第5話ー2、未来科学少女、愛&愛美

奇跡の、、発明品、、、





家に帰ると、すぐに、、愛と愛美は、、葵のおばちゃんの研究ラボに行き、、例の装置を念入りに調べていた、、警察や、国のAIアンドロイド科学庁、中央局の、人達は、愛と愛美のする事をじっと見ていたが、、、、話しかける者は誰もいなかった、、邪魔をしてはいけないと思っていたのだ、、、


「愛、、どう、、仕組みはわかった、、、」


「うん、、大体ね、、後は、もっとコンパクトな装置にしないと、、今回は義手だけでしょう、全てのパーツを作る分けじゃないのよ、、単純な物で良いわよ、、、より、人間に近付けないと、、、脳神経の微弱な電気でスムーズに動くように出来るわよ」


「じゃあ、、愛美は、筋肉系とか、血液に代わる様な循環器系とか、免疫機能とかを作るわよ、、接続部分も、わからないようにしないと、、人工皮膚もね、、より人間らしくしないと、、半袖の洋服が違和感なく、着れる様にするわよ、、、」


愛はニコッと笑って、、、「とりあえず、大体、構造はわかったわ、、後はまた、葵のおばちゃんに頼んで、パーツとか、電子部品、とか、いろんな物を分けてもらうわよ、、」


愛と愛美は、、研究ラボの中央にある、葵のおばちゃんの研究室に向かった、、、


葵のおばちゃんの研究室、、、


認証システムで、扉を開けて、愛と愛美が研究室内に入ると、葵のおばちゃんは、忙しそうに何かを作っていた、、、


「あっ、、葵のおばちゃん、、ちょと良いかな、、、」、、、「ああ、、愛、、愛美、、どうしたの、、」、、愛美はニコッと笑って「また、新しい発明品を作るから、部品とか、もらえないかと思って、来たのよ」


「まあ、、今度は何を作るの、、」


「うん、、実はね、、友達のお姉ちゃんがジャイロバイクの事故に遭って、、右手の肘の先を失ったの、、それで、義手を作ってあげたいの、、、」、、愛と愛美は、深刻そうに話した、、「その、友達のお姉ちゃん、最新のAIアンドロイドタイプの義手は、人間らしくないって言うから、少しでも人間ぽい義手を作ってあげたいの、、」、、愛美は、そう話した、、、


「えっ、、、あんた達、、叔父さんが作ったあの装置を使うの、、あれは、もう動かないわよ、、仕組みが複雑で、解明できないのよ、、」、、、愛は、まずいと思い、「あっ、葵のおばちゃん、、愛達が作る義手はそんなに精巧じゃないわよ、、皮膚とかをより、本人に近ずけて、違和感が無い様にしたいだけなのよ、、」、、愛は思った、、「あの、装置の仕組みは何となく理解したわ、、葵のおばちゃん、近い将来、稼働出来るわよ、、」


愛美が、葵のおばちゃんに、、「葵のおばちゃんは、何を作っているの、、ずいぶん忙しそうだけど、、」、、、「あっ、、私もその話しに関係しているのよ、、」、、、、「えっ、、葵のおばちゃん、何、、、」


葵のおばちゃんは、深刻そうに、、「その事故を起こした、AI機能全自動ジャイロバイクのメーカーからの依頼で、AI機能の欠陥がないか調べて、あったら、修正して欲しいらしいの、、、」


愛と愛美は、驚き、、「えっ、また繋がったわ、、それで葵のおばちゃん、わかったの、、」、、「ええ、、センサー機能に問題有りよ、、あと、スピードに対しての制止機能が甘いわね、、AI、全自動機能は、国の速度制限を守るように出来ているけど、浮かぶ高さで変わるわ、、通行する場所や浮かぶ高さで調整してセンサー範囲も変えるようにしないと、、人間が歩く場所では、より範囲を広げないとまた同じ様な事故が起きるわよ」


愛美は、、怒って、、「本当だよ、、犠牲者が出てからでは遅いのよ、、葵のおばちゃん、そのメーカーにキツく注意をしてね、、女の子体を傷つけて、、酷いよ、、」


「メーカーの方も、相当慰謝料を払ったらしいけど、、そんな問題じゃないわ、、人の人生をダメにしたんだから、、反省して2度とこんな不幸が起こらないようにして欲しいわよ、、同じAI関係の科学者として思うわ、」


愛が、、、「あっ、、葵のおばちゃん、急いでいるから、部品とかもらっていくよ、、」

、、、「ああ、、そうだったわね、、じゃあ、頑張ってね、、」


愛と愛美は、、部品倉庫から大量の部品をもらうと、運搬ロボットに研究室まで届けてもらった、、、「愛美、、私は明日、梓が来るまでに、装置を作るわよ、、あなたは義手の内部のパーツとかを作って、、明日中には完成させて、、日曜日には、結花のお姉ちゃんに試すわよ、、」、、「うん、、もう、構想は頭の中に出来ているから、大丈夫だよ」


