第4話未来、科学少女、愛&愛美

未来、科学少女、愛&愛美、、、4話、

廃校に埋もれた、みんなの思い





愛と愛美は、しばらく、研究室で後片付けをしていた、、、、


「あ~、、終わった、、、終わった、、」


「しばらくは、、依頼がないと良いわね」、と、愛は言った、、、愛美は、、「でも、、結構、おもしろわよ、、、、アバターが

現場に行くから、危険じゃないし、、このアイテム本当に便利よね、、良い事に使えば、いろんな事件が容易に解決するわよ」


愛は心配そうに、、「でも、、犯罪者が使うと大変な事になるわよ、、私達だから、役に立つ使い方をしているけど、、」、、愛美が「だから、一般に販売しないで、、警察や救助隊とか危険な仕事をする部署に使ってもらえば良いのよ、、、」


片づけが、終わると、、愛と愛美は、研究室を後にしてリビングに向かった、、

「ああ~、、土曜日なのに、、、もうお昼1時になったじゃない、、お腹すかない」

愛は、、「もう、、凜ちゃんお母さん、、お昼ごはんも呼びに来なかったよ」


愛美は、思い出すように、、、「あっ、パパ今日は土曜日でもお仕事だって言ってたわ」

、、、「それで、、凜ちゃんお母さん、呼びに来ないのね、、土日は、亜土夢お父さんの担当日だから、、、凜ちゃんお母さんが全部作ればいいのよ、、亜土夢お父さんはお仕事頑張っているんだから、、、」


「愛、、愛美はパパの料理の方が好きなんだよ、、そうなったら困るよ、、」、、愛も、「私だって、、亜土夢お父さんの作る料理の方が好きなんだよ、、美味しいし、、」


2人が、リビングに入ると、、テーブルソファーには、、空間3Dテレビを見ている、凜ちゃんお母さんのとなりに、、葵のおばちゃんがいた、、、


「あっ、、、葵のおばちゃん、、来ていたの、、何かあったの、、」、、愛美は、葵の横に座り聞いた、、「うん、、どうも、海上保安庁とAIアンドロイド科学庁中央局の上層部で、この間、海底に沈んだ、ジャイロカーに積んであった私の発明品の引き上げ作業を行うから仕事どころじゃないから、息抜きに凜ちゃんの所に来たのよ、、亜土夢もいないと言うから、、、」


愛も、、葵の横に座ると、、凜ちゃんお母さんが、、「あっ、、、すっかりお昼ごはんを出すの忘れていた、、葵のお姉ちゃんも食べて行くでしょう、、用意するわね、、」そう言うと、キッチンに向かった、、


凜ちゃんが、キッチンに消えると、、葵の空間スマホに着信が、、、、「はい、、佐々木ですが、、、えっ、、、本当に、、わかりました、、、えっ、、、そうなの、、不思議ね」

話が終わると、葵は空間スマホを消した、、そしてテレビをニュースに変えた、、


「葵のおばちゃん、、誰から、、」


「AIアンドロイド科学庁中央局の上層部からよ、、私の発明品が見つかったって、、ニュースで確認してって言ってたわ、、、」


愛と愛美は、、、「葵のおばちゃん、、良かったね、、見つかって、、」、、葵は、、「でも、、AIアンドロイド科学庁中央局の上層部が変な事を、言ってたわ、、、人魚姫がどうとか、、発明品が沈んでいた場所を教えてくれたって、、、何の事かしら、、」


愛と愛美は、まずいと思い、、「へえ~、この科学の進んだ世の中に人魚姫だなんて、、アニメみたいな話ね、、」


葵のおばちゃんは、、、「愛、、愛美、、あなた達じゃ無いよね、、そんな危ない事してないよね、、、私があげた発明品で、、」


「えっ、、、私達はずっと、梓と研究室にいたから知らないわよ、、、ねっ、、愛美、」

、、、「そうだよ、、葵のおばちゃん、、、パパに絶対、危険な事をしたらいけないって言われているから」


「それなら良いわ、、あっ、テレビよ、、」


テレビのニュースで、、その、海底から引き上げられた葵のおばちゃんの発明品のニュースが映っていた、、「でも、良かったわ、、データがなくなってどうしようと思っていたのよ、、あれがあれば動かなくてもまた、同じ物が作れるわ、、、」


