【新宿ダンジョン編】人物紹介とダンジョン説明
※一応読まなくてもストーリーは理解できると思いますが、読むと更に理解が深まると思われます。
本編はちゃんと0時に公開されるのでご心配なさらず!
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【新宿ダンジョン編 登場人物紹介】
十六歳。
二年前にある事件から実父を刺し、心を病んだ少年。
それがきっかけで人を怖がるようになり、外出できない期間が半年ほど続いた。
現在は兄弟のように仲の良い叔父が引き取り、東京から遠い田舎へと引っ越して叔父の仕事を手伝っている。
高校には行っていない。
無表情で無愛想だが、別に怒っているわけではなく感情表現が苦手なだけ。
事情があって小学生の頃から他者を苦手としており、人間関係を原因とするトラブルを避ける為に、同級生ともあまり親しくしていなかった。
唯一の親友である綾とは物心ついた時からの付き合いで、綾にだけは遠慮のないコミュニケーションが取れた。
オシャレ感のない黒髪の無造作ヘアー、『長いから短くした』くらいの感覚でしか髪を切った事がない。
悠理とは中学二年の一学期だけ同じクラスで、隣の席だった。
記憶にある会話は二回だけ。
勉強も運動も苦手ではないが、得意でもない。
叔父の仕事の手伝いが力仕事が多いため、高校生の平均以上の筋力はもっている。
十六歳。
私立桜峰女子学園に通う高校一年生。
幼少期より自身の容姿に関する大小さまざまなトラブルを経験し、一時期人間不信に陥った事がある。
自他共に認める容姿端麗な美少女。自分でも認めざるを得ないほど、幾度も告白やストーカーまがいの付き纏いにあっている。
大河とは中学二年の一学期だけのクラスメイトで、隣の席だった。
当初の大河の印象は、『クラスの輪に馴染めない、暗い男子』程度だったが、数少ない会話の中で大河が何の気なしに言った言葉が、悠理の今までの価値観をひっくり返すものだったため、その日から無意識に大河の事を目で追ってしまう程度に気になっていた。
新宿で再会した時は、突然いなくなってしまい消化不良となっていた大河と自分の気持ちを確かめるために、無理やり大河を足止めした。
女性っぽさのせいで嫌な経験をしてきた反動で、普段着はボーイッシュなものを好む。
ただ両親や親戚が女の子っぽい格好をした悠理を好むので、その中間を取った格好をするように気をつけている。
異性同性に限らず、深い仲の友人がいない事をすこし気にしている。
目立つ事を苦手としており、髪は染めず背中の中程まで伸ばしているだけのおとなしい髪型をしているのだが、それが絵になりすぎて余計に目立っている。
胸は大きめ。背は同年代の平均より小さい。
21歳。
新宿駅から徒歩五分のアパレルショップでバイトをしていた専門学生。
近隣の服飾系の学校に通っているが、その高い学費と生活費の為に夜はガールズバーでも働いていた。
沖縄県から母親の反対を押し切って上京してきたが、東京の暮らしにあまり馴染めず、また金銭面でも苦しんだために夜職で働き出した。
そのため自然と周りはガラの悪い人物しか寄り付かなくなり、容姿も派手になっていったが、元々が生真面目だった為に生活を一新させ、昼のバイトも始める。
専門学校と仕事の両立は厳しかったが、最近ようやく余裕が出始め、一ヶ月後に沖縄へ帰省する計画を立てていた。
本名
23歳。
歌舞伎町のあまり知名度のないホストクラブで働いている新人ホスト。
出身は雪の多い港町で両親ともに漁港の卸業者。
無気力で無感動でめんどくさがり。
本人はそんなつもりでは無かったが、友人関係から自然と不良と思われており、気がつくとちゃんとした不良になっていた流されやすい性格。
上京したのもホストになったのも源二の誘いからであり、軽い気持ちでホスト業界に踏み込んだ事を激しく後悔していた。
一年頑張ったら早々にホストに見切りをつけ、別の仕事を探そうと思っていた。
本名
23歳。
歌舞伎町のあまり知名度のないホストクラブで働いている新人ホスト。
出身は雪の多い港町で、父親は漁師。
派手な見た目と粗野な言動が目立つ、明らかに素行の悪い不良。
小学生の頃から地元の不良グループと連んでおり、グループ内でもいじられ役として軽んじられてきた。
中学の入学式で隣の席の真司と、名前が似ているというだけの接点で距離を詰め親しくなる。
幼稚な発言や他者への配慮に欠けた発言で、大人しいタイプの人間からは嫌われやすい。
また反抗期がとても長く、高校卒業まで教師や親の言う事にいちいち反発しては呆れられていた。
小心者で臆病な性格を自覚しておらず、自身を大きく見せるための虚勢を無自覚で張る。
上昇志向が強く、しかし楽観的で努力を嫌うという相反した性質を持ち、他人の不幸を願ってします典型的な小物。
