第7話ー2未来、科学少女、愛&愛美
難しすぎる愛と愛美の講義、、、
科学庁、、日本で一番大きな組織で、国の重要な、事は、全てここで管理している、、、
警察関係、軍事関係、経済関係、開発、医療、教育と、ありとあらゆる省庁のコンピューターシステムを管理して全ての政治の動きに関係している最重要省庁である、、
科学庁は、先が見えない程の広さと高さを誇る大きな建物だ、、中には、葵のおばちゃんの発明品を展示してある、科学博物館も敷地内にある、、
建物の特殊ゲートを潜ると、、科学庁の偉い人達が、葵のおばちゃん達を迎えた、、
その中の、総理大臣と科学大臣が、、、、「おお、、佐々木博士、、愛博士、、愛美博士、、今日は講義、よろしくお願いいたします、」、、と、あいさつをした、、
葵のおばちゃんは、ニコッと笑って、「そうね、、私はちゃんと理解出来る様に話すけど、、愛と愛美の話を理解するには大変よ」
科学大臣は、苦笑いをして、、「そうですな、、ここの頭脳トップレベルでも、講義についていくだけで精一杯ですぞ、、まあ、半分ぐらいは理解してもらわないと、、、あと、、今日は、全国の病院から、優秀な医者達が、講義に参加しています、、あっ、愛博士、愛美博士、この間奇跡の義手の話を聞きましたぞ、、まるで、本物の手を再生したみたいだと、、凄いですな、、」
すると愛が、、、「ええ、今日は、再生医療の話をするわよ、、、出来るだけ、理解出来る様に話すわ、、、」、、「愛美は、、福祉や医療現場で役に立つ、科学の話をするよ」
科学大臣は、目を輝かせて、、「おお、素晴らしい、、、これからの未来に希望がわく、話ですな、、是非ともお願いいたします、」
3人は、講義の会場に案内された、、
葵のおばちゃんと、愛達は、まずは科学庁の職員に講義する大きな会場に入ると、葵のおばちゃんが始めに、講義を始めた、、空間モニターに、葵のおばちゃんの講義の内容や説明に伴った映像が流れた、、、
科学庁の職員達は、、熱心に聞きながら、空間タブレットを使い完全コピーをしていた
特にこの間発生した、ジャイロバイクの件は、全員、真剣に聞いていた、、1時間程で葵のおばちゃんの講義は終わった、、
続いて、愛と愛美が講義を始めた、、
愛は、、最新テクノロジーの話をした、、、時おり、全員ついていけないような事も話し、過去の科学の間違いも訂正した、、職員からは、ため息が漏れた、、「えっ、、、説明が、早すぎる、、後で、空間タブレットを再生して見直すか、、それでも、理解出来るかな、、」
愛美は、AIアンドロイドの進化とこれからの課題を話した、、これもまた難しくて、会場からはため息が溢れた、、、
愛と愛美、講義も、1時間で終わった、、
3人は会場を移動して、、全国から集まった、若い医者のいる会場に現れた、、
まずは、葵のおばちゃんが、講義を始めた、、AIコンピューターシステムを使った最新の手術用具の話しと、使用法のあり方を講義した、、、講義は1時間で終わり、、医者達は満足して、空間タブレットに話や映像を記録した、、
続いて、、愛と愛美が講義を始めた、、
愛はこの間の義手の映像を流し、再生医療の話をすると、、、会場はざわついた、、科学大臣も真剣に見ていた
会場にいた、医者達は、、「えっ、、、あれは、どう見ても人間の本物の腕じゃないか、、とても義手には見えないぞ、、まさか腕を再生したのか、、」
その後で、愛美が、神経と筋肉のに限りなく近い科学の力の応用について話すと、最後に愛がまた近い将来の再生医療は可能だと話した、、、
会場からはため息と驚きが溢れた、、、
「えっ、、、不老不死の話か、、本当に魔法みたいな、それに近い事が起こる未来医療になるのか、、」
「可能なのか、、」
愛美は、、「あのね、、もう、臓器も、神経と筋肉、血液と、人間のパーツは全て出来るのよ、、後は、適応性と、拒絶反応、医者達の技術力だけよ、、不可能は無いわよ、、ただし、、、不老不死では無いわよ、、そうしたいなら頭脳以外は全てAIアンドロイドになる事ね、、、脳って言っても本人の記憶だけよ、、残るのは、、」
会場の医者達は、、無言になった、、、