愛と愛美は、、、「ところで、、葵のおばちゃん、、あの、発明品は何なの、、」

「今は、18歳以上は、すべての人間のデーターがわかる様に、右手にマイクロチップを埋め込んでいるでしょう、、」


「うん、、埋め込むだなんてもっと簡単な方法があるのに、、皮膚に転写すれば良いのに、、埋め込むだなんて原始的よね」


「凄いわね、、愛、愛美、あなた達が発明すれば良いのよ、、」、、愛と愛美は思った、、「えっ、、、もう、私達の研究室には、転写機も転送装置もあるし、、」


「ええとね、、最近は自分の居場所を知られたくない人が多くて、、いろんな施設や建物でプライバシーを保護するためGPS遮断器を作動させているのは知っているわよね」


「うん、、知ってる」


「あれを、悪用する、悪い奴らもいるのよ、それを一時的に無効にする装置なの、、そうすれば、隠れている、犯罪者を逮捕出来るでしょう、、」


愛と愛美は驚き、、思った、、「えっ、、、それは、もう、、愛と愛美の研究室にあるけど、、この間の地下組織を見つけた時も使ったし、、、」


愛と愛美は、、「、そ、、そうね、、、、葵のおばちゃんそれは、良い発明ね、、」、、と、苦し紛れに言った


そんな、話をしていたら、、凜ちゃんお母さんが全員のお昼ごはんを、配膳ロボットと一緒に運んできた、、、愛達は遅い昼食を食べ始めた、、、


昼食を食べ終えると、、梓から空間スマホにメールがあった、、どうやら、遥のおばあちゃんに、、、ちゃんとブローチが渡せたようだ、、その後、、遥からもお礼のメールが来た、、、





愛と、愛美の、新しいアイテム開発






その後、、愛と愛美は、また研究室で、新しい発明品の構想をねっていた、、、


「愛、、、こんなに、相談や依頼があるなら、、もっと役に立つアイテムを考えないと、、、お金は、国からの補助でたくさんあるから、、開発費には困らないわね」


「部品とか、必要な道具はネットで頼まないと、、葵のおばちゃんの研究ラボから持って来ると、葵のおばちゃんに怪しまれるから」

、、愛は困った顔で言った


「でもさ、、私達の発明品も、犯罪者が欲しい物だらけよね、、、おかしくない、」、、愛美は、ゲラゲラと笑った


愛美は、また、、「依頼の途中で、悪い奴とかにも会ったじゃない、、倒せる武器とかも開発しようよ、、」、、愛は呆れて、、「あのね、、何度も言うけど、、亜土夢お父さんに、絶対、危険な事はしないでねって言われているんだから、、ダメよ、、」


「アバターがやるんだから、、危険じゃないよ、、」、、、「ダメよ、、いくら犯罪者だからって殺したら、あなたが犯罪者になるのよ、、」、、愛美も呆れて、、「誰が、殺すと言ったのよ、、脅かすだけよ、、少しは怪我ぐらいするかも知れないけど」


「なら良いわよ、、」、、「そうなの、、ずいぶん簡単に納得したわね」


夕方近くまで、研究室で、話し合っていた

2人は、、いろんな構想をたて、、何個かの設計図を数分で書いた、、、また、、、明日午前中に到着する様に、ネットで何個かの、部品を頼んだ、、


「よし、、、ネットで買えない部品を葵のおばちゃんの研究ラボから持って来るわよ、、明日は日曜日だから、1日で完成させるわよ、、愛美、、良いわね、、」、、「別に予定は無いから良いわよ、、」、、愛と、愛美は早速、葵のおばちゃんの研究ラボに向かった、、、


