第9話、未来、科学少女、愛&愛美、

未来、科学少女、愛&愛美、、9話、、

由紀の宝物と、未来を変えない為に、






しばらくして、球体は研究室に戻って来た

愛美は、アバターセットのメガネを外すと、、「球体ちゃん、、お疲れ様、、」、と声をかけた、、


梓は空間スマホを開くと、歌音ちゃんに連絡した、、、「あっ、、歌音ちゃん、、梓よ」

梓は、、今、起きた事を全て歌音ちゃんに話すと、、歌音はすぐにお父さんに連絡すると言った、、梓は愛と愛美の事は内緒で、愛達の知り合いのAIアンドロイド中央局の捜査官が愛達に依頼を受けて、秘密裏で捜査して発見した事にしてと伝えた、、、


「愛、、愛美、、お疲れさま、、これで今回の依頼は終了ね、、、」、、「うん、、梓もお疲れさま、、もう、夏休みも終わりだね、、あっという間高校生活も終わるかも知れないわ、、」、、「愛、、愛美、2学期始まったら、、また、依頼が殺到するかもよ」

「えー、、梓、、本当に私達、忙しいのよ、厳選して、、簡単な問題は自分達で解決して欲しいよ、、、」、「夏休み、講義、講義で疲れたわよ」、梓はニコッと笑って、「わかったわ、、簡単なやつは、私が助言するわよ、、、じゃあ、今日は帰るわね」


それから、しばらくは、依頼が来なかった、、「えっ、、、愛があんな事を言ったから、、、全然、、依頼が来ないじゃない、、つまらないわよ、、もう、10月よ、」、、「えっ、、愛美だって言ってたじゃない、、今さら梓には言えないわよ、、なんで、依頼は無いのなんて、、」、、「そうね、、じゃあ暇なら発明でもするか、どうせ土日休みだし、、あっ、、閃いたぞ、、小さな悩みとかだったら忘れてしまうような、、装置があれば、、大した依頼じゃなくても対応できるでしょう、、愛美はそれを作るわ、、」


愛は心配そうに、、「ねえ、、愛美、脳に障害とか起きたらまずいのよ、、大丈夫なの、少しは慎重にね、、」、、「わかったよ、、で、愛はどうするの、、」、、愛はニコッと笑って、、「以前、作ったタイムボックスよ、、あれを改良して、、もっと長い時間行ける様にしないと、この間みたいな事故が起きるでしょう、、」、愛美は怒った口調で、「そうだよ、、愛美は20年以上、昔に置いてきぼりにされたんだよ、、」、愛は呆れて、、「あのね、、置いてきぼりにされたのはアバターセットの球体でしょう、、あなたはずっと、研究室にいたじゃない、、」


愛美は、真剣な顔で、、「愛もやってみれば良いんだよ、、リアルなの、、本当に帰れないと思ったんだよ、、」、、「はいはい、、だから、そんな事が起きない様に、改良するんじゃない、、さあ、、暇な内にやるわよ」


2人は研究室に向かった、、研究室で確認して、足りなそうな部品は葵のおばちゃんの研究ラボからもらうことにした、、


葵のおばちゃんの研究ラボ内、、巨大な研究ラボにある、葵のおばちゃんの研究室に愛と愛美が入ると、奥の休憩室で葵のおばちゃんが何かを見ていた、、「あっ、、葵のおばちゃん何を見てるの、、」、葵のおばちゃんは愛と愛美に気がつくと、、「あっ、愛、愛美、、今朝ね、お家で探し物をしてたら何か知らない設計図が出てきたの、、たぶん、叔父さんの物だと思うけど、、所々、叔父さんが付け足した筆跡があるから、、」


「えっ、、おじいちゃんの発明品の設計図なの、、どんな発明品かな、、」、葵のおばちゃんは、困惑して、、、「ほら、研究ラボの中央にある、3つの機械の内の、人間みたいなAIアンドロイドのパーツを作る、装置と似てるのよね、、でも、もっと精巧な小型の設計図なのよ、、あの、装置の改良型なのかな、、、」