科学大臣も、頭を抱えた、、「やっぱり、愛博士と愛美博士の話しにはついていけない、そんな事は、科学博士と医学博士の世界トップレベルの能力を持った、、あなた達2人しか理解、出来ませんよ、、、」
愛達は、科学庁の講義を終えて、AIジャイロカーで、葵のおばちゃんの屋敷に戻った、、
「愛、、愛美、、お疲れ様、、」
「うんん、、葵のおばちゃんと一緒だから楽しかったよ、、、」、、「私や、愛、愛美が言ったことが早く現実化したら、もっと良い世の中になるのにね、、、」、「そうね、」
愛は思った、、「大丈夫よ、、もう、ほとんど、解明しているから、、あの、3つの装置を使えば、可能だわ、、今よりも格段に進化した、新未来が訪れるわ、、」
愛達は、葵のおばちゃんの屋敷から、隣の自宅に帰った、、、
突然進路を変えた、大型台風、、
2人は、お風呂に入ると、夕食を食べ、リビングで、最新の科学資料を空間タブレットで見ていたら、、空間テレビを見ていた凜ちゃんお母さんが大きな声で、、「あー、、、愛、、愛美、、大変よ、、あの、大きな台風が東に進路を変えて明後日の夜、関東に直撃するらしいわよ、明日から雨、風、強いって、今世紀、最大級だって、、、大丈夫かな」
愛美は、呆れて、、「凜ちゃんお母さん、、この屋敷は相当頑丈に造られているのよ、、台風が来ても平気だよ、、」、、、愛も、
「もう、、台風なんて、最新のシールドシステムで覆うから、大丈夫だよ」
凜ちゃんお母さんは、、、「あのね、、家の事じゃないよ、、梓ちゃんの事だよ、、小さな離島に行っているんだよ、、帰れるの、、それより、、泊まっている所は平気なの」
愛と愛美は、急に心配になり、、「えっ、、やだ、、梓に何かあったら困るよ、、愛どうにかならないの、、」、、「どうにかって、、愛だってイヤだよ、、梓に何かあったら、、愛美、、明日、対策会議をするよ、、台風をどうにかしないと、、」、「うん、」
「えっ、、、愛、、愛美、、台風をどうにかするって、、何、、何なの、、」
「もう、、凜ちゃんお母さんは、関係ないから、、ゲームの話しよ、、亜土夢お父さんが作った、、」、、「そうなの、、、」
愛と愛美は、、次の日に備えて早く寝た、、
次の日、、研究室、、、
愛と愛美は、台風対策を考えていた、、「愛、、どうやって台風を消滅させようか、、被害がでない内にしないと、、、」
「う~ん、、今回だけよ、今世紀最大らしいから、、そうそう私達も対応できないし、今は、ほとんどの家がある程度のシールドシステムで守られているから、家に入れば、ほとんど台風被害は無いけど、、今世紀最大らしいから、すべての建物が、耐えられるか、心配だわ、、」
愛美は心配そうに、、「愛、、どうする、、自然災害じゃ、愛美の作った重力変換リングでも破壊出来ないわよ、、」
その時、愛の空間スマホに着信が、、、「あっ、梓からだ、、梓、どうしたの、」
梓はあわてた声で、、「あっ、、愛、、大変なの、、もう、雨、風、強くて、宿泊している、小さなホテルが揺れているわ、、」
「ねえ、、梓、ジェットフェリーとか、ジャイロカーは無理なの、そこから帰れないの、明日よ、台風が直撃するのは、、、」、、「ダメみたい、、美術サークルの先生が手配したけど、無理だって、、この離島のシールドシステムは、旧式で、台風に耐えられるかわからないわ、、、美術サークルの女の子達はみんな、怖がっているわよ、、」
すると愛美が、、「梓、、愛と愛美が、絶対どうにかするわよ、、未来、科学少女、愛&愛美に不可能は無いわよ、、」
「うん、、知ってる、、でも、台風なのよ、自然災害じゃどうにもならないじゃないの」
愛美が、、「ねえ、、今の内、アバター愛美が、離島に飛んで行って、、みんなを、転送装置で、研究室に、移動させるのは、どうかな、、良いアイデアだと思うし」
「愛美、、アバターセットや、転送装置は世間にまだ、発表してないし、そんな事したら大騒ぎになるわよ」、、空間スマホの梓も、、「そうよ、、愛達や、葵のおばちゃんの発明品は、知られたらまずいわよ、、テレビのトップニュースになるわよ、、」
「もう、、面倒くさいわね、、隠密に解決しないと、いけないの、、わかったよ」、と、