葵のおばちゃんの研究ラボ、、、1キロ四方に広がる広大な研究所、、、


研究ラボは、ジャイロカー墜落の後から厳戒態勢になり、ますます警備が厳重なった、、


「もう、、余計、厳しくなったじゃない、、もっとスムーズに認証が出来るように、ゲートを開発しようかしら、、」、、と、愛は不満げに言った、、「、、、愛、、そんな暇無いわよ、、新しいアイテムを作るんだから」


研究ラボの中、、、


「本当に、無駄に広いわね、、葵のおばちゃんの叔父さん土地って、お屋敷も大きいけど、凜ちゃんお母さんのお父さんはよっぽどの金持ちだったのね、、」、、、、愛は呆れて、、、「あのね、、愛美、、私達は見たこと無いけど、、一応、私達のおじいちゃんだよ、、面倒くさい言い方はやめてね、、、、世界一有名な科学者なんだから、あたりまえでしょう、、、」


葵のおばちゃんの研究室に行くまでに、特に厳重な警備の、3つの大きな装置を見ながら、、愛が、、「あっ、、、この装置を見本に、さっきの設計図を少し変えよう、、いつか役に立つから、、」、、、「愛、、また変な事考えているんでしょう、、」


葵のおばちゃんの研究室、、、


愛と愛美が、認証システムで入ると、、、奥の方でソファーに座りゆっくりしていた葵のおばちゃんが、、、「あら、、愛、、愛美、どうしたの、、さっき凜ちゃん家で会ったばかりなのに、、」


「あっ、、、葵のおばちゃん、、ちょっと、欲しい部品があるの、、新しいアイテムを作るのに必要なの、、」、、葵はニコッと笑って、、、「何か、閃いたのね、、良いわよ、隣の部品倉庫にあるもの、必要なだけ、持って行って、、」


「うん、、じゃあ、いただくわ、、」


「愛、、愛美、、何を作るのかな、、」


愛と、愛美は、ニコッと笑って、、「葵のおばちゃんの発明に比べると、たいした物じゃないわ、、ほんのオモチャよ」


「そうそう、、お勉強に少しでも役に立つ物よ、、たいした事ないよ、、」


「まあ、、いろいろな物を作れば、、大きな発明品のヒントになるから、、頑張ってね」

「うん、、」、、と、愛は言ったが、、「まだ今の時代では発表出来ないものがいっぱいあるわ、、わかったら、、大変な事になるからね、、私達の研究室も、国の管理下になったら面倒くさいもの、、」、、思った、、、愛は、愛美が口を滑らせて話さないかと心配したが、、、愛美も双子の直感で愛の考えている事を感じた、、


愛と愛美は、、、葵のおばちゃんの研究室の隣の部品倉庫で、、欲しい部品を調達して、運搬ロボットに家まで運んでもらった

「さてと、、、これで、明日、他の部品が来たら、作業開始ね、、愛美と私、別れて最低でも、1個は完成させるわよ、、」


「愛は、もう、何を作るか決めたの、、」


「うん、、、愛美は、、」、、「教えない、、愛に、反対されそうだもの、、でも、凄い発明よ、、愛は、」、、、「教えるわけ無いでしょう、、、愛美とはライバル、なんだから、、、」


次の日の日曜日、、


愛と愛美は、、朝食を済ますと、、もう、研究室にいた、、、


「さてと、、昨日、ネットで頼んでおいた、部品も届いたし、、新しいアイテム装置を完成させるわよ、、」、、2人は、広い研究室の大きなテーブルの両端に別れて、、自分が考えた設計図を広げて、作業を始めた、、、


「ええと、、この部品と、、この部品を組み合わして、、前に作っておいた道具も利用するわよ、、極小基盤と回路、、センサー、、と、コンパクトなボディーだから、細かいわね、、愛、、愛、、極小抵抗器と変圧器はどこだっけ」、、愛は呆れて、、「もう、、目の前にあるでしょう、、私も忙しいのよ、、細かい作業なんだから」