それを覗き込んだ愛と愛美は驚き、思った、

「えっ、、、これは私達が、あの義手を作った時の装置じゃない、、愛が書いた設計図だよ、、」、、「でも、、古いものだわ、どうして、、私達の研究室に閉まってあるはずの物が、葵のおばちゃんの家にあるの、、」


葵のおばちゃんは、、、「あの、動かないと思った人間みたいなAIアンドロイドを作る装置も、少しはこれで解明出来るかもね、、あっ、ところで愛、愛美、何の用事なの」、「あっ、、、新しい発明品のヒントが浮かんだから、少し部品と材料を分けてもらおうかなと思って、、」、「葵のおばちゃん、、良いかな、、」


葵は、ニコッと笑って、「良いわよ、、隣の倉庫から好きなだけ持って行って、、運搬ロボットも勝手に使いなさい」、「うん、、ありがとう、、じゃあ、もらうね、、」


愛と愛美は、隣の倉庫から厳選して、いろんな部品と材料を選び、運搬ロボットに、自分達の研究室まで運んでもらった、、「さてと、お風呂に入って、、、夕食を食べたら、装置を完成させるよ、、」





亜土夢が作った美味しい唐揚げ、、、





愛と愛美が大きなリビングに行くと、もう、亜土夢が、夕食を用意していた、、凜ちゃんお母さんは美味しそうに唐揚げを食べていた、、「あっ、、愛、愛美、、この唐揚げ美味しいよ、、1口食べたら呼びに行こうかと思ったのに、、」、愛と愛美は呆れて、、、「あのね、、凜ちゃんお母さん、、食べる前に呼んでよ、、これ、亜土夢お父さんが作ったやつでしょう、、美味しそうだもの」


愛美はさっと座ると、すぐに唐揚げを食べて「パパ、、美味しいよ、、パパの作るものは全部美味しいから、、」、、愛もあわてて座ると唐揚げを食べた、、「うん、、亜土夢お父さん、、すごく美味しいよ、、」

亜土夢はニコッと笑って、、「たくさんあるから、いっぱい食べてね、、」、「うん、」

凜ちゃんお母さんは、、「えー、凜が作った時は少ししか食べないのに、、まあ、良いか亜土夢が作った方が美味しいし、、凜も負けない様に、たくさん食べるよ、、」


「亜土夢、、この唐揚げ本当に美味しいよ」

パクパクと唐揚げを食べる凜ちゃんお母さんを見て、、愛美が、、「凜ちゃんお母さん普通は子どもに遠慮して、親は食べるのよ、」凜は困惑して、、、「えー、、愛と愛美は、いつも、もう、子どもじゃ無いのよって、言ってるじゃない、、」、「親はいつまで経っても親でしょう、、」、「じゃあ、子ども扱いして良いのね、、」、「、、、、」

亜土夢は苦笑いをした、、、


夕食が済むと、、凜が、、「そう言えば最近、梓ちゃん、あまり家に来ないわね、、あんなに、頻繁に来てたのに、、」、愛は、「学校では、毎日会っているよ、、同じクラスだから、、梓は学級委員長だし、、他にも、いろいろとやっているから忙しいのかな、、、」、、「そうそう、、美術クラブに乗馬クラブに、ボランティア活動もたまにやっているみたいよ、、」、と、愛美も思い出しながら話した、、


すると、、夕食の片付けを終えた、亜土夢がテーブル席に座ると、、「そう言えば、愛と愛美は、、何か部活動をやっていないのかな、、運動神経や頭も良さそうなのに、、」

愛と愛美は、まずいと思い、、「あっ、亜土夢お父さん、、ほら、もしかしたら大学に行くのに、受験勉強しないと、いけないから、3年の1学期に、科学クラブを辞めたのよ」

愛美も、、「そうそう、、今は大学に行くのは、あたりまえでしょう、、だから、早めに受験勉強をしてるのよ、、梓と同じ大学に行きたいから、、」、愛美はニコッと笑って言った、、


