番外編 罪竜と邪悪魔神器の『メタ的』発生経緯と進化過程∶後編

 時刻は現在2024年8月31日3時56分……程なく出勤だが勤務時間も比較的短いしまだ余裕はある。

 この夏の終わりに全力を尽くせ……今迄の頑張りが水泡に帰すかどうかが今日に係ってンだからな……。


 リワード500で交換できるアマギフなんてはした金だと思うだろう。

 だが問題はソコじゃねえ。本質は「行動を起こし結果を残す」ことにある。

 元来、フォローばかりされ、恐らくは途中で飽きたが為に応援コメントもレビューも皆無の状態が長く続いている。

 今の私はアマチュア文筆家とも言えねえただのゴミクズだ。

 その汚名を返上する為にはこの挑戦を何としても成し遂げなきゃいけねェ……!



◎挨拶

 親愛なる読者諸君御機嫌よう!

 イカレ散らかしたエッセイへようこそお出で下さった!

 さあ、今回も引き続き『つい☆ブイ!』の七都巳大竜とシンズドライバーについてメタ的な視点から掘り下げていくぞ!



◎Chapter 3[配信切り忘れブームへの便乗と七大罪怪物系主人公の採用]

 現行の『つい☆ブイ!』……連載開始当初のタイトルは「追放Vtuber」だったり「追放ストリーマー」だったりしたワケだが、

 ともかく本作の特徴と言えば概ね「主人公が元Vtuberで、七大罪モチーフの化け物に変身する」ってトコだろう。


 あっさり言っちまうと、まず主人公を元Vtuberって設定にしたのは、昨今(連載開始当時?)のWEB小説界隈で「ライブ配信の切り忘れ」がブームになっていたからだ。


 曰く世間一般の「配信切り忘れ系WEB小説」ってのは、ファンタジックなダンジョンが発生した現代、またはネットが発達したファンタジーな世界での「ダンジョン探索配信」とやらをやってる奴が主人公とかいう設定で、しかも「配信を切り忘れたせいで隠れていた実力が露呈してバズりまくり出世していく」とかいう展開が主流らしいが……

 一応これでも平成末期、四天王の現役時代からV界隈に居付いてる私に言わせりゃ「なんだそりゃ? ふざけてんのか?」ってのが素直な感想だった。

 ダンジョン配信とかいうのがまず意味不明だし、配信切り忘れたせいで隠れていた実力が露呈ってのもイマイチ理解できん(なに? 書籍からアニメにもなったヤツは別にファンタジーとか関係ない? 知らねえわそんなもん!)。


 配信切り忘れと言ったら、配信が終わったと思って気が緩んだせいでガバをやっちまって大騒ぎになるとかそういうモンだろう。

 果たしてそのガバってのが、笑えてネタになる程度のモンか、燃え散らかしてクビ切られるようなモンかとかの違いはあるにしても……


 ともあれ「ダンジョン探索配信をやっていて、配信を切り忘れたせいで隠れていた実力が露呈し、バズりまくって出世していく」ってのは個人的にイマイチ説得力に欠ける展開だ。

 そもそも配信切り忘れってのは概ね配信者にとってデメリットの方がデカいモンだろう。よって私はより現実的に在り得そうな、かつそれでいてエンタメ性とインパクトのある展開として「配信を切り忘れたVが、嘗て所属していた事務所の暗部を図らずも暴露してしまう」「不祥事をバラされ怒り狂った事務所は刺客を送り込みVを殺そうと画策する」みてぇな展開を考えたってワケだ。


 とは言え当然それだけじゃ単なる現代サスペンス……

 元々ファンタジーやSFみてーな非日常モンしか書けねえ三流の私に扱える分野じゃねえし流行りからも外れてる。

 そこで「事務所からの刺客に殺されたかと思ったら異世界に召喚されてた」っつー展開にして半ば強引にファンタジーへ繋げる展開とした。


 まあ、この辺は幾らか外部で語ってるから既に知ってる奴もいそうだが……


 次に、七大罪モチーフの化け物に変身する主人公についての話をしよう。

 これについては元々高校時代に書きあげたクソ読み辛くてバカ長ぇ過去作の方で「主人公とラスボスの正体が七大罪ネタの形態変化で戦う生体兵器」ってネタをやったことがあってそれがわりと楽しかったから、

 じゃあ今回はより厳密に洗練された感じで仕上げてみようとなって採用に至った経緯がある(うろ覚え)。

 七都巳大竜ってのもそのコンセプトが決まった所から考えた名前で「都巳つみ

」を「罪」に変換して並び替えると「七大罪竜」になるっつー隠し要素が……まあ、ロクすっぽ隠れてねーけども。


◎Chapter 4[シンズドライバー七形態の能力とビジュアル]

 大竜のシンズドライバーといえば、七大罪に対応する各形態の能力とビジュアルも目玉の一つだろう。


 ビジュアル面は既に解説したから簡略的に述べるが、

 主に西洋美術界隈で七大罪各悪徳の象徴として扱われた幻獣や動物(またはその近縁種)の要素を混ぜ合わせつつ

 全体的なフォルムをドラゴンに寄せたようなキメラとしてデザインしてある。

 対応を纏めると……


 憤怒:一角獣+狼+猿(オマキザル+類人猿)