愛美は、チラッと、愛の手元を見ると、「愛、その小さなボックスは何をするの、」


「愛美には関係ないわよ、、使用する時が来たら教えるわよ、、愛美だって教えないでしょう、そのリングは何よ、、」、、愛美はニコッと笑って、、「うん、、教えないよ、、愛に反対されるから、、、」、、愛は驚き、、「あなた、、まさか、危ない物を作っていないわよね、、ダメだからね」、、愛美はとぼけて、、、「ええと、、、さあ、作ろうかしら、、」、、、「、、、、」


2人はお昼を食べるのを忘れるぐらい、、夢中になり、、製作に、没頭した、、


夕方、、どうやら、新しいアイテムを作り終えると、、愛と愛美はリビングに来た、、


「あっ、、、愛、愛美、、お家にいたの、、てっきり出かけていたと思ったわ」、、と、

相変わらずのんきな凜ちゃんお母さんだった


すると、そこに、土日も、新しいゲームの開発で忙しかった亜土夢が帰って来た、、「亜土夢、、疲れてない、、土日もお仕事なんて酷い、ブラック企業だわ、、」、、亜土夢は凛に、「ええと、凛ちゃん、亜土夢と木下の会社だけど、、ブラック企業って、、」


「あっ、、、そうだったわ、、えへっ、、まちがえちゃったわ、、」


「あっ、、、愛、、愛美、、今日は疲れたから、、夕食、、宅配レストランに頼んで来たから、もうすぐ届くと思うよ、、あっ、、愛、愛美、、セキュリティーシステムを解除して、、大型ドローンが来ると思うから」

愛が、、リングのボタンを押すと、空間タブレットが現れ、、愛は屋敷のセキュリティーシステムを解除した



亜土夢の空間スマホ、にメールが入り、宅配便が屋敷の庭に届いたと、、、すると、玄関に、宅配ロボットがいろんな料理を運んできた、、中にはケーキも、、「お~、、凄い~、、パパ、、誰かの誕生日みたいだよ、、、」


「今日は、、亜土夢と凛が初めて会った日なんだよ、、あれかからちょうど20年か、、」

凜も、思い出したように、、「そうね、、亜土夢の小さなワンルームマンション、、ウェルテラスA1だったね、、部屋は201号室だわ、、懐かしい、、」、、「そうだね、、今は、凛と愛と愛美、、4人もいるから暮らせないけど、、」


「凜は、ワンルームマンション、小さかったけど、好きだったよ、、亜土夢と一緒にいたから、、、」


配膳ロボット、が、リビングの大きなテーブルに料理を運び出すと、、、「さあ、、夕食、、食べようか、、」、、と、亜土夢が言った、、


「うん、、、パパ、、お腹空いたよ、、」


「愛も、、亜土夢お父さん、、お腹空いたよ、、」、、凜は、少し考えて、「あれ、、お昼って食べたかしら、、ドラマ見て、、お菓子食べてたからわからないよ、、まあ、、良いか、、、」、、と、、相変わらずのんきな凜ちゃんお母さんだった、、、






新しい、相談、、依頼、、






それから、、3日後の祭日の前の日、、


学校の授業が終わり、、愛と愛美は、帰宅しようとしていたら梓が、声をかけた、、「あっ、、愛、愛美、ちょっと待って、、またお悩みの依頼よ、、、」

愛と愛美は、、またかと、、「ねえ、、梓、、今度は誰なの、、本当に、みんなそんなに悩みがあるの、、」、、「ずいぶん、ネタがあるのね、、」、、梓は呆れて、、「思春期の女子高生は、悩みが尽きないのよ、、あんた達が、悩みが無さすぎるのよ、、」