亜土夢と凜は驚き、、「えっ、、、梓ちゃんは日本中の高校生の中でもトップレベルだと、春斗が言ってたぞ、、」、凜も、「由紀ちゃんも、、あの子は誰に似て頭が良いのかわからないって言ってたよ、、」、愛と愛美は苦笑いをして、、「うん、、まだどこに行くかはわからないけど、頑張るよ、、」

この様に、、亜土夢と凜は、、自分達の娘の頭脳のレベルを理解出来ていない、、もう、世界トップレベルだと言う事を、、


愛美は、愛の耳元で聞いた、、「愛、、本当に大学に行くの、、果たして、私達を入れてくれる大学があるの、、」、、愛も困って、「う~ん、わからないわ、、、」

すると、、、凜ちゃんお母さんが、「でも、愛も愛美も、たまに難しそうな本を読んでいるけど、研究室にばかりいて、勉強してる姿を見たことが無いよ、、」、「あのね、、、課題とかはちゃんとやっているよ、、成績だって良いでしょう、、」


凜はキョトンとして、、「う~ん、わからない、、でも、あなた達の高校ってお嬢様学園だし、進学校じゃないよね、、それなのに梓ちゃんは、全国のトップレベルって凄いわよ、、あなた達も、どのレベルか受けて見れば良いのよ、、梓ちゃんと同じ大学を受けられるか、、、」、、愛は思った、「あんな簡単な問題、、つまらないから受けないのよ、、どうせ、全教科、満点なのはわかっているから、、、」、、愛美も思った、「後で教育庁の偉い人に問題を見せてもらったけど、簡単すぎて1教科あたり全問解くのに、5分もかからなかったよ、、、思わず教育庁大臣に文句を言うとこだったよ、、」


愛と愛美は、夕食が終わると、研究室に向かった、、「愛美、、今日は遅くまで作業して、、完成させるわよ、、」、、「うん、、もう、構想は頭の中で出来ているからそんなにかからないよ、、」、、「あなた、、人の記憶を消す装置を作るんでしょう、、本当に障害が残らない様にしないと、、」、「大丈夫だよ、、、」


愛は、タイムボックスの改良型と、愛美は、記憶を消す装置を、、夢中で製作した、、

夜中3時を過ぎる頃、、ようやく装置が完成した、、愛美はニコッと笑って、「けっこう時間がかかったわ、一定時間の記憶を消す、簡易的な物だけどこれで良いわよ、、」、、と、腕時計型の装置を愛に見せた、、「それ、大丈夫なの、、」

、「えー、、大丈夫だよ、、これ、悪い事をする奴にも使えるわよ、、自分が何をしたいのかも忘れるから、、、」、、「まあ、良いわよ、、愛美、、もう遅いから寝ようか、」

「うん、、疲れたし、、、寝るか、、」

2人は研究室を後に、自分達の部屋に戻った


次の日の朝、、、愛達の部屋のドアをノックする音が、、、「愛、、愛美、、起きてるの、、、えー、、まだ寝てるの、、もう10時だよ、、、」、、すると、愛が、、「あれ、梓、、どうしたの、、朝早く、、」、「もう、、早くないわよ、、」、、愛は愛美を起こすと、、「愛美、、起きて、、梓が来たよ、、、」、、「えっ、、、もう、お腹いっぱいだよ、、食べれません、、、」、「もう何寝ぼけているの、、、起きてよ、、」

「、、、あっ、、梓、、おはよう、、」


愛と愛美は、、ベッドから起きた、、、、

「梓、、、どうしたの、、、」、梓はニコッと笑って、、「あのね、、、久々の、依頼よ、、、着替えて、、私は先に研究室で待っているから、、」、、「うん、着替えたら、すぐ行くから、、、愛美、、急いで、、」






