どうしたのでしょう?
アイスは…それはそれはめっちゃ美味いに決まっていた。
こんなに、おいしくて心がくすぐられるようなあま〜いアイスは、うまれて初めて堪能いたしました。
どこの高級アイスよりも美桜梨ちゃんからの、あーんのアイス。
最高‼︎
と、アイスを食べてカラダが冷えるはずが、ホッテホテなオレなのでありましたが…
でもなんで、あーん?
もう学校じゃないからそんなことしなくていいのに…。
美桜梨ちゃんは、まさか…まさかの天然ちゃんかっ⁉︎
「あの、美桜梨ちゃん…もう学校じゃないし、だれも見てないからこんなことしなくても大丈夫だよ。」
と、教えてあげた。
そしたら美桜梨ちゃんは、
ふふふと笑うだけで、あとはとくになにも言わなかった。
…
ふふふとは…?
間違えちゃった!的な⁇
…まぁ、あんまりしつこく聞いてもアレなので、そのあとはのんびりアイスを堪能して帰りましたとも。
もちろんちゃんと美桜梨ちゃんを送り届けてさ。
なんか…なんかもう、普通に美桜梨ちゃんと付き合ってるみたいな、なんか変な感覚だよね。
オレと美桜梨ちゃんが釣り合うわけは、ありませんけどね…。
フリだけでも、こんな生活が送れるなんて本当美桜梨ちゃんには、感謝だ。
毎日美桜梨ちゃんのかわいい笑顔をオレは元気の励みにしている。
あーあ〜。
溶けるアイスくらいオレの心はとろけているのでございます!
あの時のあーんからのふふふとは、本当になんだったのでしょう?
もう、夢なんじゃね⁉︎ってくらいずっとそのシーンだけが頭から離れませんよ!
そんな幸せな日々です。
そして本日…金曜日なのですが明日は、もちろん土曜日なのです!
いつもの金曜日からの土曜日。
当たり前のように一週間の毎日を、わたくしは日々せっせと過ごしております。
でもね?
でもでもです‼︎
土日のどちらかは、部活が毎回お休みなんですよ。
そしたら…美桜梨ちゃんってば、毎週土日のどちらかにわたしとデートしていただけませんか?
なんて、真顔でおっしゃるんですよ?
もう、脳内は…⁇え?
ん⁇
みたいな感じなんですよね…。
どうしたのでしょうか⁉︎
これは危険かも知れません。
今までは、オレの推し活しているからとイヤイヤ学校で色々オレにつかえてくれていただろうに…
なのに、毎週一回デートいただけませんか?って…これは一体どういうことなん⁉︎
はっ⁉︎
まさか…
オレは気づいてしまった。
美桜梨ちゃんに、猛烈な変態が付き纏っているに違いないと。
たしかに美桜梨ちゃんは、オレの推し活をしている。
いや、実際にはしている風だけど…。
でも、別に推し活のみで彼氏がいるとはおっしゃっていない。
だから、そいつは美桜梨ちゃんのハートを奪いにきているのかもしれない。
「美桜梨ちゃん…、もしかしてだれかに付きまとわれてたりする?」
とストレートに聞いてみた。
そしたら、
「ううん。なんで?」
とキョトンとした。
もしかして、今もだれかに聞かれていたりするのか?
だから、あえて違うとか言ったのだろうか?
…
あ、だからアイスあーんとかしたのかな?
つけられてたりするのかな?
だから彼氏風を装い、そんなことしたのかな?と、考えたのであります。
じゃなきゃ、オレが彼氏を演じることないもんね。
美桜梨ちゃんは、違うと言っておりますが…やっぱり万が一ということも考えられるので、美桜梨ちゃんの提案通り毎週デートをする約束をしたのでありました。
嬉しいけど、美桜梨ちゃんのことを考えると、不安だし心配になるのでありました。
続く。
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