愛美は、、ぽそっと呟いた、、「失礼ね、これでも悩みはあるのよ、、今度どんな物を作ろうかとか、、他の科学者には絶対負けないとか、、宇宙の事も考えているわよ、、何光年先の星にはもっと優れた科学が有るのかとか、、悩みはつきないわよ」


梓は、、「愛美、、それ、女子高生の悩みじゃないわよ」、、、「えっ、、、そうなの、、愛は、、」、、「知らない、、悩みなんて無いし、、考えた事も無いわよ」


「もう、、本題を忘れるとこだわ、、」


「、、、で、、誰よ、、依頼者は、、」


「同じクラスの、、伊織(いおり)ちゃんよ、、」、、「えっ、伊織ちゃん、あんなに明るいのに、悩みなんてあるの」


梓は呆れて、、「あのね、、愛美、、明るいからって、、関係ないじゃない、、誰でも悩みなんて持っているわよ」、、愛は困って、思った、、「えっ、悩みが無いのはおかしいの、、あっ、、愛にもあるわ、、どうしたら亜土夢お父さんを、独占出来ないかと言う悩みが、」、と、1人で納得した


すると、そこに伊織が来て、、「あっ、、梓、ごめん、、待った、、」、、「いや、、愛と愛美に、今、話をしたとこよ、、」


4人はイスに座ると、、、「さてと、、伊織、、悩みを話して、、」

「梓、、愛、愛美、、この間となりのクラスの遥ちゃんのおばあちゃんのブローチを海で見つけたと言う話を聞いて、、私のお母さんの宝物も見つけてくれないかと思って、依頼したの、、、」


「えっ、、お宝、失くしたの、、、宝石とか、、ダイヤモンドかな」、、愛が、、「愛美、、そんな事は言っていないでしょう」


「えっ、、、違うわよ、、お宝と言っても、小学校の時のタイムカプセルなの、、20以上年前の話よ、、」、、、梓が、、「あ~、、成人式の後掘り返すあれね、、で、、埋めた場所がわからないの」


「ええ、、お母さん、東京の外れの小さな村の小学校で、閉校なる最後の卒業生だったの、、クラスメートはたったの5人よ、」


「誰が、タイムカプセルを埋めたの」


「校長先生よ、、」、、愛美は呆れて、、「え~、、埋めた場所を忘れるなんて酷いね、、」、、伊織は険しい顔で、、「その、校長先生、、掘り返す1年前に亡くなったのよ、、だから、その場所を誰も知らないし、その後、村はダム工事予定で、ダム湖の中だから、もう、掘り返せないわ、、」


「じゃあ、、ダム湖の中から、そのタイムカプセルを探せば良いのね、、もうダムなんて古いわ、海水を簡単においしい真水に変える小型装置が私達の研究室にあるのに、、」、愛は、、愛美の口をふさいだ、、、「愛美、ダメよ、、未発表なんだから」、、、伊織は驚いて、、「ねえ、それは良いとして、そんな事出来るの、ダムからタイムカプセルを探すって本当に可能なの、、」


すると、愛美は、、「お任せなさい、、この、未来、科学少女、愛&愛美には不可能は無いわよ、、」、、愛は、、「、、恥ずかしい、、愛美ったらまた、言ったわ、、」


梓が伊織に、、「伊織、、お母さんの何か私物を借りれないかな、、愛達は、その人物の思念を追って探し物をするから、、それで場所を特定するのよ、、GPSみたいな物ね」


「うん、、わかった、、今日、梓の家に届けるわよ、、愛、愛美、よろしくね」


伊織が帰ると、愛達も帰る事にした、、


「あっ、、梓、、明日は祭日じゃない、、また、朝10時に、研究室に集合ね、、梓、、、私達は、どうせ科学の事しか興味ないけど、、梓は、普通の女の子じゃない、、お休みがこんな事ばかりで良いの、、」