 傲慢:グリフォン+孔雀+コウモリ

 嫉妬:人魚+蛇+トンボ

 強欲:ゴブリン+狐+蜘蛛

 怠惰:不死鳥+ナマケモノ(メガテリウム)+カタツムリ

 色欲:夢魔+山羊+サソリ

 暴食:ケルベロス+ワニ+ハエ


 地味に難産だったのは嫉妬と強欲かな。人魚やゴブリンの要素をどう反映さすか悩んだもんで……

 こういう時、絵を描く努力をすることから逃げたツケが回ってくるんだろうなァ。


 次は固有能力と色の話をしよう。

 件の過去作に出て来た生体兵器キャラの時点で七大罪の各悪徳には幾らか特徴や属性を割り当ててはいたが、

 今思うと定義やらが曖昧で粗やガバの目立つ設定だった。

 そこで今回はしっかり考えよう、となって七つある形態の固有能力とその体色が決まったんだ。


 これまた纏めると……


 憤怒:火炎・赤

 固有能力の由来→怒りの感情は燃え上がったり爆発したりと炎に例えられる為、固有能力は火炎。

  色の由来→怒り狂えば顔が赤くなり、また炎は一般的に赤系統の色をしているため「燃え盛る憤怒」の全身も赤い。


 傲慢:風雷・青

 固有能力の由来→傲慢故に上から相手を見下ろし攻撃するイメージから、空に纏わる自然現象と考えて固有能力は風や雷。

 色の由来→傲慢の象徴には飛行動物が多く、また他者より高い所く在ろうとすれば目指すのは空であるため「吹き荒れる傲慢」の全身は青い。


 嫉妬:流水・緑

 固有能力の由来→嫉妬を司る悪魔レヴィアタンは海龍型の怪物とされ、嫉妬の象徴にもヘビやトンボ、人魚など水辺の生物が多いため固有能力は流水。

 色の由来→生物が多く住む栄養価の高い水は時に緑色であり、嫉妬の色は古来より緑とされるため「渦巻く嫉妬」の全身は緑色をしている。


 強欲:金属・黄金(黄色)

 固有能力の由来→強欲は主に金銭への欲望とされる為、黄金やそれでできた財宝のイメージ、

 また強欲を司る悪魔マモンの堕天理由が地獄の金脈目当てであった逸話から固有能力は金属。

 色の由来→上記と同様の由来から「鋳固める強欲」の全身は黄金や黄色で構成される。


 怠惰:冷気・白

 固有能力の由来→怠惰の「自ら何もしない」或いは「相手にさえ何もさせない」イメージから転じて全てを凍り付かせ、物体の運動すら止める冷気を固有能力とした。

 色の由来→冷気やそれによって発生する氷雪は主に白い為「凍て付く怠惰」の全身は白い。


 色欲:毒素(化学物質)・紫或いはピンク

 固有能力の由来→色欲は繁殖に必要不可欠な欲求だが過ぎれば姦淫や性犯罪に繋がる為、

 加減次第で易にも害にもなる毒素や化学物質こそ固有能力に相応しい。

 色の由来→毒素を想起させる色といえば紫、性を想起させる色といえばピンク。

 このため「有毒なる色欲」の全身は紫やピンク系統の色であるが、未だ未熟な段階にある為明確に色が定まっていない。


 暴食:重力・黒

 固有能力の由来→大食いは肥満や成長により体重が増し、底無しの食欲は重力の塊たるブラックホールに例えられもするイメージから固有能力を重力とした。

 色の由来→ブラックホールや、または開かれた大口の奥、光の届かない腹の中の闇に由来して黒。


 やたらと長引いちまったが、こうなる。

 件の過去作よりは説得力もありそうだが、個人的にはまだまだ「やれる」気もしなくはねーって感じだな。

 読者諸君の意見も聞いてみてえ所だ。


◎Chapter 5[今後、シンズドライバーを手にした七都巳大竜はどこへ向かうのか]

 ラストはこれから先、大竜にどんな変化や強化が待ち受けてるのかについてだが……

 少なくとも序盤で述べたような心身の変化とか、過酷な運命に囚われたりとかの展開からは逃れらんねぇだろう。


 果たして当人にとっては文句なしの十割ハッピーエンドになんてなり得ず、寧ろその顛末はロクでもねーもんだろうさ。

 だが同時に全く救いのねぇ十割バッドエンドにもなりはしねぇだろう。

 シンズドライバーの強化そのものはメリットも多いし、何よりヤツの側にはパルティータ・ピローペイン――やがては結婚して七都巳パルティータとかに改姓してるかも――が常にいるだろうからな。

 元々あの女は惚れた男にとことん一途で尽くすタイプだし、大竜の方も不倫かました元妻の死を悼む辺り同じ穴の狢……

 てか何なら重ね契りの術が作用してンだから仮に倦怠期で距離置くことがあっても完全に引き裂かれはしねぇだろう。

 何なら重ね契りの術には倦怠期を見越した距離感調整をさせるよう仕向けたり過干渉を防ぐ効果もあるんだ。

 加えてお互い不老不死不滅不改変ならまさに二人の愛は永遠、ってな……。


 より具体的に、所謂特撮ヒーローぽい「強化」の見込みはあるか? つーと、結構伸びしろはあると思う。

 幾らか使いこなしてるように見えても全体的にはシンズドライバーの力をまだ完全にモノにできてはねぇからな。


 ま、それを言い出したらまず私が「つい☆ブイ!」の連載を続けられるか? って問題があるが……

 まぁそこはほら、半ば読者諸君にかかってるとも言えるワケでよ……


 とりあえず、頼りにさせて貰うぜ?



 ってワケで、本作は以上だ。

 次の更新はなるべく早くすっから、またそっちで会おうや……。


 そんじゃ諸君、サラバだぁ〜。



 

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『つい☆ブイ!』ひみつ大百科~邪悪魔神器シンズドライバーがよくわかるエッセイ~ バーチャル害獣“蠱毒成長中” @KDK5109

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