第10話ー2、未来、科学少女、愛&愛美

その、週末に事件は起こった、、、






土曜日のお昼近く、、愛と愛美は、相変わらず研究室で、、また、何かを作っていた、、

そこに、梓があわてて、入って来た、、

「愛、、愛美、、大変なの、、」

「えっ、、、梓、、そんなにあわてて、どうしたの、、、」、、、梓は、深刻な顔で、、

「愛美からもらった、あの、ワンちゃんタイプのアバターがいなくなったのよ、」

「えー、、、どうして、、」

「ほら、、家のお母さんが、凄く喜んだって言ったでしょう、、今朝、スーパーに買い物に行くついでに、散歩だと連れて行ったのよ、、」、、「えー、、ロボットだから、散歩はいらないんだよ、、」


梓は呆れて、、「知ってるわよ、、お母さん、昔飼ってたワンちゃんと同じ様にしてるのよ、、まあ、エサはあげないでって言ったけど、、、」、「で、、何が、大変なの、」

「ほら、小さいワンちゃんだけど、スーパーの中には連れて行けないから、表に、繋いでいたらしいけど、スーパーを出たらいなかったのよ、、」


「えっ、、、逃げた、ロボットが、そんなわけ無いよ、、盗まれたの、、」

「たぶん、、そうよ、、リードが刃物で切られていたって、、」、「えー、、誰も目撃してないの、、スーパーの客は、、」

「開店間際で、客はそんなにいなかったって、、」、「監視システムは、、」、「ちょうど映らない場所だったみたいよ、、ついてないわよ、、」、、「もう、、お母さん、私に黙って、勝手な事をするから、、凄くショックで寝込んでいるわよ、、だから、愛や愛美達に探してもらうからと言って、家を出て来たのよ、、」


愛は不思議そうに、、「ねえ、、梓、あの、ワンちゃん、アバターなのよ、、あなたがアバターセットのメガネをかけて起動させれば、どこにいるかわかるでしょう、、」

梓は、困惑して、、「愛、、もう試したわよ、真っ暗で何も見えなかったわよ、、」

愛美が、、「どこかに閉じ込められているのかな、、あっ、、梓が、球体に戻れと命令すれば、球体に戻るし、球体なら、ステレスモードを使えば、壁をすり抜けれるから、脱出、出来るわよ、、」

梓は、深刻な顔で、、「愛美、、もうやったわ、、、でも、ダメだったよ、、」


愛と愛美は、お互いの顔を見て、、「愛、、アバターワンちゃんは何か、妨害システムが有る所にいるのかしら、、、葵のおばちゃんが、作った、アバターセットは、そんなの、関係無いけど、愛美のは簡易的な物だから、そこまでの機能は無いわよ、、、」

「そうかもね、、国の重要な場所には、必ず有るらしいけど、、普通の建物ではあり得ないわよ、、」、、「愛、、まさか例の地下組織の犯行じゃないわよね、、」、「愛美、、たぶんそうだわ、その可能性は高いわね、」

「えっ、、、まずいわね、、普通のワンちゃんじゃないし、、あれを解明されて、兵器として利用されたら大問題だよ、、私達のせいにされるかもよ、、」





消えたアバターワンちゃんを探せ





梓は心配そうに、「ねえ、、それって最近、ニュースで言ってる、、動物をアンドロイド化して、科学兵器として世界に売買する、地下組織の事じゃ無いよね、、、」、「そうだよ、梓、、アバターワンちゃんはそいつらに、拐われたかも、知れないんだよ、、」、「えー、、そうなの、、どうするのよ、愛、愛美、、、」


愛美は、、「失敗した、、自爆装置を付けて置けば良かった、、」、愛は呆れて、、「あのね、、妨害システムが作動してたら自爆装置を起動させられないでしょう、、遠隔操作も出来ないのよ、」、、、梓は、もっと呆れて、、「ねえ、、普通の女子高生が話す会話じゃないわよ、、その場所がどこかもわからないのに破壊するの、、」、愛美は、「そんな事をする奴らは悪党よ、、場所がわかったら、超小型Σ破壊爆弾搭載のミサイルを打ち込んでやるわよ、、」、、


