第5話

と、その時、突然メールの着信音が聞こえた。


★メール機能★

*USO内での、フレンド登録済プレイヤーに送る事ができる。

*メール着信音は、自分にだけしか聞こえない。



ダンさんからだ。


【言い忘れ。 北門に行くには、北門に直行せず。


一度、中央広場に設置されている、ゲートを使用するべし。


ステータスウィンドウを開き、MAP地図機能を押して。


青い星印が、中央広場のゲートだ。】


ダンさん、良い人です。


早速ダンさんのメールに書かれた通りに、ステータスウィンドウを開いて、MAP地図機能を探してクリックする。


すると、首都フィーアの全域MAP地図が目の前に投影される。


「ひろっ!」


首都フィーアの、全域MAP地図を見て。


余りの広さに、思わず小さな声を上げてしまった私。


いま私がいるのは、西門と表示されていて。


そこから、200メートルほど入った所の位置。


ここから、北門までは。


今現在の、私の位置から推測するに。


軽く、電車で3~4駅くらいの距離はあるだろう。


何せ、中央広場と見られる場所が。


遠くの方に見えるのだから……。


まぁ、なんで。 首都が此処まで広いのかは、後になってから私も納得したのですが。


とにかく、ダンさんのメールに書いてあった通りに、数分かけて中央広場に辿り着く。


青色のゲートの側に来た私。


他のプレイヤーの行動を見る限りでは。


どうやら、このゲートに向かって入れば良いようだ。


ゲートの中に入る。


【どちらの場所に向かいますか】


と、システムメッセージが聞こえ。


【北門】【東門】【西門】【南門】


と、表示された半透明のパネルが映し出された。


私は、北門の所をタップした。


すると一瞬、景色がぶれたかと思うと。


私は大きな門の前にいた。


再度、MAP地図を開いて、縮小にして周囲を見れるようにする。


首都から真っ直ぐ北に向かえば、【共用墓地】と書かれた場所が在る。


私は、共用墓地を目指して、歩き始めた。

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