愛美は不満な顔で言った、、、
愛も、、「梓、、絶対に守るから、、梓は危険な目にはあわせないわよ、、」、、梓はニコッと笑って、、「わかったわ、、愛、愛美、よろしくね、、」、、梓の、電話は切れた、、
愛は、、「愛美、、急いで対策を考えるわよ、、台風が関東に来る前に、、」
、、、、「りょ、、、だよ、、」
「愛、、台風をどうやって消滅させるの、、凄い、力がないとダメよ、、、」
愛は、、少し考えて、、「うん、、全部、、台風ごと、、吸い込めば良いのよ、、そうすれば消滅するわよ、、」
愛美は、呆れて、、、「あのね、、そんなの愛美だってわかるわよ、、ブラックホール的な奴は、、作れるわよ、、周りの全部吸い込むのよ、、、、、台風だけ吸い込むのは無理よ、、それに、吸い込むだけじゃ消滅しないのよ、どこかに転移しないといけないのよ」
「わかっているわよ、、、」、、、愛は閃いた、、、「愛美、、それよ、、台風をブラックホール的な奴で吸い込んで違う場所に送り込めば良いのよ、、愛美の言うとおり転移すれば良いじゃない」
愛美は心配そうに、、、「地球上の別の場所に移せば、そこの人達に迷惑になるじゃない、、消滅させないと同じよ、、、」
愛はニコッと笑って、、、「良い場所があるわよ、、、誰にも迷惑かけない場所がね」
愛美は困惑して、、「どこよ、、」
愛はニコッと笑って、、「宇宙よ、、それも太陽の近く、、、」、、愛美は、、、、「あっ、、そうだ、空気がないし、太陽の熱で台風は一瞬で、消滅するわ、、で、、どこにそんな装置があるのよ、、」
愛はニコッと笑って、、発明品の置いてある倉庫を指さすと、、「ほら、あそこにある、以前深海で使った、バキューム型、転送器よ、、あれを改造して、もっと強力にして、ランダムに転移しないように、ピンポイント座標装置も開発するわよ、、急がないと間に合わないわよ、、、」、、「りょ、、だよ」
愛と愛美は、急いで、葵のおばちゃんの研究ラボから、部品をもらって、、お昼ごはんを食べる事も忘れて、、作業をした、、、、、
以前作っておいた、、小型、超光速ロケット型転移装置(ブラックホール的な物)を研究室のベランダから打ち上げた、、
「よし、、ロケット型転移装置は、宇宙に出ると、超光速で太陽に向かって飛ぶわ、、座標を確認して、台風を転移させるわよ」、、
愛と愛美は、また忙しく作業を始めた、、
途中、梓から、映像メールも入ったが、愛美が、、もうすぐ発明品が出来たら、台風をどうにかすると伝えると、、梓は、安心して映像メールを切った、、、
2時頃、、お昼ごはんを愛と愛美が食べていないのに気がついた、凜ちゃんお母さんが、研究室に、サンドイッチと野菜ジュースを持って来た、、「愛、、愛美、、ごめんね、、お昼ごはん忘れちゃたよ、、、」
「良いよ、、忙しいから、、手があいたら食べるよ、、」、、と、作業の手を止めること無く、愛と愛美は、夢中になっていた、、
凜ちゃんお母さんは、愛と愛美が何をやっているのか、あまり興味なく、、梓の事が心配で、家にいられないと由紀ちゃん、が来ているからと、、、「愛、愛美、、梓ちゃんの事が心配で、由紀ちゃん、来てるからリビングに戻るわよ、、ニュースで、台風情報確認しないと、、けっこう、お家の周りも雨、風が強くなったよ、、亜土夢も、春斗さんも、大丈夫かな、、、ちゃんと帰って来れるかな」
「うん、、愛にも、梓から連絡来たよ、、、大丈夫だよ、、梓は、」、、愛は思った、、「そのため私達は、忙しいのよ、、台風をどうにかするのよ、、そうすれば、亜土夢お父さんや春斗おじさんも、安心して帰って来れるわよ」
未来、科学少女、愛&愛美、対、台風の戦い
1時間後に、装置が完成した、、「やったわ、、後は、上手くこの装置を使って、台風を消滅させるだけだわ、、」、、愛美も、、
「疲れた、、愛、、休憩よ、、お昼ごはん食べよう、、それから実行するわよ、、」
愛もニコッと笑って、、「お腹空いたし、、万全な状態でやらないと、、失敗は許されないわよ、、」、、愛美は、呆れて、「どうせアバターでやるのは、愛美でしょう、、」