愛は驚き、「愛美、あんた、いつの間にそんな物を作ったの、、、兵器はダメって言ったよね、、」、愛美は、とぼけて、、「ええと、、オモチャよ、、子どものオモチャだよ、、」、「で、、子どものオモチャはどのくらいの威力があるの、、」、「えっ、、、大したこと無いよ、ビル、1つくらいしか破壊できないよ」、愛と梓は呆れて、、「ダメよ、、あんた、犯罪者になりたいの、、」、「えっ、、そんな話しは、冗談だよ、、発射するわけ無いじゃない、、、」、「愛美、、じゃあ、その超小型Σ破壊爆弾搭載のミサイルはあるのね、、」、「えっ、、、何の事かな、、、愛美、わからないよ、、」


梓はますます、不安になり、、「愛、愛美、どうするの、、場所もわからないなんて、お手上げよね、、、」、、、すると、愛が、、

「そうでもないわよ、、」、そう言うと、新しい、装置のカバーを外すと、「これを使えば、妨害システムは問題無いわよ、、広範囲ピンポイント探査機、、ええと、この間より

、もっと詳しいデータを打ち込めば、正確な位置がわかるわよ、、」


愛が、、装置を起動させ細かいデータを打ち込むと、、宇宙にある衛生が動き始めて、、ある位置を示した、、、愛は、それを、空間モニター画面の地図と照らし合わせた、、、「えっ、、、神奈川の山の中よ、、こんな所に建物なんかあるの、、」

梓は驚き、、、「愛、、あの、アバターワンちゃんはそこにいるの、、」、「ええ、、この装置の性能は確かよ、、絶対ここにいるわよ、、、」、愛美はニコッと笑って、「よし超小型、Σ破壊爆弾搭載のミサイルの出番だよ、、」、、愛美が得意気に言うと、、


「アバター愛美の出番でしょう、、バカ言ってないで、、早く、出かける用意をして」

「えー、、、ミサイルで爆発した方が手っ取り早いんじゃないの、、」、「じゃあ、梓にあげた、アバターワンちゃんも粉々よ、、」

「えっ、、、それは、ダメかな、、、」

梓は呆れて、、「もう、、愛美、、破壊はやったらダメなの、、悪い人だって、殺したら犯罪になるのよ、、」、「えっ、、殺さないよ、、適当にダメージを与えるだけだよ」

「ミサイルでダメージだけ、与えられるの」

「う~ん、無理かな、、」、愛は呆れて、、

「早く、、アバターセットの用意をしてよ」

「りょ、、だよ、、」


愛美は、、アバターセットを取り出すと、、

メガネを、かけた、、そしていつもの様にさまざまなアイテムを装着すると、、アバターセットのメガネのスイッチを押した、、

すると、台座の上の、球体が淡く光った、

「相変わらず、ごちゃごちゃとアイテムを装着してるのね、、邪魔じゃないの、、ワンちゃん救出するだけなのよ、、」

「あれ、、敵のアジトを壊滅させるんじゃないの、、重力変換リングとΣ破壊爆弾、レーザー光線で、、」、「アニメの戦隊ものじゃないのよ、、破壊してどうするのよ、、、」

「えー、、宇宙戦隊、アバター愛美の見せ場は無いの、、派手に破壊するシーンは、、」

梓は心配そうに、、「アバターワンちゃんは無傷で帰って来るのよね、、愛、愛美、、」


「もう、冗談はやめて、、ほら、ピンポイント探査機が示した場所に向かって、、」

「、、、わかったわよ、、じゃあ、球体ちゃん、、出撃だよ、、」、「まだ、言ってる」

球体は浮かび上がると、、ステルスモードになり、ピンポイント探査機が示した神奈川県の山の方に向かって高速で飛んで行った


神奈川県の山奥、、、

球体は、ピンポイント探査機が示した場所の上空で止まった、、、球体の視線で見ている愛美が、、「愛、、何の変哲もない、ただの、山だよ、どこにも建物なんて、見えないけど、、」