「良いのよ、、人助けして、喜んでもらえると、こっちも嬉しくなるのよ、、」、、愛美は、、「、、、梓って変わっているのね」

、、、「バカね、、あなた達ほどじゃないわよ、、明日、伊織のお母さんの私物を持って行くからね、、」


3人は、家がとなり同士のため、同じ方向のエスカレーターロードで帰った、、


次の日、、祭日の朝10時、、愛と愛美の研究室には、、、もう、梓も来ていた、、


凜ちゃんお母さんが、、お昼も兼ねて、食べれるように、たくさんのサンドイッチと、ジュースを研究室に、、配膳ロボットと持って来た、、「梓ちゃん、、育ち盛りだから、たくさん食べてね、、凜は、もう、いっぱい食べたから、、亜土夢が作ったから、おいしいよ、、」


「あっ、、凜ちゃん、ありがとう、、亜土夢おじさんが、作ったの、、おいしいよね、、おじさん、料理、上手だもの、、」


「えっ、、パパが作ったの、、じゃあ、食べないと、、」、、愛も、、「亜土夢お父さんのは、すごくおいしいのよ、、、」


3人は、さっそくサンドイッチを食べた、、


凜ちゃんお母さんと、配膳ロボットが、研究室から出ていくと、、、


「さてと、始めますか、、愛美、この間の海と同じで、思念探索機でダム湖の湖底からタイムカプセルを探すわよ、、伊織のお母さんの私物をもう、思念探索機にインプットしたから準備をしてね」


愛美は、アバターセットを用意して装着、、、愛と梓は、空間モニターをセットして、転送装置の準備をした、、愛美は最後に思念探索機のリングを装着した


「さてと、準備万端だよ、、伊織のお母さんのタイムカプセルを探すよ、、スイッチON、、東京の外れの小さな村に行くよ、、あっ、ダム湖だっけ、、、、あれ、、愛、、このデータ、あっているの、、思念探索機が地図の行き先に反応しないけど、、球体が飛ばないわよ」、、、球体は、テーブル上からまったく動かなかった、、、


「えっ、、、おかしいわね、、まさか、タイムカプセルにそう言う機能か、金属が使われているの、、20年以上前だよね、、」


「愛、、どうするの、、」、、愛は困って、「参ったわね、、ダム湖の湖底、全部探さないといけないの、、最悪、そうするか、」


梓は、空間モニター画面を見て、、「愛、、このダムは日本で一番大きいダムなんだよ、、無理だよ、、」


「愛、、どうするのよ、、ダムごと、破壊しようか、、水が無くなれば探しやすいわよ」


「あなた、、東京の人、水道水使えなくなるのよ、、トイレにも入れないわよ、、」、「あっ、、、そうか、、」、、梓は呆れて、「もう、2人とも、、真剣に考えてよ、、」






愛が、製作したボックスの謎、、、






愛は、しばらく考えて、、、「あっ、そうだ、、どこに埋めたか見て、、ダム湖の外に埋め直せば良いのよ、、その方が探しやすいでしょう、、、」


梓と愛美は、唖然として、、「愛、、どうやって確認するのよ、、20年以上前の事よ、、校長先生も亡くなっているのに、、」


愛はニコッと笑って、、小さなボックスをテーブルの上においた、、、「これを使うのよ、、、」、、「何、、それ、、」


「タイムボックスよ、、タイムマシンと同じよ、、人が乗るにはちょと怖いし、開発に多額のお金がかかるわ、、女子高生ではこれが限度ね、、」、、「そう言う、問題なの」


「でも、タイムボックス、、そんな小さなボックスが、何の役に立つのよ、、誰も乗れないなら意味ないじゃない、、」、、すると愛が、、「あら、、その、アバター用の球体は入れるわよ、、年代と時間と場所を指定すれば、、校長先生が、埋めた場所を特定出来るわよ、、」


