シンズドライバー類似機解説(1)「枢要悪兵器タフトブレス」編
親愛なる読者諸君、ごきげんよう!
例によってこのイカレ散らかしたエッセイなんだか設定資料なんだかわかりゃしねぇ取っ散らかった作品へようこそ来てくれたなァ!
そんな諸君の優しさにはいつも感謝しかねーって話だァ!
さて、前回更新分でもって無事、七都巳大竜がシンズドライバーで変身する七大罪準拠の形態についての解説は完了したワケだが?
とは言えこっちとしてもまだまだ語れることはあるんじゃねーかと思うワケで……
つーかぶっちゃけ「夏の毎日更新チャレンジ」を完遂しなきゃならねぇ以上、必然的にあと五話(もしくは五作)は何かしら書かなきゃならねぇって事情がある。
正直な所、なろう界隈を席巻してるネット老人のドブネズミやZ世代の毛ジラミどもに某メンズコーチよろしく説教垂れるとか、Misskeyの過去投稿を纏めたエッセイもどきだとか、色々やりようもある気はするが……
一先ずの所は折角なんだし(?)シンズドライバーネタでもう少し引っ張ろうかって考えに至ったワケだ。
まあこの辺は既に何度か述べたと思うんで今更説明するまでもなさそうだがな……。
で、じゃあ具体的に何するかってぇのが目下最大の問題だったんだが……
色々考えた結果とりあえずコレをやるっきゃねえだろうってのを一つ思いついたワケだよ。
題して「シンズドライバー類似機解説」とでも言っとこうか。
本作冒頭で述べた通り、邪悪魔神器シンズドライバーには似たようなコンセプトと機能を備えたようなアイテムってのがわりとあってな。
今回はそんな「シンズドライバーによく似た別のアイテム」や、その使用者たちなんかを幾つか解説していこうって話だ。
正直、設定上存在するってだけで本編へ明確に絡んで来る確証はねぇし、あくまで読み物として「なるほどそういうのもあるのか」ぐらいに認識しときゃそれで大丈夫……だと、思う。
◎枢要悪兵器タフトブレス
名前の通りゴツくて禍々しいブレスレットっつーか腕時計っぽい形をしていて、腕時計のケースとムーブメント(要するに時計本体の部分)の左端に押し込み式のスイッチ、右端に何かしら入りそうな窪みが備わってる。
……早い話が『ウルトラマンブレーザー』のブレーザーブレスをファンタジー風かつ邪悪にリデコしたような感じのデザインで、窪みに専用アイテム(本家のブレーザーストーン相当)の鉱石「エビルジェム」を装填して色んな能力を発揮できる。
エビルジェムは七大罪の雛形とも言うべき「八枢要罪」に名を連ねる悪徳――七大罪から嫉妬を抜いて虚飾と憂鬱を加えたようなラインナップ――に対応して八種類。
その実態は各悪徳の思念が自然界のエネルギーと結び付く形で形成された代物で、一度ブレスに装填して使い終わると消滅しちまうとか、産出した時点での形がランダムだからブレスの窪みに入るように一々加工しなきゃならねぇとか色々厄介な点はあるがその分力は強大だ。
八枢要罪が七大罪の原型となったように、タフトブレスもまたシンズドライバーの原型になったんじゃねーかって説がある。
とは言え結局説は説だから断言できるってわけじゃねーし、タフトブレスは遥か昔の時代、歴代でも特に異質な傑物と名高い第九代魔王アッシュ・ジ・アークエネミーが使ってたって記録しか残っておらず、アッシュが魔王の座を後続に明け渡して以後は持ち主共々所在不明ってんだからなァ。
◎タフトブレスの持ち主、第九代魔王アッシュ・ジ・アークエネミー
タフトブレスの持ち主だった魔王アッシュってのがどんな人物かつーと、
磁器みてーな質感の白い肌をしたやけに不気味なデーモンの男で、凶悪そうな面構えで高圧的な物言いをする……
かと思いきや「下々の皆様方」だとかと所々言葉遣いがやけに丁寧だわ、そもそも温厚で紳士的なお人好しだわと面構えの割に魔王らしくねーヤツだったようでな。
為政者や戦闘者としては間違いなく有能だったが、猫も杓子も事ある毎に戦争しまくってた当時にあって必要最低限以上の闘争を避けようと試み、不当な殺生も好まなかったとされてる(穏健派で争いを好まねえ魔王自体は相対的に少数派乍らそう珍しくもねえが、大抵は平和や治安維持の為ある程度非情・凶暴な一面を併せ持つ奴が殆どだから、アッシュみてーなのはマジで異端だったんだ)。
取り分け政策ん中でも取り分け重点的に取り組んでたのが、当時根強かった種族間の格差や差別意識の撤廃だったそうで、それぞれ種族の異なる親友四人と結託してチーム"REACT"を結成。魔王としての職務の傍ら各地を巡っては慈善活動に精を出していたらしい。
因みにアッシュ以外のメンバーの内訳は、
天使系種族ん中でも最高位とされる
詳細な経歴が殆どわかってねえ
東方地域出身で嘗ては高名な忍者一族のエリートだった人間の男
熱帯の辺境地で神と崇められてた類人猿型獣人のオッサン
と、アッシュに負けず劣らずな濃い面子が揃ってた。
因みにだがこの四人についてもアッシュの退位と頃合いを同じくして行方をくらましたらしく、彼共々色々な説が提唱されているらしい。
特に熾天使と自動人形はどっちもアッシュといい感じの仲だったもんだからそれぞれ「退位した彼と結婚した」って説が有力視されてるが「熾天使と結婚した」派閥と「自動人形と結婚した」派閥で度々論争が巻き起こる他、
近頃では「どっちとも結婚した」「全く別の相手と結婚した」「実は同性愛者で忍者や類人猿と結婚した」「一夫多妻制の土地に移住してREACTのメンバー全員と結婚した」等トンデモな説を提唱する奴らが増加傾向にあり、
果ては「アッシュは在位中独身かつ童貞だったんだから退位後も独身かつ童貞だったに決まってる」などと偏見丸出しかつ失礼極まりねぇ発言を、しかもよりにもよって公共の電波でかました輩さえ存在するってんだからどうにも始末が悪い……。
◎終わりに
……なんか長引いちまったし、予定変更して類似機解説は次回以後も幾らか続けることにするわ。なんかごめんな。
さて、そうなると次回解説する機体は……やっぱタフトブレスの次と言ったらアレしかねえよなぁ~。
それじゃ諸君、サラバだぁ。
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