愛も、、、「もう、、こっちも、空間モニターで見てるわよ、、変ね、、レーダーは、ずっとそこを、示しているわよ、」

梓は心配になり、、「愛、、その装置、大丈夫なの、、誤作動じゃ無いよね、、」


愛は、愛美に、、「ねえ、愛美、、地上に降りて、探してみてよ、、」、「りょ、、だよ」

球体は、山の中に降りた、、地上ぎりぎりで

止まると、辺りを見渡した、、、

すると、廃坑らしい、入り口が見えた、、

「なんか、、入り口らしいのが見えるよ、、愛、、中を確認するの、、」、「うん、、位置的には、あっているから、、その中に地下組織のアジトがあるはずよ、、、」

球体は、、廃坑の中に入って行った、、、

「、、、見た目は普通の廃坑だよ、、えっ、待って、、廃坑にはらしくない、扉があるよ、、」球体の目線の前には新しそうな頑丈な扉が見えた、、すると、愛が、「愛美、、ステルスモードなら、そのまま、すり抜けられるでしょう」、「りょ、だよ、、、」


球体は扉をすり抜けると、、「あっ、愛、中は全然、近代的な建物だよ、、こんな山の中に、、凄いね、、あっ、数台の警備のロボットもいるよ、、わあ~、アンドロイドもいるよ、えー、武器まで持っている、、やっぱり、例の地下組織のアジトだよ、、」

空間モニターで同じ場面を見ていた愛と梓は呆れて、、、「あのね、愛美、私と梓も、あなたが見ている目線を空間モニターで見てるわよ、、説明は言わないでね、、それよりも、捕まっている、ペット達を探さないと、、」、、「愛美、、アバターワンちゃんの事、助けてあげてね、、」


愛美はニコッと笑って、「うん、、わかったよ、、未来科学少女、アバター愛美に、お任せなさい、、」、「愛美、、未来科学少女愛&愛美じゃないの、、」、、「梓、、言わないで良いよ、、恥ずかしいから、、」

球体は、ステルスモードで飛び回ったが、迷路の様な通路と、あまりの広さで、中々見つけられなかった、、、

「もう、、妨害システムのお陰で、、思念探索機も使えないし、、アバターワンちゃん、、どこにいるの、、返事して、、アバター愛美に変身して、誰かに聞くか、、」


「ダメよ、、アバター愛美じゃ、ステルスモード使えないし、女の子が地下組織のアジトにいたら大騒ぎになるじゃない、案内板は無いの、、探したら、、」、、「わかったわよ、、冗談だよ、、聞いてあそこだよって教えるバカはいないわよ、ええと、案内板と」

「もう、、愛も愛美も、、本気でやってよ、、改造されたら終わりなのよ、、」

「りょ、なのだ、、」、「えっ、愛はおかしな事を言った、、、愛美でしょう、言ったのは、、」、「愛、、こんな、地下組織のアジトに案内板何てあるわけ無いでしょう、、」


球体が、通路の壁を映すと、、「あっ、、案内板があったよ、、ええと、、動物保管室、これじゃないの、、」、梓は困惑して、、、

「この組織の連中、バカじゃないの、、侵入者に道案内して、、」、愛美はニコッと笑って、、「でも、梓、、場所がわかって、良かったじゃない、、ラッキー、、、」

「愛美、、ラッキーじゃ無いでしょう、、、早く、その動物保管室に行って、、、」

「うん、、、りょ、なのだ、、、」




アバターワンちゃんはどこにいるの、、





球体は、ステルスモードで通路を飛ぶと、案内板に書かれていた、動物保管室に向かった

「あっ、、、愛、梓、、ここだよ、、動物保管室は、、」、、「愛美、、もう、空間モニターで見ているから、知ってるわよ、、中に入って、確認して、、」、「りょ、だよ、」

球体は、扉をすり抜け中に入ると、、そこにはいくつも檻の様な物があり、犬や猫、動物達がいっぱいいた、、


「ええと、、、梓のアバターワンちゃんはどこだ、、、、もう、多くて探しずらいよ、、梓、、見てるの、、いたかな、、」

「ちゃんと見てるわよ、、でも、見当たらないわ、、えー、、梓のアバターワンちゃんはここにいないの、、」、、梓は心配そうに、言った、、、すると愛が、、「梓、、私が作った広範囲ピンポイント探査機は正確よ、絶対、この建物の中にいるわよ、、」

