待ち合わせ

 一時に公園です。

 

 しかしまだ朝の八時。

 

 …

 

 

 長い!

 

 一時まであと何時間あるんだよってくらい長い‼︎

 

 そう、五時間あります。

 五時間…なにする?

 

 もう公園行っちゃう⁉︎

 

 

 五時間公園で待ってようかな〜ってくらい早く公園に行きたい‼︎

 

 公園!公園!公園!公園!こーえん‼︎

 

 

 もう、遊びたくて仕方ない子どものようにとにかく公園に行きたいオレなのでありました。

 

 

 でもさ、あんまり張り切りすぎっていうのもなんなので、ここはひとつ落ち着いて朝ごはんをいただきましょうかね。

 

 そして昼ごはんも、もちろんいただきますよね。 

 

 

 なんならおやつもいただきましょうね。

 

 てなわけで、めっちゃ満腹でございます。

 

 

 そんな満腹のお腹には、運動ですよねーってわけで、少し早い時間から公園でウォーキングを開始いたしました。

 

 

 うんうん、良き良き!

 

 満腹のお腹がいい感じに戻りました。

 

 が‼︎

 

 汗だくです。

 

 

 …まだ走ればシャワー浴びて着替えてこれるレベル。

 

 

 こ、これは走るしかない‼︎ってなわけけで一度家に戻り慌てて公園に戻りましたよ。

 

 

 …

 

 

 時間ちょうどになってしまいましたが…美桜梨ちゃんは、まだきていないようだった。

 

 

 てか、いないんだ?ってなって帰ってしまったってことはないよね?

 

 …

 

 五分経ってもいらっしゃらない美桜梨ちゃん。

 

 …

 

 

 遠くの方に一人女性がいらっしゃるけど…

 

 あの方は、容姿が美桜梨ちゃんじゃないんだよね。

 

 どこ行ったんだよー。

 

 …

 

 

「美桜梨ちゃーん‼︎」

 と、オレは叫んだ。

 

 

 だって…公園とは言ったけど、公園のどこって明確な場所決めてなかったもんで、どこかオレのわからないところで待っていたら申し訳ないんでね…と、思ったけど…

 

 …

 来るよ…

 さっきの美桜梨ちゃんじゃない女性がこっちに向かってくる。

 

 少し離れていた女性がこちらへゆっくり向かってくる…。

 

 どうしよう…

 

 怒られる?

 オレ…大きい声出したから今から怒られるんじゃない⁉︎と、ドギマギしてまいりましたよ…。

 

 

 どうしよう…どうしたら…

 

 とりあえずその女性が怒る前にオレは、その女性が近くにきたら、

「大声出してすみませんでした‼︎」

 と謝った。

 

 そしたらその女性は、一瞬フッて笑った⁇

 

 

 ⁉︎

 

 えっ⁉︎

 

 待って…

 

 今、一瞬めっちゃエクボできなかった⁇

 

 この女性って…

 もしかして…

 み、美桜梨ちゃん⁇じゃね⁉︎

 

 今の笑顔って…やっぱり…

 

 

 …

 

 オレが絶句していると美桜梨ちゃんらしき人は、

「謝らなくても…いいよ。」

 と言いオレをみた。

 

 

 声がやっぱり美桜梨ちゃんだ。

 

 

 しかし‼︎

 容姿が学校と全然違う…。

 

 いつもは、地味に一歩縛りで眼鏡なのに…今日は、サラサラの長い髪を下ろして、しかも眼鏡じゃない‼︎

 さらには、白いワンピースで…

 

 もうさ、もうこれは…

 

 このお方は…

 

 妖精かよってくらい美しいんですけど⁉︎

 

 …

 

「み、み、みっ…」

「え?どうしたの?」

「えっ、えっ⁉︎み、み、みっ…」

 

 もうさ、びっくりしすぎて…み、とえ、しか言葉が出なかったよね。

 

「美桜梨だよ。そんな、こわいものみたような顔しないでよ」

 と、少し呆れ顔をされてしまった。

 

「ど、どうして…なんか…雰囲気がいつもと…」

 

「とりあえず落ち着いてそこのベンチに座って話さない?」

 と美桜梨ちゃんに誘導されるがままオレはベンチに座った。

 

 

 ⁉︎

 

 なにこの状況⁉︎

 

 いきなり美少女とベンチに座るって…なんのご褒美なのよ⁉︎

 

 え⁉︎

 

 なんなん⁉︎

 

 オレは、とにかく戸惑ったよね…

 

 

 続く。

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