「もう、、あたりまえでしょう、、いつも担当は決まっているのよ、、行動力ある、愛美が実行係で、、判断力のある、愛が、指令係よ、、、」、、愛美は仕方なく、、「わかったよ、、、、りょ、、、だよ、」
愛と愛美は、凜ちゃんお母さんが、持って来た、サンドイッチと野菜ジュースをいただいた、、、
「さあ、、本番だよ、、」、、愛は、空間モニターの電源を入れ、、操作台の上に作ったばかりの、最強、バキューム型転移器と、ピンポイント座標装置を用意して、、必要そうなアイテムを何個か準備した、、「よし、空間モニターで見たかぎり、、転移先の超光速ロケット型転移装置は順調に太陽の方に、、向かって飛んでいるわね、、目標位置で停止するはずよ、」、、愛は、少しほっとした
愛美も、、アバターアイテムセットと、なぜか、両手に、ピンポイントレーザーリングと、重力変換リングを着けていた、、、、「良しと、、準備は、OKだよ、、」、それを見ていた愛が、、「愛美、、そんな物は、いらないでしょう、、まさか、Σ破壊爆弾は持っていないわよね、、あれを使ったら、、台風以上の被害が出るわよ」
愛美はニコッと笑って、、「Σ破壊爆弾は持っていないわよ、、リングは、念のためよ、、アバター愛美が、台風の影響を受けないためよ、、」、、、、愛は納得して、、「あっ、そうか、、重力変換リングは、相手を破壊するだけじゃなく、、自身の身体強化もするんだったわね、、じゃあ良いわ、、」
愛美がアバターセットの、メガネをかけると、メガネの横のスイッチを入れた、、すると、、台座の上の球体が、少し光った、、
「さあ、、球体ちゃん、、アバター愛美の出動だよ、、行くよー、、、」
球体は、浮いた、、愛が、空間モニター画面で、台風の位置を確認して愛美に座標を教えた、、、「愛美、、場所は、わかった、、さて、、始めるわよ、、」、、「りょ、だよ」
愛美が指示を出すと、、浮いた球体は研究室の壁をすり抜けて、、上空に浮かぶと、凄いスピードで台風に向かって飛んで行った、、
関東から遠く離れた、太平洋の海上は大荒れで、、波は激しく揺れて、、強い雨と、渦を巻いた、大きな台風が見えた、、あまりの凄さに、球体は、近くに行けない、、
「愛、、台風の近くに行けないよ、、」
「もう、、空間モニター画面で、球体が、見ている映像が映るのよ、、本当に想像以上だわ、、困ったわね、、離れていると、余計な物まで吸い込みかねないわよ、、出来るだけ台風の中心部に近ずかないと、ダメよ」
愛美も困って、、「そんな事、言っても球体は、風の影響で、近ずく事は出来ないわよ、障害物はすり抜ける事が出来るのに、、ステルスモードは、消えるか、レーザーに反応しないかだけだし、、お手上げだわ、、」
「愛美、、早く、、台風の目に入ってよ、、そうすれば、、少し雨、風、弱まるわよ」
、、、愛美は不満そうに、、「やっているわよ、、全然、、風の影響で、近ずけないのよ、、愛がやってみれば、良いのよ、、」
台風の風にあおられて、、球体は、全然、前に進めなかった、、、
すると愛が、、「愛美、、何を忘れているの、、アバターに変身しないと、重力変換リングが使えないでしょう、、あれで身体強化したら、そんな風くらい平気でしょう、、」
愛美は思い出した様に、、「あっ、、忘れていたわ、、じゃあ、、変身、魔法使い愛美ちゃんだよ、、」、、球体は、愛美とは違う女の子に変身した、「そうそう、、万が一私達の顔が映る事になったらまずいわよ、、でも女の子が空に浮いてる映像が映ったら日本中パニックになるわね、」、「愛、、やるわよ、、」、アバター愛美は、すぐに重力変換リングをレベル10で、起動させた、、
「おお、、凄い、、さすがレベル10だよ、、全然、平気だわ、、」
「愛美、、レベル10はいらないでしょう、重力変換リングで、何か変な事をしないでよ、、それを使ったって、台風は消滅しないわよ、、」、、「わかったわよ、、あれ、、台風の中心部に何かあるような、、う~ん、、、雨が激しくて見えないわ、、探知機持ってくれば良かった、、あっ、愛ちょうだい、、調べるから、何かわかったら、ピンポイントレーザーリングで破壊するわよ、、」
「もう、、台風は自然災害なのよ、たぶん地上の何かを巻き上げただけよ、変な事言わないで、、早く消滅させないと、、被害が出るわよ、、」、、「えー、、わかったわよ、、、りょ、だよ、、」