「ずっと、校長先生を見張るの、、愛美は寝れないじゃない、、、」、、すると、梓が、「あっ、そう言えば、伊織のお母さんが、校長先生が、他の先生に今日の夜、8時頃に埋めると言ってた話を偶然に聞いたみたいよ、それが、、今から28年前の、3月10日らしいわ、、タイムカプセルは学校に置いてあるみたいよ、、学校を見張れば良いんじゃないの、、、」


愛はニコッと笑って、、「じゃあ、、タイムボックスをその年代、時間、場所をセットすればちょうど良いタイミングで埋めるところを見れるかもよ、、その後で愛美が、掘り起こして、ダム湖じゃない場所埋め直せばいいのよ、、これで決まりね、、」


「愛、、そのタイムボックス、信用、出来るの、、怖いわね、、」、、「愛美が行くわけじゃないのよ、、球体、、アバターが行くのよ、、」、、、「あっ、、、そうか、、」

「1つ、注意があるわよ、、タイムボックスは、長い時間その時代にいられないわよ、長くても1~2時間ね、、自動でまた、ここに戻って来るから、終えたらすぐに球体に戻って、タイムボックスの中入ってね、、言っとくけど、2度と同じ時代、同じ場所には行けないからやり直しは効かないわよ、、」


「楽勝だよ、、」、、愛美はニコッと笑って言った、、、


愛が、タイムボックスを全て、セットすると、、、「愛美、、球体をタイムボックスに入れて、、28年前の3月10日夜8時前に廃校の場所に送るわよ、」


愛美は球体に、タイムボックスに入るように命令した、、、球体がタイムボックスに入ると、閉まり、少し輝くと、次の瞬間消えてしまった、、、「愛、真っ暗で何も見えないよ、、」、、「あたりまえでしょう、あなたが見てるのは、タイムボックスの中、何だから、、、」


28年前の3月10日、夜8時前の廃校のグランドの角にタイムボックスは現れた、、


タイムボックスが開き、球体が中から出てきて、、すぐに、アバター、、普通の女の子に変身した、、「普通の女の子、愛美、参上だよ、、これが、伊織のお母さんが、通っていた学校ね、、」、、、しばらくして、、

「あっ、、誰か校舎から出てきたよ、」、、アバター愛美は、木陰に隠れた、、、


「あっ、、、少し大きな箱の様な物と、シャベルを持っているわ、、こんな夜に怪しい奴よ、、」、、愛と梓は呆れて、、「愛美、、校長先生でしょう、、これからタイムカプセルを埋めるところよ」


「愛美、、気ずかれない様に、後をつけて、タイムボックスは見つからないように隠してね、、」、、「りょ、、だよ、、」


校長先生は、学校の裏山の方に向かって歩きだした、、アバター愛美は、気ずかれない様に尾行した、、


20分ほど、歩くと、裏山の麓についた、、、すると、校長先生が、「よし、ここで良いだろう、、この、大きな杉の木が目印だ、、忘れないように紙に書いて、誰にもわからない場所にしまうぞ、、」、、校長先生はシャベルで大きな穴を掘ると、タイムカプセルを埋めて、草で隠した、、


アバター愛美は思った、、、「校長先生、もっと高いところに埋めないとダムの底だよ、、この村も沈むんだから、、少し離れた、あの、大きな山の上が良かったのに」


校長先生は、辺りを見回して、誰もいないのを確認すると、学校に戻った

空間モニター画面を見ていた、愛と梓が、、

「愛美、、タイムカプセルを掘り起こして、もっと高い場所に移して、、それからタイムカプセルに発信器を付けてね、、そうすれば簡単に見つけられるから、、」、、梓も「愛、これでひと安心だね、、」


「あ~、、愛、、道具もないのに、どうやって掘り起こすの、、」、、「えっ、ここにそんな物無いわよ、、」、、梓も心配そうに「愛、、、どうするの、、」


すると、愛美がニコッと笑って、、「ふふふ、、こんな事もあるかと思って私の腕を見なさい、、このピンクのリングが目に入らぬか、、、」、、、「あっ、、いつの間に、この間作ったアイテムでしょう」


