第8話

彼女の言葉に、私は我に返り、ゾンビとスケルトンに向かった時。


動きを止めていた、ゾンビとスケルトンが動きだし。


再び、ターゲットが私にロックオンされる。


「ひっ!」


私が短い声を上げた時、ラクスが竪琴を弾くと、ゾンビとスケルトン。


それと、同士討ちをしていたゾンビとスケルトンのターゲットが外れる。


MOBモンスターのターゲットは、私が外すから。


貴方は、倒す事に専念して頂戴。」


彼女の言葉に従い、


私は、タゲが外れて、一時的に動きの止まっているMOBモンスターに攻撃をして、MOBモンスターの数を減らしていく。


動きの止まったMOBモンスターに攻撃を当てるのは容易く。


ゾンビと、スケルトンの急所である【頭】を確実に狙い当てて。


その数を減らす。


何度か、彼女の音色でも動きを止めないMOBモンスターが居たが。


私は、動きの止めたMOBモンスターを優先して攻撃をする。


普通なら、動く方を優先するのだけど。


私の装備なら、5発は攻撃を貰っても、ギリギリレッドゾーンでHPは持つ。


なら、私は彼女の言葉「タゲは、私が外す。」の言葉を信じて、動きを止めて倒しやすい方から倒して数を減らしすのが効率的だ。


何度目になるかは分からない、彼女の音色が響き。


ようやく、私がトレインしてきた、全てのMOBモンスターを倒した私達。


「有り難う御座います。 お陰さまで助かりました。」


そう言って、私がラクスさんに向かって頭を下げ彼女を見る。


腰まで伸びたライトピンクの長い髪。


緑の瞳に。


顔立ちは、美女と呼べる程に整っていて。


身長は、160台かな。


スタイルも良いです……。 88・65・85と、私は見た!。


「どう致しまして。 水無月みなづきさんも、正式サービス組なんでしょ?」


ニコっと微笑を浮かべながら、ラクスさんが私に聞いてくる。


「えぇ。 そうです。」


「私もなんだ。 それで、迷惑じゃなければ。 一緒に、スキル上げしない?」


私の返事に、ラクスさんから、嬉しいお誘いが。


「私は、全然OKです。 ラクスさんが迷惑でなければ。」


「ラクスで良いわよ。 さんは付けなくても。」


「OK、ラクス。 じゃぁ、私の事も呼び易いように呼んでください。」


「ん~~……。」


少し悩む素振りを見せるラクス。


「それじゃぁ、みーちゃんって呼んでいい?」


「OKですよ。」


と、言うか。


やっぱり、そうなるのね。


リアルでも、SOXソード・オンライン・クロスの時でも。


水無月って呼びづらいのか、みーちゃんと呼ばれていた私。


こうして、USO初のパーティーを組む私とラクス。

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