第30話 総攻撃③
【バリアー】
パリーン
「うわなんでこんなあっさり破壊されるの⁉」
即見さんの展開したバリアーが、国綱によってあっさりと破壊された。
「フィジカルは僕たち結構この短時間で鍛えられたけど、能力面は優秀な一握りの奴以外はほとんど鍛えられなかったからね」
「まぁ、それはそうだけど…」
「それでも、少しは奴の妨害にはなっている。それだけで十分だと思う」
「そうだね。じゃあ、攻撃面は頼んだよ。清明くん」
「分かった」
【白虎の爪】
すると、矢部の右手のひらに、獣の鉤爪のようなものがあらわれた。
矢部は、それをしっかりと持ち、国綱の方に向かった。
シャッ
国綱の頬を白虎の爪がかすめた。
「なるほど、早いな…」
矢部は国綱の周りを素早く動き回り、隙を狙っている。
「でも、対応できないほどではない」
ザシュッ
国綱は、刀を振り、斬撃を飛ばした。その斬撃は矢部に方向にまっすぐ飛んで行った。あの速度では矢部は避けきれない。
パリーン
矢部に当たる寸前で、何かが割れる音と共に、斬撃は消えた。
「即見さん、ナイス」
「お礼は後ででいいから、さっさとやっちゃって」
「分かった」
【青龍の頭】
すると、今度は竜の頭のようなものが出てきた。
「行くよ!」
矢部がそれを持って構えると、竜の口のところで何かエネルギーをためだした。そして
ドーン!
そのエネルギーは弾となり、国綱の方に発射された。国綱はそれをもろに食らい、爆発に巻き込まれた。
ドーン ドーン…
矢部は、さっきのエネルギー弾を撃った衝撃で後ろに吹っ飛んでしまった。
「いてて…やっぱ火力凄いな…」
矢部清明 能力:式神術 式神を召喚したり、式神由来の武器を出す。
即見喜々 脳力:バリアー バリアを展開する。
【
一橋さんが、能力で国綱を一点から動けないようにした。
「おい、ここからどうする気だ?この場から動けないが、斬撃は飛ばせるぞ?」
確かに、
すると
ドーン!
国綱の後ろから、何者かが殴ってきた。振り向くと、そこにはゴブリンがいた。
「ゴブリン?ゴーレムのことがあったとはいえ、こんな町中に?」
「どう?驚いた?」
ゴブリンが突然、人の言葉を発した。ゴブリン自体、人の言葉をしゃべれるものは時々いるが、ここまで流ちょうにしゃべる奴はいない。国綱は驚きを隠しきれなかった。
「じゃあ、まだまだ行くよ」
【変身:バンプドッグ】
すると、ゴブリンが突然バンプドッグに姿を変え、動けない国綱をいろんな方向からひっかきまくった。そして、国綱の真上に来た時
【変身:ミニゴーレム】
今度はミニゴーレムに姿を変え、国綱を上から押しつぶした。
「よっと」
ミニゴーレムは、これ以上上から押しつぶしても次第に反撃されるだけだと察したのか、一橋さんの方に飛びよった。
「ありがとう。九十九」
一橋さんがそういうと、ミニゴーレムはまた姿を変え、九十九さんんの姿になった。いや、戻ったの方が正しいだろう。
「一つ正直に言っていい?」
「ん?何?」
「ミニゴーレム、使いにくい」
九十九綾香 能力:変身 これまでに倒したことのある敵キャラに変身できる(ボス、中ボス、その他特殊な敵を除く)
一橋天子 能力:
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