短編小説は感動から

僕みたいなニワカがなんでこんな連載をはじめてしまったのか、ちょっと困っています。

応援してもらえるので、がんばって書かせていただきます。



今回は、初心者の方向けの、短編小説を書いてみることについての話です。


なんで書くのか。なんで書きたいの? って話です。



あの日の思い出……


はじめて僕が短編小説を書いたのは、高校生の頃でした。



当時はヘッセ大好き少年でした。

ヘルマン・ヘッセの作品を読むと、自分はアホなのに、まるで苦悩を抱えるエリート天才少年になったように思えるものでした……!

デミアンとか!車輪の下とか!



で、はじめて書いた小説は、『嫌いな中学の頃の教師を素描する』みたいなお話でした。

残念ながら原稿はありません!


あ、中学生のときに、『授業でお話を書いてみよう』ってときに、

『父ちゃんが脱サラしてラーメン屋を開き、それを家族で支える』

っていう社会派?小説を書いた記憶もある。これが処女作かもです。



次に書いたのは、殺し屋が活躍する映画『レオン』の『二次創作』でした笑

今だと、スパイダーマンを二次創作していたみたいなノリでしょうか。

授業中とかに手元の手帳に書いて、友達に読ませていました。

割と人気でしたよ。


主人公の殺し屋レオンが、映画のクライマックスでは死ぬのですが、実は生きていて、いろんなシチュエーションで活躍するっていう連作もの。


レオンが銀行強盗に巻き込まれて、相手を全員射殺するとか。

カージャックを制圧するとか。

圧倒的殺し屋ヒーローのレオン!


手帳は残ってますが、かなり恥ずかしい内容です。




で、初心者向けの短編のコツですが、


……まあ、僕なんかが言えるとしたら、『自分がビビっと痺れたものをストレートに表現する』ってことかと思います。


はじめは!

はじめはそれでいいはず。


感動や恐怖、かっこいいや、気持ち悪い。なんとも言えない気持ち。

そんな感情を出力して、読者に感染させられたら、いったん成功でいいのではと。


とりあえず、自分が感動した瞬間は、間違っていない。

その実在はたしかで、少なくとも絶対、自分は感動したはずなので。



作品としては技巧が必要なんですが。

感動の核=素材がやはり大事だと思うのです。


技巧っていうのは、感動のためにあります。

じゃあ感動って?



あ、この流れはいい。

いい流れのエッセイになってきた…………

いい話にいけそう。いける。



技巧は感動のためにある。

じゃあ感動とはなんなのか?


感動とはたぶん、

『気づきと変化』

なんです。



僕がものを書いたときって、なにかしら伝えたいことがあった。

それはたいてい、なにかの感動だったわけで。



その感動が日常で爆発するのは、『意図せぬ気づきや驚き』。そこからの『成長や変化』だと思います。


はじめて料理をしてみて、『あー、料理ってこんなに大変で、大切なことだったんだ!』とか。

それに、いいことでなくても、嫌な教師の話みたいにマイナスのことでももいいし、広義の感動が、創作の動機の根底にあると思う。



で技巧の話に戻ります。


前のほうの記事とかでは、短編小説の技巧で、ジンテーゼと円環構造について書きましたが、これらの技巧とかは、『人生における深い感動のパターンを再現する技法』でもあるわけです。


無知→気づき→理解


この感動のパターンを使うことで、人生における感動をより克明に伝える。

それが小説の醍醐味なのかなと。


短編小説は、その『感動の1シーン』にフォーカスして書くとよいのかな、と思うわけです。


なので、まずは広い意味の感動を書こう!

技巧は手段なのであとからでOK!




あ、まとまった……

これは話がまとまった気がする。


そろそろネタは、これで打ち止めかも。

お付き合い、本当にありがとうございました!

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