「愛、、どうする、、この子達も早く助けないと改造されちゃうよ、、」


愛は困惑して、、、「ねえ、、そのペットの飼い主は知らないのよ、、転送装置でこの研究室に連れて来ても、飼い主をどう探すの」

梓も心配そうに、、「愛、、そんな事をしたら、私達が地下組織のアジトに侵入したのがバレるわよ、どうするの、、」

「ダメよ、、亜土夢お父さんにバレたら、、怒られるわ、、愛は絶対、亜土夢お父さんに嫌われたく無いもの、、」、「じゃあ、どうするのよ、、このままじゃあの、ペット達は改造されちゃうわよ、、」


愛は、しばらく考えて、決心した、「こうなったら時間との勝負ね、、、」

「えっ、、愛、、どう言う事なの、、」

愛はニコッと笑って、、「葵のおばちゃんよ、、」、「えっ、葵のおばちゃんがどうしたのよ」、「葵のおばちゃんに話して、そのアジトの場所を教えて、すぐに警察と国のAIアンドロイド中央局の捜査官に地下組織一味を逮捕してもらうのよ、、警察だったら、ペット達の持ち主を特定出来るでしょう、」


梓は困惑して、、、「でも、、愛、どうやって、そのアジトを発見したって言うの、、」

「だから、、ほら、梓のアバターワンちゃんがいなくなってそれを、発信器で探したら偶然、そのアジトを、葵のおばちゃんの発明品アバターセットで見つけたから、後はよろしくって言えば大丈夫でしょう、、」

梓は心配そうに、、、「愛、、アバターワンちゃんの事は内緒でしょう、、」

「ただの、ロボットタイプのワンちゃんと言えば良いのよ、、」、、「でも、アバターワンちゃんまだ、見つかっていないのよ、警察や、捜査官が見つけたらバレるわよ、、それに、もう、その地下組織一味にアバターワンちゃんの事、バレたんじゃないの、、」

「だから、時間との勝負って言ったのよ、警察や、捜査官が来る前にアバターワンちゃんだけ、転送して、後は24時間眠りガスで眠らせれば、逃げられないわよ、、」


愛美は、、「えっ、、、愛美は責任重大じゃない、、まだ、アバターワンちゃんの居場所もわからないのよ、、」

「もう、、ぐずぐずしてたら、次々とそのペット達が改造されちゃうのよ、、、私はこれから葵のおばちゃんに電話してその地下組織一味のアジトの場所を教えるから、愛美は急いで、アバターワンちゃんの救出をやってね、、良いわね急いでよ、、」

「愛美、、お願いね、、アバターワンちゃんを助けて、、、」、、梓は心配そうに言った

「りょ、だよ、、梓、、未来、科学少女、愛&愛美に不可能は無いよ、、」


愛は、葵のおばちゃんに空間スマホで電話して、地下組織アジトの場所を教えた、、

「葵のおばちゃんよろしくね、、地図は転送するから、、」、「うん、わかったわ、愛美には危ない事はしないで、警察や、捜査官に任せてと言ってよ、あの子、無茶をするからね、、」、「葵のおばちゃん、よくご存知で、、大丈夫だよ、愛美は私達の研究室にいるから、、ね、愛美、」、「うん、葵のおばちゃん大丈夫だよ、、」、「それなら良いわ、後は任せて、、」、、電話が切れると


「愛美、急いで、アバターワンちゃんを探して、、時間は無いわよ、、」

球体は、動物保管室の扉をすり抜け通路に出た、、「とは言うものの、、アバターワンちゃんはどこにいるの、、返事して、、」

球体が、また、通路の壁を映すと、梓が、「ねえ、、まさか、案内板に改造室なんて掲載されて無いよね、、」、「えっ、書いて有るけど、、」、愛美は、さりげなく言った、

梓は、呆れて、、「本当に、この地下組織の連中はバカなの、、侵入者に教えてどうするの、、愛美、、アバターワンちゃんはたぶんそこにいるわよ、、急いで、、改造される前に救出してね、、」、「りょ、、だよ、、」