長い物に巻かれることを成り上がる手段だと捉えているが、その軽薄さが態度に出てしまい結局は使いっ走り以上のポストには就けない。
作中で真司のことを『自分より売れているホスト』的な発言をしているが、実際はそこまでではなく、自分の所属している環境が世界の中心と勘違いしがち。
空調服を着た作業員風の中年男性
東京郊外で土建屋を営む自営業の男性。
たまたま新宿で下請けの現場があったため、従業員の様子を見に来ていた。
三人の息子はすでに成人しており、一人は都庁に勤めていた。
新宿駅近辺の商社で役職についている中年の男性。
叩き上げで出世したことを自負しており、そのせいか部下の扱いがとても悪い。
内部調査でパワハラとセクハラの両方を疑われている。
新宿駅の地下中央通路において、未羽たちが見回りでいなくなった後の生存者たちのまとめ役を強引に買って出ており、その強権的な物言いのせいで評判を落とし始めていた。
●(こっからエグすぎて書いたけど公開しなかった部分)●
大河たちが戻れなくなった後では、生存者たちの中で年若いメンツにモンスターと戦うことを強要しだし反感を買う。
チュートリアル終了後に中央通路に侵入し始めたモンスターから逃げる為に、夫と子を亡くし心神喪失した女性を囮に使うという暴挙に出る。
生存者の集団はなんとか逃げ切り、新宿駅上層の商業施設へと上がるが、そのフロアのモンスターは地下とは比べ物にならないほど強く、また生存者の中から囮を選んで逃げることを画策するが、それに反感を抱いた者から背後を切られ、自身が囮にされる。
最後は人鳥系のモンスターによって巣に持ち替えられ、意識を残されたまま雛にハラワタと脳みそを啜られるという死を迎えた。
中央通路の生存者たち(見回りに出た集団を除く)
●(本筋と関係ないしエグかったから、書いたけど公開しなかった部分)●
モンスターと戦うことを拒否した人々。
ゴールデンスパイダー討伐後は30名ほどの団体だった。
未羽たちや大河が戦えばいいと『剣』を持たなかった。
中にはまだ戦えない年齢の子供やその親、または年老いて動けない人もいたが、基本的には動けるのに戦わないことを選択した者が大半。
戸沢の指示のもと嫌々動いていたが、囮となってモンスターから逃げる手法を用いられたことについに反発。
中年のサラリーマンを中心にして戸沢をハメ、彼を囮としてモンスターから逃れることに成功するが、直後に別のモンスターの群れと遭遇。
戸沢の件が成功体験となってしまい、モンスターが現れるたびに囮を選出するという狂気的な行動が正しいと集団で信じ込んでしまう。
結果、四回目の襲撃において囮に選んだ老人が反発し騒ぎ出したことで周囲を囲まれ、逃げ場を失い全滅。
その場で殺された者も居たが、保存食として連れ去られた者たちの方が結果的に地獄を見ることになった。
未羽と共に見回りに出た集団(20名ほど)
初日に未羽の呼びかけに応じた者たち。
正義感と義務感に強い者らが多い傾向にあったが、運悪く初日で無限回廊に迷い込んでしまう。
集団的な戦法でモンスターに有利に戦闘を行なっていたおかげでオーブに余裕があり、またゲーム思考を持っていた若者がいたおかげで店での買い物やアイテムの効果についてすぐに理解できていた。
そのほとんどが発狂した源二に殺されているが、数名だけいまだに無限回廊を彷徨っている。
チュートリアル開始直後に一斉に逃げ出した数百名
我先に新宿駅の各方面へと散っていった人々。
●中央通路からホームへと昇った人々は鳥系モンスターにより惨殺、または巣にお持ち帰りされて全滅。
●西新宿方面(都庁向け)に逃げた者たちは虫系モンスターの餌となって八割が死亡。二割はなんとか隠れる事に成功するが、西新宿から脱出できずに死を待っている。(大河たちが回廊を抜けた頃には全滅している)
●東新宿(繁華街方面)に逃げた方々は無限回廊に迷い込み、餓死や衰弱死、モンスターによる襲撃でほぼ死亡。中には『剣』と『ぼうけんのしょ』に気づいて運良く生き延びるも、源二に遭遇して殺害された人もいる。
若干名は生き残り、まだ回廊を彷徨っている。
●南新宿方面(小田急・代々木向け)に逃げた面々は罠と悪魔系やアンデット系のモンスターに遭遇。その七割が殺人トラップやモンスターによって殺害。残りの三割は悪魔系のモンスターにより贄として保存・培養・繁殖などの様々な用途の為に今もなお生かされているが、その未来は決して明るくない。
●新南口方面(新青梅街道に昇る道)方面に出れた群衆は大半が運良く駅から脱出できたが、新宿御苑を中心として変化した森林地帯に放り出されており、エルダーエルフやトレント系のモンスターに森の滋養として囚われたりしている。
まだ助かった方の人たち。
頑張れば自力でワンチャン脱出できる。
15歳(早生まれ)。
大河の幼馴染であり親友であり、弟分。
故人。
