らって、エリートスケルトンは、ようやく塵となるエフェクト共に消えていった。


「有り難う御座います。助かりました。」


「済まないな、助かったよ。」


私と、ダンさんが、お礼を述べる。


「有り難うございました。」


ラクスも平和ピースを奏でながら、ガーランドとあやに礼を言う。


「どう致しまして。」


「無事でなにより。」


あやと、ガーランドが、私たちの方を見ながら返事を返してくる。


鉱石を載せている荷馬の被害も、何とか1頭だけで済んだのも2人の御陰だ。


「ここで立ち話もなんだし。 町に戻って、話さないか?」


ダンさんが、彩とガーランドの2人に提案する。


「ゲートを出したいけど。 あいにく、私の魔法力MPはガス欠寸前なの。」


あやが、ダンに向かって言うと。


「ゲートくらい出させてくれ。」


そう言って、ダンさんは転移門ゲート巻き物スクロールを取り出して詠唱を開始する。


2度ほど失敗して、ゲートが現れる。


ダンさんが最初に入り、私、あやさん、ガーランドさん、ラクスの順でゲートをくぐる。


ゲートをくぐり町に出ると。


「水無月、ラクス。 先に酒場に行っててくれ。


俺は、鉱石を精製してから向かうから。」


「はーい。」


私が、ダンさんの言葉に返事をすると。


ダンさんは、荷馬を連れて鍛冶屋に向かった。

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