第29話 総攻撃②
パーン! パーン!
あたりに拳銃の音が鳴り響く。
「そんな真正面から飛んでくる弾丸、かわすなど容易いことだ」
「マジかよこいつ弾丸こんな連続で避けるとか人のやることじゃないぞ」
どんどんと近づいてくる国綱に対して、引金は拳銃を撃っているがことごとくかわされてしまっている。
「くそっ、やっぱまだ実銃に慣れてない…」
すると、国綱は思いっきり地面を蹴り、一瞬にして引金の目の前にまで来た。
「最初の一人はお前だ」
そう呟いて国綱は刀を振り下ろした。
カキーン
とても人を斬ったとは思えない音がした。
【ストーンプロテクト】
引金と国綱の間に、四宮が入り、刀を受け止めた。
「しょうがない。あんまり使いたくなかったけど贅沢言ってる場合じゃねぇ!」
【フルオートトリガー】
パンパンパーン!
引金は、国綱に向かって三発撃った。国綱は、それをかわした。はずだった
「がはっ」
国綱の腹に命中した。明らかに弾道から外れた位置でだった。国綱は、何が起こっているのか理解できていないようだ。そこに四宮が蹴りをいれ、国綱は吹っ飛んだ。
「四宮。すまねぇ」
「大丈夫。困ったときはお互い様だから」
引金一射 能力:フルオートトリガー 弾丸に自動追尾がつく。尚、本人はこの能力を気に入ってない。
四宮支江 能力:ストーンプロテクト 自身を石化し、動けなくなる代わりに受けるダメージをすべて1にする。
「はぁ、はぁ、あいつら、素人冒険者かと思って舐めてたが普通に強いじゃないか…」
国綱はふらふらしながら立ち上がった。
【命令】
「飛べ!」
どこからか、街遊さんの能力が飛んできた。それは、国綱にあたるかと思われたが、その横を通り過ぎ、後ろにいた常盤さんにあたった。
常盤さんは、街遊さんの能力が自身にあたるとナイフを取り出し、そのナイフで空を斬った。すると、斬撃のようなものが飛び、国綱に向かって飛んで行った。
カキーン
国綱は慌てて刀で受け止めた。
「あんなに細い女が斬撃を飛ばすというそれなりに難しい技をやってのけるとはな…でも、火力はそこまでだな」
そういって国綱は斬撃をそのまま飛ばした。
【
すると、全く動いてないのに、常盤さんがまた斬撃を飛ばした。国綱もノーモーションでの攻撃は想定していなかったようで、そのままもろに食らってしまった。
「ふぁ~、早く帰って寝たい…」
常盤月見 能力:
「私の能力って、意外とサポートにも使えるんだ…」
街遊仕切 能力:命令 言葉を弾丸状にして飛ばし、当たった相手に自分の言ったた行動をさせる。命中率は悪い。
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