幼少期より身体が弱く、不憫に思った両親からさまざまな室内娯楽を与えられて育ったインドア気質。
その娯楽の中には対象年齢が高めな物も多く、特にテレビゲームは親の無知からPG15系のゲームも与えられていた。
そのため妄想・想像力豊かであり、寝る前に妄想していた『僕の考えた最強のファンタジー』を一冊の大学ノートに記入し始めたのが、『東京ケイオス・マイソロジー』の始まりだった。
およそ一年ごとに一冊増えるそのノートは膨大な量の設定資料集となっており、その時々で彼がハマったゲームやアニメや漫画、小説の要素が節操なく追加されてしまっている。
中でも崩壊した東京を舞台にした人気のRPGシリーズと、高難易度で初見殺しが多い人気アクションゲーム、さらにはレトロながら未だ根強いファンを抱える老舗のシリーズなどに強い影響を受けていて、創作した本人をして『本当にあったら炎上するレベルのクソゲー』と評している。
しかしもはやライフワークと化していたため、嬉々として書き殴ったノートの冊数は、大河が知るだけでも六冊。
大河が居なくなってからはストレスと寂しさのはけぐちとして執筆が加速し、十三冊にまで増えていた。
大河が東京に到着する一週間と四日前に、自宅近くの公園にて深夜に自殺。
その数日前から家族に様子がおかしいと思われていたが、なにに思い悩んでいるのかは結局聞き出せなかった。
姉が一人いる。
【ダンジョン説明】
広大な敷地面積の全てがダンジョン化した、かつてのメガターミナル。
ゲーム的な説明をすると【古代の栄えた文明、その栄華の象徴として大勢の人の交流地となっていた神聖なる場所。現在は異界化が進み、その最奥が窺い知れない人跡未踏のダンジョンと化している】となっている。
東西南北・上層下層にわけて6つの、全く難易度や趣きが異なるダンジョンが連なっていて、地下部分と無限回廊はあくまでも一つのダンジョンの一部でしかない。
●地下通路
最も難易度の低いダンジョンで、内容もシンプル。
他のダンジョンの経由地としての意味合いしかなく、特に重要なアイテムも隠されていない。
低確率でレアモンスターが出現し、そのモンスターを討伐することで更に超低確率でレア素材を採取できるが、都内の別のダンジョンで比較的簡単に入手できるので効率がものすごく悪い。
●無限回廊
正解の順序で正解の角を50回近く曲がらないと脱出できないという意味がわからん無限ループする回廊。
出てくるモンスターも弱ければ、入り口の石碑さえちゃんと読んでいれば一日と経たずに攻略できるという低難易度エリア。
大河たちは逆に進んでいたため勘違いしているが、本来は大迷宮の入り口にして最初のエリアである。
ゴールデンスパイダーは原種と亜種がおり、亜種の方が弱い。
通路を徘徊していたのは亜種。
原種には【黄金蜘蛛糸を燃やす】という特別討伐報酬の貰える隠しミッション(一回限り)があるが、亜種には無い。
蜘蛛糸の外骨格はどちらも燃えるし弱点。
実は金策の効率がある程度良い。
●
駅上部の商業施設の一部が変化した、大迷宮最大の難所であり最奥。
大河たちがたどり着いた場所は実はただの最下部のショートカットポイントであり、探せば上層部へと続く隠し階段が存在していた。
その難易度は極悪で、『東京ケイオス・マイソロジー』におけるいわゆるエンドコンテンツの一つ。
現時点での大河たちでは数分も生存できない。
その最奥には隠しジョブである『都市統制者』のジョブオーブが存在し、ゲームバランスを崩壊させるほどのスキルとアビリティを持つが、今後数百年間は確実に到達できない場所にある。
大聖堂内部は駅の総面積の十倍があり、しかも中間地点を過ぎてしまうと最奥にたどり着かない限り一つ前のエリアすら引き返すこともできないとかいう鬼畜仕様。
しかもランダム要素がある。
●
●荒廃したバザール
●
現時点では誰であっても侵入はできるが、攻略は絶対不可能なダンジョン。
主に地下通路から枝分かれした通路を取ることで侵入できる。
中でも
【エリア紹介】
●新宿区
新宿駅を中心としたシティフィールドと、新宿御苑が拡張・変化した古代樹の森がメインのエリア。
シティフィールドのモンスターの強さは東西南北で異なり、無鉄砲に進んでいけばとんでもない強さのモンスターと鉢合わせてしまうある意味難所。
東京都庁跡地には鎧巨人が茫然と立っており、時々周囲を見渡す程度で後はピクリとも動かない。
新宿駅は高難易度ダンジョンのくせに容易く侵入できる構造となっていて、『異変』が起きた時に内部にいた一般人は一時間と経たずに全滅している。
新宿駅・歌舞伎町・早稲田大学・新宿御苑などがダンジョン化していて、他にも区の各所で特殊クエストやイベント発生ポイントなどが点在している。
住民の七割近くが最初の七日間で死んでいる。
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