2人は、夕食を済ませ、早めにお風呂に入ると、、8時には研究室にいた、、、


「さて、、朝方までには、装置を作るわよ、、愛美、良いわね、、」、、「りょ、、だよ、、愛美も中身のパーツを作るわよ、、模擬のパーツだけど、全く人間の物と同じだよ、、」、、、「明日は、この装置で右腕その物を作るわよ、、梓が持って来る写真を参考にね、、」


愛と愛美は、、時間を忘れた様に、作業をしていた、、愛美は細かいパーツをたくさん作り、、、愛は、少し大きめの箱の様な装置を組み立てていた、、、気ずけば、、研究室の永久時計は、朝の8時を知らせた、、


「愛美、、どう、、出来た、、」、、、「うん、、まだよ、、もう少しかかるわよ、、愛は、、」、愛も疲れはてて、、「私もまだよ、、こんな時間だわ、、1回寝て、梓が来る12時から、再開しましょう、、」、、「うん、、眠いよ、、」


2人は、自分達の部屋に戻り、死んだ様に眠った、、、


12時、、愛達の部屋をノックする音が、、

「愛、、愛美、、良いかな、、研究室にいなかったけど、、あっ、寝てるの、、」、、、愛は、むくっと起きると、、「梓、、もうそんな時間なの、、あっ、目覚ましセットするの忘れた、、」、、梓は心配そうに、、「ねえ、、いつまで起きて作業していたの、、」

、、「う~ん、、朝の8時過ぎかな、、」


「えー、、4時間も寝てないじゃない、大丈夫なの、、」、、「うん、、大丈夫だよ、、愛美、、起きてよ、、着替えて、研究室に行くわよ、、」愛美は寝ぼけて、、「もう、食べれません、、」、、「何、、寝ぼけているのよ今日中に義手を仕上げて、明日は結花のお姉ちゃんに試すのよ、、起きてよ、」、、「あっ、、、りょ、なのだ、、」


2人は着替えて、、軽く、お昼ごはんを食べると、梓が待っている研究室に向かった、、


「あれ、、亜土夢は今日、土曜出勤だったけど、、愛と愛美は、、朝ごはん食べたかしら、、ええと、、、わかんない、、」、と、相変わらずな凜ちゃんお母さんである


研究室では、梓がもう、デスクの上に、数枚の写真と、結花が丁寧いに測った、いろんなサイズが記入してあった、、、


愛と愛美は、、昨日の続きの作業をやった、、側で見ていた梓は、、何をしているのか全然わからなかった、、、


2時間が、過ぎる頃、、、「はあ~、やっと3D、、特殊コピー再現装置が完成したわよ、、」、、梓が、、「愛、、もっと何か良いネーミングは無いの、、機能は何よ、、義手を作るのはわかるけど、、」


愛が、、「これは、、より、本物に近い、物が出来るのよ、、肌触りといい、、爪など、、中身もよ、、それは一般的な人の体の仕組みと同じだよ、、20歳ぐらいの女性と、、中身の細かいパーツは愛美が全部作ったわよ、、そうでしょう、、愛美、、出来た、、」、、、「うん、、こちらも完成なのだ、、後は組み立てて、ちゃんと、スムーズに動くか調整するわよ」


梓は、、、「ところで愛、、私は何をすれば良いの、、、」、、、「梓は、、病室で、結花のお姉ちゃんの腕を目の前で見たでしょう、、出来上がりの義手と本物の腕が同じか確認して欲しいのよ、、色とかサイズ感とか、、違和感がないか、、」、、「うん、、わかったわ、、責任重大ね、、」






完全再生の、本物の様な義手、、






愛は、、再生するのに必要な物を用意して、、残っている右腕の写真と左腕の写真、サイズ、色とか色んなデータを装置に打ち込むと作動させた、、、


「さあ、、50分もすれば、腕の形が再現出来るわよ、、まあ、その後が大変だけど」


50分後、、、



3D、特殊コピー再現装置から出された右腕の義手を見て、梓は驚いた、、「えー、、どう見ても本物の人間の腕じゃない、、作り物には見えないわよ、、」


愛は、、義手の、表面部分と、中身を分けて、、愛美に、渡した、、、「さてと、、ーここからは、、医学博士、愛美の番だよ、、、再生手術の時間だよ、、」


「もう、、仕上げを私がやるんだから、、早く終わらせてね、、」、、、「りょ、、、だよ、、、ええと、、まずは、骨組み、人間らしくしないと、、、稼働範囲は、、こんなものか、、、愛美は、人間らしく指が動くように細かく調整するわよ、、」、、愛美は、、脳神経からの、微弱電流で、上手く動くように神経を張り巡らせた、、