球体は、、通路を進んで、、改造室と書かれてる部屋の前に着いた、、、

「あっ、、、ここだよ、、ちゃんと改造室と書いてあるもの、、」、「もう、、病院やデパートの案内図じゃないし、部屋の前にプレートまであるの、、大丈夫かな、トリックじゃないよね、、」、「じゃあ、入るよ」

球体は扉をすり抜けて、中に入った、、、


そこは大きな部屋で、、いろんな工作機械がたくさんあった、、「ここは、改造室で間違いないみたいだよ、、」

大きな部屋の隅の方に、ゲージに入れられた数匹のワンちゃんがいた、、

「あっ、まだ、改造前だよ、、梓、どれがアバターワンちゃんだっけ、、」

「その、右側のトイプードルが、アバターワンちゃんだよ、、良かった、改造前で、、」


愛が、、「愛美、、アバターワンちゃんをゲージから出して、転送カプセルに入れて、研究室に移動するから、、ほら、球体のままじゃ、、転送出来ないでしょう、、」

「りょ、だよ、、、、魔法少女、アバター愛美ちゃん、見参だよ、、」、「顔は変えなさい、、もう、愛と愛美は同じ顔なのよ、、」


球体は、アバターに変身した、、、、

アバター愛美は、愛から転送カプセルを受けると、、アバターワンちゃんをゲージから出して、転送カプセルに入れた、、

「愛、、準備完了だよ、、アバターワンちゃんを転送して、、」、愛は転送装置のスイッチを押すと、、すぐに、転送用の大きな台座の上に、転送カプセルが送られて来た、、






見つかった、アバター愛美、、、





それを見た、梓は、すぐに駆け寄り、転送カプセルを開けると中からアバターワンちゃんが現れた、、「あ~、良かった、、アバターワンちゃん無事で、、心配したんだよ」

愛もニコニコと笑っていた、、、

アバター愛美は、他のゲージのワンちゃん達を見て、、「ごめんね、、すぐに解放したいけど、、私達がやってる事が、バレると、、パパに心配かけるから、後で、警察とAIアンドロイド中央局の捜査官が助けに来るからね、、それまで良い子で待っててね」


愛は愛美に、、「愛美、、広範囲、効果の、24時間眠りガスのカプセルで、アジト全体の人やAIアンドロイド達を動かない様にしてね、、、」、、愛が、特別なアイテムを取りに行こうとしたら、、アバター愛美の後ろで声が聞こえた、、、


「おい、、お前は誰だ、、どうやってこのアジトに侵入した、、セキュリティーにも、異常は無かったのに、」、愛美はまずいと思い

「ごめんなさい、、道に迷ったみたいなの」

「バカな、、どこからも入れないはずだぞ」

すると、アバター愛美の後ろのゲージを見て

「あっ、、ゲージが一個開いている、、」、「貴様、、せっかく集めた動物を逃がしたな、、おい、、ボディーガードタイプのお前、、あの女を捕まえろ、、」


大きな体の、AIアンドロイドがアバター愛美に襲いかかった、、愛美はすぐさま、重力変換リングをレベル3にすると、大型のAIアンドロイドに触れた、、すると、大型のAIアンドロイドは、4~5メートル吹っ飛ぶと、壁にぶつかり、粉々に壊れた、、


この様子を空間モニターで、見ていた梓は、「あ~、、愛美、やりすぎだよ、、人間なら死んでるよ、、」、「だって、いきなり、か弱い女の子を襲って来たのよ、、愛美は軽く抵抗しただけだよ、、、」

