第11話 って夜襲作戦か!
「うわあああああああ戻ってきたああああ」
「うわあああああああそこかああああああ」
テツ一味のアジトが発見されてしまった。
「ちくしょおおお!!」
「おっ、悔しがって……オイ!」
その様子を窓から眺めて、棒人間はその風景を写真に収め、印刷して、日記にその写真とこう付け足す。
「あの子象め。ちくしょおおおおってゲーム実況やってたのか。」
小僧の間違いを気づかない棒人間の目のなかのテツのほうはというと、実況中だった。
「343回目。あ~ゲーム見てくれてるみんな応援ありがとう!」
「ライブだったの~? ってか、お~い、僕いるよ!」
どっかからやかましい声が聞こえてくる。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁああぁぁぁあぁあぁぁぁ雑音入ったのでちょっと待ってて!」ハル~、とテツはお風呂上がりのハルを呼び出す。テツはあり一匹でも家に入ったら叫ぶ少年なのだ。――もっとも、窓の輪郭が突然棒人間になったら気づいたら誰でも叫ぶと思うが。
*
日記をつけ足している棒人間に雨がふってきた。
「あ~日記帳びしょぬれだ~。後でスタッフにボコられるよぉ、ビリビリ椅子やだよぉ! シートベルトつけられてるから立てないんだよ!」
そして棒人間は瞬間接着剤で棒を密着させたあと、天井を見上げて……仰天した。
「あぁなんだ水風呂の水か……えええええ白い妖精の愛用していたやつこれか!」
(ここまで読んでくれた君にご褒美。白い妖精の原キャラはテレビ東京の某赤ちゃん向け番組の某キャラクター。名前は製作中は勝手に番組名の最初の二文字を呼んでいる。ほかのキャラクターには元キャラいないからね。)
続いてテツはいやされていた。
「やっぱり528㎐はいいなぁ」
電話を手に取り、「やあ」という。人間の考えていることを受話器を持った四角い箱が検知し、ロビーにかかった。「888㎐にかえてくれ」
テツはそこら辺には詳しいのだ。
「888㎐ですね。さすが国王おめが堅……いえ高い。人気第三位ですよ」
「やった! (けれど言い間違いはわざとなのか調べてみる価値あるな」
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