すると、、愛美が「まあ、この程度動けば上出来ね、本当は切断された腕と完全につなげればもっと人間らしく動くことが出来るけど、、人工の腕との拒絶反応が起こる場合があるから、先の未来は、いろんな人間の体のパーツを本物みたいに入れ替える事が出来るはずよ、、、」、、、「もう、、しゃべっていないで、、早く、仕上げてよ、、」


愛美は不満そうに、、、「愛、、、愛美は細かい、内部をやっているのよ、、とっても神経を使うのよ、、少し時間がかかってもしょうがないわよ、、、これから、血管、循環システム、、まあ、本物じゃ無いけど、、あと、細かい筋肉を組み込んだら終わりよ、、2時間ぐらいはかかるわね、、体温調整システムも取り入れるから、、」


「えー、、あんた、関節と神経に、2時間もかかったのよ、、3時だよ、、私が仕上げるのに、夜までかかるじゃない、、」


梓は、、、「ねえ、、愛、、私はいつまで待てば良いの、、夜遅くなったらまた、お母さんに怒られるのよ、、、」、、と、、心配そうに聞いた、、


「うん、、わからないよ、、愛美があの調子じゃ、、梓、、今ある義手の、、、外観を見て、、どう、、肌触りと、色合い、、大きさとか、、指の細さとか長さはデータどおり何だけど、、近くで見た感じは、、」


「うん、、ほとんど、写真と同じよ、、触った感じも、同じね、、これ、本物の人間の腕と変わらないわよ、、、」、、愛は納得して、、「そう、、後はどれだけ人工の脂肪を入れて、大きさと形を調整して、、1番は、神経が微弱電流で上手くつながる様に、接続部分を合わせて、、境目をわからないくらいにしないと、、、半袖の洋服が着れる様にね、、だって女の子だもの、、これからもおしゃれしたいわよね、、」


「あっ、、梓、帰るの、、、」、、「、、家にいてもなにもすることが無いからもう少し、、いるわよ、、」


その、話の最中も、愛美はずっと作業を続けていた、、、


愛と梓は、、あまりの暇さかげんに、「ねえ、梓、、少しリビングで休憩しようよ」


「うん、、良いよ、、ここにいても私は何の役にもたちそうに無いから、、」


2人は研究室を出て、リビングに向かった、、愛美は、作業に夢中で、全然、気ずいていなかった、、、


リビングには凜ちゃんお母さんがつまらなそうに、、テレビを見ていた、、、「あっ、愛、、梓ちゃん、、どうしたの、、」


「凜ちゃんお母さん、、休憩よ、、」


「凜ちゃん、、お邪魔します、、」


「あっ、そう言えば、由紀ちゃんは、何してるの、、確か亜土夢が土曜出勤だったから、春斗さんも、仕事よね、、」、、梓は、、「うん、、お父さんも朝から会社に行ったから、、今は、お母さん1人だよ、、」


「えっ、、、じゃあ凜も暇だから、由紀ちゃんとお茶しようかな、、」、、凜はさっそく空間スマホで、由紀と話した、、、「やった、由紀ちゃんも暇だから良いって、梓ちゃんは、凜が帰って来るまで、いても良いよ、、亜土夢が帰って来るまで由紀ちゃんとお茶するから、、、」


「そうなの、、わかった、、愛、、、完成品見るまでいられそうよ、、」、、、「そうみたいね、、、今日、、亜土夢お父さんが夕食当番だから、、きっと遅いわよ、、、」


1時間半が過ぎた頃、、愛と梓は、また研究室に戻った、、、


「あっ、、、愛、、どこに行ってたのよ、、もう、、中身は完成したわよ、、後は、愛が、、仕上げるだけよ、、」

「わかったわ、、、、」、、、愛は、さっそく仕上げ作業を開始した、、、


義手の、中に、愛美が作った精巧な、部品を入れて、、周りを人工の脂肪を使って、時間をかけて、より人間の腕と同じ様な固さ、、さわり心地にすると、、一番難関な、、接続部分と、脳神経からの、微弱電流を受け思ったとおりに指先、、手、腕、が動くようにした、、、、


3時間ほどすると、、ほぼ、義手は完成した、、愛は、試しに、上手く動くか調整をした、、、、「、、たぶん、、完成よ、、明日は、、結花のお姉ちゃんにつけてもらって、、思いどおりに動くか、、見た目は自然に見えるか、、確認するだけよ、、、」


梓は、、心配そうに、、、「そう言えば、愛、、結花のお姉ちゃんが入院している病院って、、あの大きな、国の総合病院なのよ、、、私達、、女子高生が、義手を持って行って、、相手にされるの、、」


「、、、、それは、、明日のお楽しみだよ、、、」、、と、、愛と愛美は、、ニコッと笑って言った、、、


愛達が、、、リビング行くと、まだ誰もいなかった、、、「えー、、もう、9時じゃない、、凜ちゃんお母さん、、何で帰って来ないの、、」、、、「パパも、いないよ、、」


その日の夕食は、かなり遅めだった、、、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る