第28話 初めての体の関係

 一緒にお風呂に入る、ボク・陽葵さん・陽菜さんの3人。ボク達はタオルで隠してないので、が互いに丸見えだ。


各自、追い炊きされたお湯を体に数回かけた。温まるな~。


「朝日君、ジロジロ見過ぎ♡」


ボクの視線に気付いた陽葵さんが満更ではない様子で言う。


「ごめん…」

この状況で目を離せる人がいるんだろうか?


「なんか不公平ですよね。朝日さんは下だけなのに、わたし達は上下なんて…」


男だって上半身を見られるのは恥ずかしいけど…。


「ねぇ朝日君。って、もう最大サイズなの?」

陽葵さんがボクのあそこを指差す。


「多分…」

正確なサイズはボクも知らない。


「だったら触って良いかな? さっきから我慢できなくてさ~」


「ちょっと待って。わたしにも触らせてよ」


陽菜さんがこんなハッキリ言うなんて…。脱衣所で『嫌らしい事ばかり考えるダメな子』宣言をしたせい?


「ならジャンケンで決めようか。それで良い? 陽菜?」


「良いよ」


ボクは何も言わず、2人のジャンケンを見守る。勝者は…。


「やった。わたしの勝ち!」


勝った陽菜さんは嬉しそうだ。


「ちぇ、お預けか~」


「朝日さん。早速触って良いですか?」


「うん…」


「では早速…」


腰を落とした陽菜さんは、ボクの正面からゆっくりを握る。


「どんな感じなの? 陽菜?」


「…とても熱いし、硬くて太いよ。凄い♡」


「アタシも早く触りたいな~♡」


「ここって確か、されるとすごく気持ち良くなるんですよね?やって良いですか? 朝日さん?」


「良いよ…」


「アタシも何かしよーと♡」


陽葵さんはボクの後ろに回り込み、突然抱きついてきた。…胸の感触が背中に伝わる。柔らかくて気持ち良い…。


その状態で、正面にいる陽菜さんはし続けている。ボクの様子を見ながら握る強さやスピードを調整する徹底ぶりだ。こっちも素晴らしいな。


こんなの、すぐ限界が来るよ…。



 「たくさん出しましたね、朝日さん♡」


陽菜さんの手に思いっ切りぶちまけてしまった。でもここはお風呂だから、すぐ洗い流せる。


「陽菜、もう良いでしょ? アタシと交代して」


2人は立ち位置を入れ替えた。


「朝日君。もう1回イケる?」


「ごめん、すぐは無理…」

俗にいう“賢者タイム”中だ


「そっか~。でも明日は日曜日だからり放題♡」


大学はもちろん、“マコール”も休みだ。ボク達を縛る要素は何もない。


「お姉ちゃんズルい。わたしも1回だけじゃ物足りないよ」


「まさかおねだりするなんてね。ハマった感じ?」


「うん。お姉ちゃんも1回やればわかるよ」


「早く朝日君の“賢者タイム”終わって~!」


この状況、嬉しいはずなのに不安を覚えるのは何でだろう?


ボク達は温かいシャワーをしっかり浴びてから、お風呂場を出るのだった。



 脱衣所に戻ると、見慣れない男物の服が置いてある。知らない間に、陽子さんが置いてくれたようだ。


「ねぇお姉ちゃん。わたし思ったんだけど、“マコール”の着替えも朝日さんと一緒に出来るんじゃないかな?」


バスタオルで水気を取っている陽菜さんがそう言った。


「確かにそうだね。裸を見られたんだから、下着なんて大した事ないじゃん」


「朝日さんはどう思いますか?」


「ボクもそれで良いと思うよ」


問題は、一緒に着替える事を知った時の店長さんと相沢さんの反応だ。きっと大丈夫だと思うけど、絶対とは言い切れない。


「朝日君、また後でね~」


バスタオルを体に巻いた陽葵さんが脱衣所を出て行く。


「朝日さん、また触らせて下さいね♡」


陽菜さんも同様に出て行く。ボクはここで着替えて、陽子さんにお礼を言おう。



 着替え終わってリビングに向かうと、陽子さんはテーブルの椅子に座ってテレビを観ていた。ボクは向かいの席に座ろうかな。


「陽子さん、着替えありがとうございました」


「良いのよ。それより朝日くん、お風呂は楽しめた?」


「楽しめた…ですか?」

表現が意味深だ。


「ええ。今のままだと、陽葵と陽菜の関係が進展しないと思ってね。ちょっと強引な手を使わせてもらったわ」


無理矢理ボクを脱衣所に連れて行ったのは、そういう意味だったのか。


「もしかして、余計なお世話だったかしら?」


「そんな事ないです。陽子さんのおかげで、進展できました」


彼女の行動がなければ、陽菜さんの変化に気付く事はなかっただろう。


「そう言ってくれて嬉しいわ。これからも陽葵と陽菜をよろしくね」


「はい!」



 「ラッキ~。陽菜いないじゃん!」

着替え終わった陽葵さんがリビングに来て、ボクの隣の席に座る。


「母さん、さっきはありがと。ファインプレーだよ」


「私にできるのは、背中を押すだけだから。勇気を出したのはあんたよ」


「それでも本当に助かった。あれがなかったら、朝日君の裸を見るのはいつになったか…」


この母娘、ボクがいない時に色々話してそうだな…。


「そういえば朝日君。“賢者タイム”は終わった? 次はアタシの番だよね♡」


陽葵さんは隣の席から腕を伸ばし、ズボンの上からボクのを触ってきた。


「次って、最初にやったのは陽菜なの?」


「そうだよ。あの子、朝日君の前でもハッキリ言うようになってさ~」


「これも関係が進展した結果かしらね」


「朝日君はできるようになって欲しいな~」


さすがに毎日2回はキツイぞ…。


「朝日さんの隣に座りたかったのに…」

リビングに来た陽菜さんが、残念そうな様子を見せる。


「こういうのは早い者勝ちだから♪」


「今度はもっと早くしないと」


陽菜さんが珍しく対抗心を燃やしてるぞ。これもエロが成せる業か?


「ねぇ朝日くん。良かったら今日、泊っていかない?」


「朝日君泊まって~」


「ぜひ泊まって下さい、朝日さん」


関係が進展した後の泊まり…。陽子さんの提案は、きっかけに過ぎないはずだ。それはわかっているのに、断る気にならない。


「ありがとうございます陽子さん。今日もよろしくお願いします」


「夕食は精が付くものにするからね。の補給をしないと」


ボクは彼女の手の上で踊らされてる? そんな事を考えてしまうのだった。

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