梓が持って来た依頼とは、、、





愛と愛美は、急いで着替えると、研究室に向かった、、梓は、大きな研究室の奥の、、、ソファー席に座っていた、、「あっ、、愛、愛美、急にごめんね、、」、、「良いよ、、いつもの事だもん、、あれ、、このサンドイッチと飲み物は何、、」、ソファー席の、サイドテーブルには、サンドイッチとジュースが何本か置かれていた、、、


「うん、、家のお母さんが、愛と愛美に食べてもらってって、、持たしたのよ、」、「えー由紀ちゃんが、このサンドイッチ作ったの、、そう言えば由紀ちゃんも料理上手だったよね、、」、愛美は嬉しそうに、、「美味しそう、、じゃあ、朝食まだだから、遠慮なくいただくよ、、」、愛と愛美はサンドイッチと食べた、、、


サンドイッチを食べ終わると、、愛が、「ところで、、梓、、今回は誰の依頼なの、、」

梓はニコッと笑って、、「家のお母さんよ」

愛と愛美は驚いて、、「えー、、由紀ちゃんなの、、、どうして、、何か困った事があったの、、」、、愛美は心配そうに、「由紀ちゃんの頼みなら、絶対、叶えるよ、、、だって好きだもの、、優しいし、、」、、

梓は困惑気味に、「あら、、私には、厳しいわよ、、まあ、怒られる事は無いけど、、凜ちゃんの方が優しいじゃない、、」、、愛と愛美も困惑して、「、、、優しいと言うより変だよ、、しっかりしてないし、、」


「えー、、それが、凜ちゃんの良いとこじゃない、、かわいいし、、」、、「母親はかわいくなくて良いから、、もっとしっかりして欲しいよ、、」、、愛と愛美は、切実に訴えた、、、


愛は、思い出した様に、梓に聞いた、、、

「あっ、ところで、、依頼内容は、、待てよ、、私達が危険なことをしてるなんて由紀ちゃんにばれたら、、亜土夢お父さんに知られちゃうわよ、、まずいわね、、、」

梓はニコッと笑って、、「大丈夫よ、、愛や愛美がいろんな発明品はしてるけど、、危険な事はしてるとは思わないもの、、」、愛美はつまらなそうに、、「えっ、、、敵とか、悪い奴は出てこないの、、重力変換リングとか、Σ破壊爆弾を使う場面は無いの、、、」


愛は呆れて、、「バカじゃない、、まだ依頼内容も聞いていないのよ、、」、、「ええと、、、大した依頼じゃないけど、、お母さんのおじいちゃんとの思い出の品物の件なの、、私も初めて昨日聞いたのよ、、」


梓は、そう言うと、、愛と愛美に近より、、「あのね、、もう、いないけど、そのおじいちゃんは飛行機のパイロットで、フランスに行った時に、お母さんにお土産で、かわいい人形を買ってくれたって、、お母さん凄く大事にしていたのに、、引っ越しした時どこかに失くしたみたい、、お母さんはショックで、、凄く悲しんだみたいよ、、」


愛と愛美は困惑して、、、「ええと、、、梓、私達はどうすれば良いの、、」

梓はニコッと笑って、、「ほら、、以前使った、タイムボックスで、昔に行って、失くす前の人形を探せば、、大丈夫でしょう、、」

愛は困った顔で、、「梓、、タイムボックスの事は、、秘密なのよ、、由紀ちゃんに過去に行って人形を探したよって言うの、、大騒ぎだよ、、」、、梓はまたニコッと笑って、「大丈夫よ、、愛と愛美の発明品で、そっくりに、3D、コピー出来る装置で、、同じ物を作れると言ったから、、過去で本物を探すなんて思っていないわよ、、」

