宇宙的な歌声

「あやなっち!今日の音楽の時間は、ひとりづつ歌を歌うんだよ」

「そうだね~。うちも歌うの好きだよ」


「あ、うちの番だ。じゃ、歌ってくるねー」

「行ってらっしゃい、はなっちー」



「どうだった?」

「めっちゃ可愛い声で、うちは大好きだよ~!はなっちの歌声」


「ありがと~」

「あ、次は、うちの番だ~。歌ってくるね~」


「行ってらっしゃい、あやなっちー」

「行ってくるー」



「あやなっちの歌声、なんだか、宇宙に響きわたってるみたい...」

「ほんと?」


「なんだか、地球上の歌声じゃないみたい~」

「えーっ、でも、今は、地球上で歌ってるんだよ~」


「たしかに、そうなんだけど~...でも、なんか、宇宙から聴こえる歌声っていうか...なんか、そんな感じ?」

「えーっ、ほんとにー?地球上で歌ってるのに、宇宙で歌ってるみたいに聴こえるってことなのー?」


「そうだよ~。宇宙のほうから聴こえてくる歌声を聴いてるみたいな感じなんだー」

「えーっ、あやなっちたちには、そう聴こえるってことなのかー...ふむふむ...それは、めっちゃ興味深い...メモメモ...」


「なに、メモってるの~?」

「いや、レポート提出というか...あ、ちがう...一応、みんなの反応っていうか、感想を書いておこうって思って...」


「勉強熱心だねー」

「そりゃあ、はるばる遠いとこまで来たからにはね~」

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