薬にも毒にも、情愛にも姦淫にもなる。「有毒なる色欲(ヴェネメス・ラスト)」編


大竜「……安心せよ。誰も貴様ら如き殺そうとは思うておらん。

   元より自分は生来紳士的な人道主義者で通っておるのでなァ、

   そもそも貴様らに殺す必要性や値打ちを見出せぬのよ」


ドライバーシステム音声[SIN’S DRIVER!!]


大竜「……いざ、顕現」


ドライバーシステム音声[KEN-GEN!! INCARNATE VULGAR DRAGON!!]


大竜『我が罪悪。我が劣情。我が劇毒。

   即ち罪竜……有毒なる色欲ヴェネメス・ラストッ』


パルティータ独白(ほほーぅ、若干意外めなチョイスだねぇ~)


大竜『ンン~っ♪ 「性とは生にして正」っ☆

   「己を愛し他者をも愛せばこそ肉の悦びには価値がある」っ♥

   ……なんともはや実に名言っ♥

   正に格言ではないかなっ、これらの言葉はっ♪』



◎挨拶

 親愛なる読者諸君、御機嫌よう!

 ぶっ飛びまくりでトチ狂い散らかしたエッセイなんだか設定資料なんだかよくわかんねーこんな作品にようこそぉぉぉぉ!

 さぁて今回も早速我らが七都巳大竜がシンズドライバーで変身するヤバさ爆裂な変身形態を紹介していくぜぇ~!


 今回紹介すんのは、こいつにしようっ!

 

 "性"とは"生"にして"逝"であり、"薬"か"毒"かは"量"で決まる!

 正しく向き合う者には生の希望を! 過ち犯す者には逝の絶望を!

 その名も「有毒なる色欲ヴェネメス・ラスト」だッッ!



◎形態概要

 七大罪に名を連ねる悪徳ン中で最も凶悪かつ厄介なのはどれか? って問いがあったとして、その返答は諸説あるだろう。

 だがコト扱いの難しさやトータルでのめんどくささに限ってランキングを作れば、多分だが色欲が首位に食い込むのは間違いねえだろう。


 「有毒なる色欲」はそんな色欲に相当する変身形態だ。

 色欲の象徴とされた幻獣・動物の内、インキュバス、ヤギ、サソリの特徴を持っていて、概ねインキュバス(悪魔)っぽい細マッチョなヤギ獣人(言っちまえば両性具有じゃないバフォメット)にサソリの特徴を混ぜ込んだような見た目をしてる


 ……と、言っちまえばわりかしフツーのキメラ獣人系クリーチャーなんだが、事も在ろうにサソリの尻尾がケツや腰じゃなく股座から生えてやがるっつー一点が全てを台無しにしてやがる。

 股下をくぐってそのまま背中側へ、あたかも尻尾みてーに生えてやがるから一見するとフツーに尻尾かな? と思っちまうトコが尚悪質だ。

 フツーに尻尾として生やすんで良かっただろ……。



◎戦闘能力

 多分、他のどの形態よりも後述する固有能力に依存しきってる形態だから直接戦うってコトはほぼねーだろう。


 だがそれは「有毒なる色欲」がフィジカル面でダメダメなモヤシ形態かっつーとそんなことはねぇ。

 何ならヤギの要素が色濃いだけに身体能力は結構高えし、インキュバスの翼が生えてるもんだから空飛ぶのだって上手い。

 あとサソリのハサミ、節足、尻尾はどれも接近戦用の武器として有用だし、その気になれば接近戦もこなせそうではある。


 ただまあ、それより固有能力使ってた方が強いし、加えて七形態ん中だと一番小柄でほぼ等身大みたいなトコあるから、固有能力抜きの接近戦は「できるけどやる必要がない」「やる上で割に合わない」ってのが正しい気もするがね……。



◎固有能力-毒物操作

 名前が示す通り「有毒なる色欲」は固有能力で色んな毒を操れる。

 もしくは毒のみならず薬まで……所謂化学的なシロモノを体内で合成して操る能力と言えるかもしれねえ。

 てか実際本編じゃヤバい薬を合成して撒き散らしてるしな。しかも安っぽい同人エロゲでも中々無さそうなクソみてーな劇薬を……。


 体内で合成した毒や薬は主に尻尾先端の毒針からガス状にして放つのが主だが、液体や固体(微粒子)にして出すとか、口からブレスとして吐いたり手足や節足、角を毒針にしたり、果ては身体に纏わすなんてことも可能なようだ。

 今後発展するとしたら、毒・薬カテゴリ以外のもんを合成できるようになったりするかもしれねぇ。プラスチックとか繊維とかな。



◎精神汚染

 「有毒なる色欲」なんてヤバそうな名前だが、その割に精神汚染は大竜曰く「七形態の中では比較的マシ」な方らしいが、他がヤバ過ぎるってだけで断じて安全とは言い切れねえのは間違いねえだろう。


 まず変身中は内なる変態性とか性欲が変に拗れた結果、テンションと態度がなんかやけに変態チックでキモい感じになるんだが、別段変な性癖に目覚めたりとかはしねぇし(大竜が元々変な性癖を持ってねーとは言ってねえ)、目についた奴を手当たり次第襲うようなバカな真似もしねえからな。


 ただ恋人兼婚約者の便利屋魔女パルティータ・ピローペインへの執着がエグいことになっちまったりとか(この関係なのか、色欲の精神汚染は変身後も残留しやすい傾向にある)、もしくはその辺の感情が拗れて暴走するようなことはザラにある。

 例えば事ある毎に色んな相手の一挙手一投足を「パルティータへの侮辱」と強引に曲解してキレ散らかし制裁を加えようとしたりとかな。


 しかも何がタチ悪いって、そういう暴走に対してパルティータ含む大竜の味方連中が止めに入るようなことってのもあんま無えんだよな。大体侮辱的な発言をすんのは敵とか、敵でないにせよ味方連中にしてもムカつく相手ばっかりだから。



◎本編での登場回

 初登場は本編第十六話。例によって分身しまくったゴブリン軍団に自慢の毒ガスを浴びせ、嘔吐やら同士討ち、自殺とかのすっげーイヤな形で死に追いやった。


 次の登場は第三十七話。ギルド長からの要請で技術大国マルヴァレスへ駆け付けた大竜は、防御力のバカ高え人造スライムを始末しようとこの形態に変身。

 特製の毒ガスを空調設備越しに浴びせて暴走するスライムを始末して見せた。


 三度目の登場となったのは冒頭でも引用した第百六話。

 男嫌いミサンドリーを拗らせたバカ女からなるカルト教団への制裁がてら、件の「安っぽい同人エロゲでも中々無さそうなヤバい薬」を合成し絶望を味わわせた。

 ……薬の詳細? 察してくれ。



◎終わりに

 さて、そんなわけで今回の解説は以上だぁ!

 次回はいよいよラスト、残ったあの形態が登場するぞ!


 ……然し我乍らよく頑張ったな。投稿する今日が25日だからあと六日か……気ぃ抜かずに頑張らねーとなっ。


 では諸君、サラバだっ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る