国語の作文

「はなっちー!国語の作文、先生から返ってきたんだけど~」

「うんうん、返ってきたね。それで~?」


「うち、沖縄の海のことを、水族館みたいな海って書いたんだーっ」

「うんうん...そしたら?」


「そしたら先生から、赤ペンで

『海みたいな水族館なのであって、水族館みたいな海っていうのは、おかしいですよ』

って書かれてあったんだー」

「あ~、たしかに、国語の先生なら言いそうなことだね~」


「そう?」

「まあ、あやなっちの前、住んでたとこは、沖縄ほど、実際、海に魚いないだろうしね~」


「そうなんだ~。前のとこは、全然ちがう魚の種類で...」

「瀬戸内海?」


「え?なに?」

「瀬戸内海だっけ?」


「...あ~、そうそう...瀬戸内海...全然ちがうんだ~、魚...」

「だから、まあ、沖縄の海を見たら、そう思うかもねー」


「最初に水族館の魚を見て~、そのあと、実際に、海にいる、ほんとの魚を見たもんだから...」

「なるほど~」


「でも、見たことなかった魚いっぱいだよねー」

「図鑑とか動画とかで見れるでしょー」


「まあ、たしかに...事前に勉強してきたけど、実際に本物を見るの、初めてだったから...」

「沖縄に来れて、よかったでしょー、あやなっち」


「うんっ、沖縄でよかったかも」

「そうだよー」


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