第10話

流石に、最深部ともなると。


MOBモンスターの湧き方も、POP湧いたりする速度も段違いだった。


一度に、POP湧いたりするMOBモンスターの数は5匹。


POP湧く速度は、40秒前後。


だけど、此処に辿り着く迄に、私とラクスのスキルも上がっている。


ラクスがPOP湧いたりする度に、平和ピースを奏でる。


動きの止まったMOBモンスターを私が倒す。


最初こそ、倒すのに手間取っていたが。


今では、ステータスもスキル値も上がり。


ゾンビもスケルトンも、2回攻撃を当てるだけで倒せるようになっている。


もちろん、ラクスが動きを止めてくれているので、クリティカルしやすい、急所の頭部を狙えるからだ。


彼女の援護なしでは、倒すのに4発は攻撃を入れないといけないだろう。


狩り始めて1時間ほどが経過した。


「みーちゃん。 そろそろ、ウェイトと楽器の使用回数が少なくなってきてる。」


ラクスの言葉に、私も自分の最大所有量ウェイトと、武器防具の耐久値を見る。


最大所有量ウェイト:ゲーム用語★

*自分が持てるアイテムの重さの総量で、ペナルティー無しで動き回れることを指す。

*ペナルティーが発生すると、素早さAGIが落ちたり、歩くたびに体力STMが減っていく。


「私の方も、そろそろ武器の耐久値がヤバイかも。」


ゾンビを切り払い、倒しながら答える。


★耐久値:ゲーム用語★

*武器防具やアイテムに設定されている。

*耐久値が0に為ると、どんなにレア度が高い武器防具やアイテムでも消失ロストして消えてなくなる。


消失ロスト:ゲーム用語★

*そのままの意味で、永遠に失ってしまう事を指す。

*失った物は、2度と戻っては来ない。



「一旦、戻ろう。」


「うん。」


ラクスの言葉に、短く返事を返して。 私たち2人は、共用墓地の入口目指して引き返す。


途中、何度か危うい場面はあったが。


私たち2人は、無事に共用墓地から出て、首都フィーアに辿り着く。


ドロップした骨を、NPCノンプレイキャラクターに売りゴールドに換金する。


骨1個で、50ゴールド。


2人合わせて、436個の骨を持っていたので全部売る。


合計で、21800ゴールド。


2人で分けて、1万900ゴールドづつ。



最初にしては、上出来な方だろう。


と、思う。


「それじゃ、また後で。」


「うん。」


ゴールドを分配して、パーティーは解散せずに、私とラクスは、自分達の武器防具を新たに新調して合流する予定だ。

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