番外編 罪竜と邪悪魔神器の『メタ的』発生経緯と進化過程∶前編
親愛なる読者諸君、御機嫌よう。
クソボケゴミカスの台風十号めをブチ殺してえ私の、イカレ散らかしたエッセイもどきへようこそお出で下さった!
さあ、今回はちっと番外編!
いよいよシンズドライバーについてのネタも尽きて来たし、今回は今まであんま語って来なかった気がする七都巳大竜とシンズドライバーが「メタ的に」どうやってできたのかについて改めて語って行こうと思うぞ!
◎Chapter 0[異世界モノへの再挑戦の始まり]
時は遡って令和初頭!
当時今より輪をかけて人気や人望が壊滅的だった私は、流行りに乗った読みやすい短めの作品での人気取りを画策した。
厳密な順番は覚えてねーが、最初に考えたのは確かこんな話だった。
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『異世界ネクロマンシー~女騎士とか親子喧嘩とか~(仮題)』
主人公の会社員(20代男性)は親父と大喧嘩した翌日に突然異世界に飛ばされ、女神によって世界を救う勇者にされそうになるがギリギリ反抗する。
その後異世界から地球に帰還するためなんやかんや七人の女騎士を始末していく主人公は道中、各地で虐殺を繰り返す謎の人物についての噂を耳にする。
そして全ての女騎士を始末した主人公は、女神が自分を切り捨て別の勇者を擁立しようとしており、その勇者こそ件の虐殺者だと知る。
しかもその勇者の正体とは、あの日喧嘩したきり和解できていなかった主人公の父親だった。
女神に騙され狂気に染まる父親は、息子の首と親子の縁を切ろうとするのに何のためらいもなくなっており、主人公は仕方なく父親と戦う羽目に。
だが一連の事件の裏には女神の恐るべき陰謀が渦巻いていて……
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とまあ、こんな話を大まかにプロットだけ考えていた。
当時は実家で暮らしてたんだが、親父がガチで精神病みまくった挙句荒れ狂っちまってた時期でな。
そのへん影響受けたのもあって「親子関係」とか「家族」をテーマに作品を考えてみた結果がコレだった。
そしてこのアイディアが発展していく内に『つい☆ブイ!』って作品が出来上がっていくんだ。
◎Chapter 1[小物アイテムで変身する"三大特撮風主人公"という発想]
程なく、前作の親子で異世界転移するヤツをな〜んかイマイチに感じた私は
よりウケやすい方向への調整を試みた。
その結果できたのが……
〜〜〜
『インガ
ノリが若干ヤンキー気味な科学マニアのハイスペ男子高校生、落合インガは「現実を全力で楽しみ尽くす」「現実でダメな奴は異世界に行っても結局ダメ」といった考え方のせいで異世界転生を夢見る学内のオタクたちから目の敵にされ、対する彼も頭ごなしに現実をクソと否定するオタクたちを見下し毛嫌いしていた。
そんなインガはある日、学内のオタクを取り纏めるボス格、
だが死の直前異世界に飛ばされていた彼は一命を取り留めており、女神から異世界を救う勇者に任命される……のだが、
女神の態度と勇者の装備や在り方が気に食わなかったインガは力の限り反抗、女神を叩きのめし、その力の一部を奪い逃走。
奪った力で自身を改造した彼は、有部ルベルに復讐すべく地球への帰還を目標に行動を開始する……。
〜〜〜
やっぱWEB小説の主人公つったら未成年の学生が定番かな〜とか考えた結果がコレ。
あらすじでは言及できてねーけどインガはラクインドライバー(バスタードライバー)って変身ベルト風アイテムを持ってて、共に近くの敵を吸収してその血肉を糧にドラゴンに変身できるって感じの設定があった。
主人公の名前とドラゴンに変身するってんでみんな察しただろうが、インガのモデルは遊戯王OCGの「アルバスの落胤」ってキャラクターだ。
変身に際して敵を吸収するつーのも「アルバスの落胤」がゲーム上で発揮する能力が元ネタになってるぞ。
とは言えなんやかんやでこの作品も中々着手できなくて、環境の変化や新たな刺激もあってアイディアはさらに変化していったんだ。
◎Chapter 2[追放展開の導入と古風な喋りの成人になった主人公]
多分この辺が「つい☆ブイ!」の直接的な雛形として自然な仕上がりになってると言えるだろう。
主人公の年齢を再び二十代に設定、一人称「俺」とかの典型的な男性口調が食傷気味だったから改変しつつ、
異世界感とわかりやすさを増し加え、当時流行ってた追放モノの要素を取り入れながら調整したのが……
〜〜〜
『村雨コウガの追放(仮題)』
会社員の村雨コウガは休日のショッピングモールを散策中、ガス爆発事故に巻き込まれ命を落とした……
かと思われたが彼は死んでおらず、異世界バグデミアに転移、現地の科学者に拾われ研究所で治療を兼ねてサメ型のミュータントに改造される。
サメ型ミュータントのビジュアルと力が自分好みだったのもあり科学者と打ち解けたコウガだったが、研究所は犯罪組織の襲撃を受け壊滅。
生き残ったコウガは生活費のため新進気鋭の勇者パーティーに加入、戦場で活躍していく。
だがある時彼は勇者パーティーを追放されてしまい……
〜〜〜
元々は「アルバスの落胤」と似た動きをするカテゴリ「破械」をモデルにオオカミモチーフで話を進めてたんだが、
折しも当時放送されてた「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のドンムラサメがやけにカッコよかったんで、じゃあサメモチーフにするかと方向転換し今の形になった。
ま、結局これも実現には至らず……その後一旦『デッドリヴェンジ!』の連載を経て『つい☆ブイ!』の形で世に出たのはみんなも知っての通りだろう。
……というわけでキリもいいし、今回はここまでとしておこう。
次回は大竜とシンズドライバーについてもっと深く掘り下げてく予定だ、期待して待っててくれ。
それじゃ諸君、サラバだぁ〜。
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