「あっ、そうなの、、、」、「ほら、、この間のタイムカプセルみたいにどこかに埋めて現代で掘り起こせば良いよね、、」


愛と愛美は、、梓に、、「ねえ、、写真とか、年代、引っ越しした時の時期、、住所は、、わかるの、、」、、梓は全部資料をテーブルに出すと、、「ええと、これが人形の写真で、、住所はここよ、、年代は30年前の11月30日よ、、引っ越ししたのは」

「そうなの、、愛、データをコピーして愛美のデータリングに転送して、、30年かちょうど良いわ、、」、と、言うと、愛美は立ち上がるといろいろとアイテムを探していた、、


「愛、、愛美、、依頼は受けてくれるの、」

、、「あたりまえよ、、由紀ちゃんの頼みだもの、、、愛美は、、その頃の時代で行ってみたい場所があるから、、大丈夫だよ、、」

愛は呆れて、、「愛美、、何よ、よけいな事をしないでよ、、」、、「愛、、タイムボックスの滞在時間は何時間なの、、」、、「とりあえず12時間は大丈夫だよ」、、「りょ、、だよ、、それだけあれば愛美のやりたいことも実現、出来るよ、、」、、「ねえ、、時間旅行は、、あまりよけいな事をすると、未来が変わってしまうのよ、、」、、愛美は不適に笑って、、「愛、、未来が変わら無い様にするんだよ、、」、、「えっ、、、何、」


愛もあわてていろんな装置とアイテムを用意した、、、「さてと、、タイムボックスを30年前の引っ越しの前日11月29日にセットして、、住所はこれでい良いわ、、愛美、タイムボックスの用意は出来たわよ、、アバターセットの球体をタイムボックスに入れて、、、」、「りょ、だよ、、」、愛美はアバターセットを用意するとメガネのスイッチをつけ、両手にいろんなアイテムを装着すると、コンパクト収納ボックスになにやら隠した、、「さあ、球体ちゃん、、昔にお出かけだよ、、」、、台座の上の球体が浮かび上がると、、タイムボックスの中にすり抜けた、


タイムボックスは、淡く光ると、、揺らぎながら、、次の瞬間に消えた、、





中々、見つからない、フランス人形、、





30年前の、11月29日、、とある田舎の都市、、空き地の木の陰にタイムボックスは、現れた、、タイムボックスから、球体が出てくるとすぐに普通の女の子、アバター愛美に変身した、、「さてと、タイムボックスは失くさない様に、コンパクト収納ボックスに閉まって、、由紀ちゃんの家を探すぞ、、」


アバター愛美は、廻りに誰もいないのを確認して、コピーリングで空間に地図を出した、「ええと、、由紀ちゃんの家は、、、あっ、ここね、、この格好で侵入するとまずいから、、球体に戻ってステルスモードで由紀ちゃん家に侵入するか、、」


研究室の空間モニターで見ていた、愛と梓は、、「えっ、、、ここが昔のお母さんの実家があるとこなの、、ずいぶん田舎ね」

「良いじゃない、、自然豊かで、、家の廻りは、、人工的な物しかないから、、田舎暮らしも良いかもよ、、のんびり研究出来るし、良いことばかりじゃない、、科学庁のお仕事もしなくて良いのよ、」、、「愛、、研究費はどうするの、、研究、発明には多額のお金がかかるんでしょう、、」、愛は現実に戻り、、「ああ、、そうだった、、お金が無いと何も出来ない、、、」


球体は空中に浮かぶと、、ある家を目指して飛んで行った、、田舎の大きなお屋敷、、、

「へえ~、、ここが由紀ちゃんの実家か、大きいね、、あっ、そうか、由紀ちゃんのおじいちゃんパイロットだから、お金持ちなの、部屋もたくさんありそうだから紛失したフランス人形を探すの大変だよ、、、とりあえず屋敷の中に侵入するか、、まずはこの部屋から、、、」


