第21話 講談1・お力(20)
〔※当「カクヨム」誌に既掲載の拙著「一葉恋慕・大森編」の23話目、冒頭6行にある一葉の亡父・正義氏による『いいんだ。みんなわかっているよ。すべて許しているよ』という言葉をご参照ください。当該URLを下に。可能ならコピペしてみてください〕
https://kakuyomu.jp/works/16818023214238495259/episodes/16818023214289753688
さあ、皆様、いかがでしたでしょうか?!(張り扇一擲!)……えー、さぞや皆様、バカヤロこのやろ、そんな世迷言はてめえの書斎ででもほざいてろ、とご立腹のことでしょう。わかります。そりゃわかります。確かにこれは当該URL(上のURLですね)にある通り、往時車上生活者にまで追い詰められていたわたくしが見た、樋口一葉との単なる幻の邂逅だったやも知れません。しかし、しかしですよ皆さん、私はこの類のことが明治時代の、生前の一葉の身に、確かに起こったのだと、固くそう信じているのです。その時の相手が(もちろん私などではなく)彼女の魂に蘇った父・正義氏であったか誰であったか、ひょっとして文学仲間の斎藤緑雨(さいとうりょくう)氏であったのか、それは正直わかりません(彼、斎藤緑雨は他の誰が何と云おうと彼女一葉を信じこれを応援し続けたのです。彼女の死後、妹・邦子が保存して置いた一葉の原稿を譲り受けこれを整理し、一葉全集として世に送り出したのは正しく彼でした。彼と一葉の妹・邦子が居なかったらば樋口一葉の著作が今のような形で我々の眼の前に現存していたかどうか、これは分かりません)。ですが、往時の一葉の感激が私の一葉恋慕の余りに時空を超えて私の心に伝播したのだと、そうお思いください。どうぞお願い致します。
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