梓は、、「か弱い女の子は、一撃でアンドロイドを粉々に破壊は出来ないわよ、、」

「だって、、愛が、24時間眠りガスをよこすのが、遅いからよ、、仕方ないわよ、、」

「しょうがないでしょう、、こんなに広いアジトだとは思わなかったわよ、、小さな24時間眠りガスカプセルは用意したけど、、、ほら、、これを使って眠らせて、、」

「りょ、だよ、、、」


改造室の男達は、、たった一撃で、大きな体のAIアンドロイドを粉々に破壊した、女の子を驚いて見ていた、、

「なんだ、、、俺達は夢を見てるのか、、」

「この女は、化け物か、、」

愛美は怒って、、「失礼ね、、こんなにかわいい化け物がいるわけ無いじゃない、、」

その時、アバター愛美の手に、広範囲、効果の24時間眠りガスカプセルが現れた


「あら、、そろそろお別れみたいよ、、、じゃあ、警察とAIアンドロイド中央局の捜査官が来るまで、おとなしく、寝ていてね」

そう言うと、アバター愛美は、、広範囲効果の24時間眠りガスカプセルを、男達の前に投げた、、カプセルが割れると、ガスは、アジト内に広がり、、中の人達は次々と倒れ眠ってしまった、、AIアンドロイド達も、、一時的に機能停止した、、警備ロボットも、操作が出来なくなり、停止した、拐われたペット達も静かに眠った、、、


アジト内は、物音ひとつせず、、静寂に包まれた、、、「は~い、、愛、梓、任務完了だよ、、ペットちゃん、、もうすぐ、警察が助けに来るからね、、良い子で寝ていてね」

「愛美、ゆっくりしてられないわよ、、たぶんもう少しで、警察とAIアンドロイド中央局の捜査官がアジトに着くわよ、見られたらまずいから、球体に戻って、脱出して、、」

「えー、、ネコちゃんもいるんだよ、、かわいい寝顔を動画で撮りたいんだけど、、」

「バカ、、バレたら亜土夢お父さんに怒られるでしょう、、早く、球体に戻って帰って来てちょうだい、、」、「もう、しょうがない、、、りょ、だよ、、」


アバター愛美は、球体に戻ると、ステルスモードになり、、改造室の天井をすり抜けてそのまま上空まで浮かんだ

上空から下を見ると、、大勢の警察とAIアンドロイド中央局の捜査官が、大型のジャイロカー数台から降りて、地下組織のアジトに入るのが見えた、、、


「愛、、間一髪だよ、、警察とAIアンドロイド中央局の捜査官が着いたみたいだよ、」

「もう、、愛美が、ぐずぐずしてるからよ、、良かった、間に合って、後は警察とAIアンドロイド中央局の捜査官がペット達を飼い主に戻してくれるわよ、、」

「じゃ、研究室に戻るわよ、、」

球体は、高速で飛ぶと、研究室に戻った、


しばらくして、球体が、専用の充電用の台座に戻ると、愛美は、アバターセットのメガネのスイッチを切りメガネを外した、、

「球体ちゃん、、ご苦労様だよ、、」

梓が愛美に、、「愛美、お疲れ様、、ありがとうね、、アバターワンちゃん、無事に帰って来たよ、、」、、「アバターワンちゃん、良かったね、、もう少しで改造されるとこだったよ、、」、、アバターワンちゃんは本当の犬の様に、おとなしく座っていた、、


梓は、安心して、、「これで、お母さんも元気になるわよ、、」

愛が、梓に、、「梓、、由紀ちゃんには、、アバターワンちゃんは、GPSシステムで葵のおばちゃんが見つけて、AIアンドロイド中央局の捜査官が確保したと伝えてね」

「そうね、、あの、ニュースの地下組織に連れ去られたなんて言ったら、大事になるわね、、わかったわ、、」


愛美が、、アバターワンちゃんをジロジロと見ていると、愛が、、「愛美、、あなた何をしているの、、よけいな事、考えていないわよね、、、ワンちゃんに何かするの、、」

愛美はギクッとして、、「えっ、何を、愛」

「ほら、、またこんな事があったらまずいから、遠隔操作の自爆装置を付けようなんて思っていないよね、、」

梓は焦って、、「ダメよ、、そんな危ないもの、、私の家で誤爆したらどうするのよ」

「梓、、しないよ、、そんな事、、少し思っただけだよ、、、やだな~、、」

「愛美、、絶対にダメだからね、、」

梓は、愛美にアバターワンちゃんが何かされる前に、、お母さんが心配だからとアバターワンちゃんを抱えて急いで帰って行った、、

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