球体は、たくさんある部屋の荷物を次々と見て回った、、、「明日、引っ越しだから、小物は全部、ボックスの中なのね、、まあ、球体はすり抜けて中を見れるから、、、良かったよ、、、」、、球体は、たくさんあるボックスの中身を次々と確認したがフランス人形は見つからなかった、、


空間モニターを見ていた梓は不安になった、「ねえ、、もう、フランス人形は紛失した後じゃない、、それなら、いくら探しても見つからないわよ、、」、愛も困惑して、、、、「まずいわね、、時間の歪みが生じるから、2~3日前後にはしばらく行けないわよ」

愛は、愛美に、、「愛美、、ちゃんと見てるの、、」、「見てるよ、、愛だって空間モニターで見れるでしょう、、球体の目線で、」

「うん、、フランス人形なんて無かったわ」


球体は、最後の部屋に向かった、、そこは、女の子の部屋に見えた、、「あっ、この部屋が由紀ちゃんの部屋じゃない、、」、、空間モニターで見ていた、愛と梓も、「そうだよ、、お母さん一人っ子だもの、この部屋に間違いないわよ、、」、、「愛美、、絶対この部屋のボックスの中に例のフランス人形が詰めてあるわよ、、慎重に探してよ、、」


「りょ、だよ、、、」、、球体は、3つのボックスを丁寧に覗いた、、最後のボックスに丁寧にケースに入ったフランス人形が見えた、、「あっ、、これだよ、、写真と同じのフランス人形は、、」、、「愛美、、球体じゃ取り出せないから、周りに気ずかれない様に、、アバター愛美に変身して、フランス人形を取り出してタイムカプセルに入れてよ、、」、、「りょ、だよ、、、アバター愛美、、参上だよ、、」、、球体は、アバター愛美に変身した、、、愛はつかさず愛美にタイムカプセルを渡すと、アバター愛美の手にも、タイムカプセルが現れた、、


アバター愛美は、周りを注意しながらボックスから、フランス人形を取り出して、愛から渡された、タイムカプセルに入れた、、、、

「よし、、これで、フランス人形が紛失する事は無いわよ、、」、、アバター愛美は、フランス人形が入った、タイムカプセルをコンパクト収納ボックスに入れた、、すると、、愛が、、「愛美、、最初に現れたあの、空き地の木陰に、タイムカプセルを埋めて、、現代に戻ったら探しやすい様に、小型GPS発信器もセットしてね、、」、、「うん、りょ、なのだ、、」、、アバター愛美は、また、球体に戻ると最初に現れた空き地に戻った、、


空き地の木陰、、、球体は木陰に降りると、、辺りに人の気配が無いのを確認して、、また、アバター愛美に変身した、、、

「さてと、、この辺りにタイムカプセルを埋めるか、、ええと、重力変換リングのレベル1で、穴を空けてと、、よし、、これで完璧だよ、、後は現代に戻って掘り返せば良いのよね、、任務完了と、、」


それを空間モニターで見ていた梓は違和感を感じた、、、「ねえ、、愛、、もしかしてだけど、、お母さんが、昨日言ってたのよ、、大切な人形だから、丁寧にボックスに入れたから紛失する事は無いはずと、きっと誰かに盗まれたって、まさか、、今、愛美がボックスから、出したから紛失した訳じゃないよね」愛も困惑して、、、「じゃあ、、私達がよけいな事をしたから、フランス人形は、30年もあの木陰に埋まっていたの、、」、、「わからないわよ、、紛失する前に先に取り出したのか、、頭が混乱するわ、、でも、これでフランス人形は、お母さんに戻せるから良いと考えないと、、あっ、そうだ、、お母さん気にしていたから、、もうすぐ、フランス人形が出来上がるって伝えて来るわ、」、そう言うと梓は自分の家にひとまず戻った、


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