アバター愛美は、出来るだけ台風の中心部に近づいた、、「ワア~、、凄い、、雨、風、渦を巻いているわ、、これ、、全部吸えるの、、バキューム型転移装置は大丈夫かな」
、、、、「愛美、、凄いパワーアップしたのよ、、台風を丸ごと、吸い込むパワーはあるはずよ、、、」
愛は、研究室にいる、愛美の手に、強力バキューム型転移装置を渡した、、、
「愛美、、バキューム型転移装置は渡したわよ、、早く、台風を丸ごと吸い込んでね、、、」、、すると、大型台風の中にいるアバター愛美の手にもバキューム型転移装置が現れた、、、
「台風ちゃん、、覚悟してね、、いま、アバター愛美が消滅させてあげるわよ」、、そう言うと、愛美はバキューム型転移装置のスイッチを押した、、、「さようなら、、、台風ちゃん、、、悪さをした、罰だよ、、」
台風は、どんどん、バキューム型転移装置に吸い込まれて行った、、、
30分程で、、台風は、全て、バキューム型転移装置に吸い込まれていった、、、
太平洋の海上は、、台風がいなくなり、穏やかな、装いを見せた、、、「愛、、上手く転移出来たの、、座標で確認して、、」
愛は、空間モニターと、ピンポイント座標装置で確認した、、、「うん、、、大丈夫よ、台風は太陽の近くの宇宙に放出されたわ、、えっ、、空間モニターに何かの装置が一瞬映ったわ、、何かしら、、愛美、余計な物まで吸い込んで転送したの、、」
愛美は、少し怒った口調で、、、「えー、愛に言われたとおり、慎重に台風だけを吸い込んだわよ、、、あ~、、愛、、さっき愛美が言ったじゃない、、台風の中に何か一瞬見えたって、、この台風って、まさか作られた物じゃ無いよね、、」
愛は呆れて、、「バカね、、そんな事して、何の得があるの、、、」、、愛美は深刻な顔で、、、「よその国の、破壊兵器じゃないの、、、くやしい、、愛美が先に作りたかったのに、、」、、愛はまた、呆れて、、「ねえ、バカ言わないで、映像に映ったらまずいから、バキューム型転移装置を置いて、球体に戻って、、帰って来てよ、、」
「、、、わかったよ、、りょ、だよ、、」
アバター愛美は、球体に戻りステルスモードで、超高速で研究室に向かって飛んで行った
しばらくして、球体は、研究室の壁をすり抜けて台座の上に戻って来た、、愛美はアバターメガネのスイッチを切ると、、「球体ちゃん、お疲れさま、、愛、任務完了だよ」
「うん、、良かったわ、、これで、梓は安心して帰れるよ、、」、、愛と愛美がほっとして一息付いていたら、愛の空間スマホに着信が、、、「あっ、、梓、、どうしたの、、」
、、、「どうしたのじゃないわよ、、台風が消えたのよ、、雨、風がピタッと止んだわ、、空間テレビの天気予報で、訳がわからなくて、あわてて放送してるわよ、、愛、愛美、、やったわね、、これで、安心して帰れるわよ、」
愛美が得意気に、、「梓、、言ったでしょう、、未来、科学少女、愛&愛美に不可能は無いって、、、」、、空間スマホの梓も、ニコッと笑って、、「そうだったわね、、美術サークルの先生や、女の子達も不思議がっていたけど、これで、安心して帰れるって喜んでいるわよ、、もちろん、愛や愛美が台風を消したとは誰も思っていないけどね、、」
愛美は不満そうに、、、「えー、、今回も愛美は体をはって、危険な事をやったのに、報われないよ、、」、、、隣で聞いていた愛が、、「愛美、、危険な事は、やっていないでしょう、、やったのは、アバター愛美じゃない、、」、、「そうだけど、、」
梓もニコッと笑うと、、「ところで、愛、、どうやって台風を消滅させたの、、」
愛と愛美は、、ニコッと笑って、、愛美が、「えっとね、、梓も海底の時に見た、バキューム型転移装置を改造して強力な奴にして、、太陽の近くの宇宙に放出したのよ」
、、、「ずいぶん、派手にやったのね、、、あっ、愛、愛美、明日には、帰れるから、詳しくまた聞くわ、、じゃあ、明日ね、、」
、、、梓の、電話は切れた、、、
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