梓も、、「愛美、、そんなリングがどんな役に立つのよ、、リングで穴なんか掘れないわよ、、、」


「これはアクセサリーじゃないのよ、、重力変換リングよ、、愛美の力を何倍にも強くするのよ、、レベル1~10まであるわ、、、レベル10なら、触るだけで、ビルが崩壊するわよ、、レベル1でも、こんな地面ぐらい破壊できるのよ、、」、、愛は呆れて、「愛美、、武器は作らないでと言ったのに、、」


「愛、、武器じゃないわ、、道具よ、、」


「まあ良いわよ、、早く、タイムカプセルを、別の場所に移して、、壊さないようにね、、わかった、、」、、「りょ、、だよ」


愛美が、地面を軽く触ると、、地面が割れて、、タイムカプセルが見えた、、、


空間モニター画面を見ていた愛と梓が、「愛美、、さっき言った、高い山の方にタイムカプセルを埋め直して、、」

アバターの愛美は、、タイムカプセルを抱えると、、高い山の方に向かって飛んで行った







予想外の出来事、、、






愛と梓は、、アバター愛美の位置情報を現代の地図と照らし合わせて、、、「愛美、、その辺はたぶん、ダムには沈んでいないわよ、

何か、目印になる物の近くに埋めて、、発信器は忘れないでよ、、、」


「ええと、、、目印、、と、、あっ、、この岩、ネコちゃんと似ているわ、、ここの横に埋めよう、、」、、アバター愛美は、岩の横に降りると、、さっそく、、先ほどの重力変換リングのスイッチを入れ、、地面を軽く触ると、、大きな穴が開いた、、


「よし、、これだけ深いなら、わからないわよ、、山奥だし、、」、、、アバター愛美は、タイムカプセルに発信器をつけて、、地中に埋めた、、


「はい、、一件落着、、後は現代に戻って、発信器でタイムカプセルを探すよ、、」


空間モニター画面で、アバター愛美の目線の映像を見ていた、愛と梓も、、安心した


「これで、依頼を完了する事が出来るわ」


「一時はどうなるかと思ったわよ、、」


アバター愛美は、ネコちゃんに似ている岩が気に入り、、転写器で、画像をコピーした、、「月明かりだとこの程度ね、、まあ良いわ、、、、これ、、お気に入りに保存して置くわ、、、」


「さてと、愛、ずいぶん暗いから、、迷わずに学校まで行って、隠して置いた、タイムボックスの所に戻るわよ、、」


アバター、愛美が、飛び立とうとした時、、愛が大きな声をあげた、、、、、「あ~、えっ、、、どうして、、」


「何よ、、、愛、、大きな声を出して、うるさいわよ、、」、、愛美はアバターの視線しか見えないため、、愛が何に驚いているのかわからなかった、、


梓も、、空間モニター画面を見ていたため、愛が何に驚いたのかわからなかった


梓が、、愛の指さす方を見ると、、、、「えっ、、、愛、、これってタイムボックスじゃないの、、、どうしてここにあるのよ」


愛は、、驚きながらも、、「さっき、私がちゃんと説明したでしょう、、、時間が経ったら自動でここに戻るから気をつけてねって、、」


梓は、言葉を失い、、「、、、、愛、、アバター愛美はどうなるの、、タイムボックスが無いと現代に帰れないんじゃないの、、」


「そうよ、、タイムボックスは、同じ時代、月日、場所には2度と行けないからもう一度アバター愛美の所には、送る事は出来ないわよ、、困ったわね、、、、」


「え~、、愛、どうしてくれるのよ、、愛美は、28年前に置いてきぼりなの、、ヤダ、、どうにかしてよ、、」


「愛美、、言いたいのはそれだけ、、あなたはここ、私達の研究室にいるのよ、、ふざけていないで、、帰れないのはアバター、球体だけよ、、」、、、「えっ、、、あっ、そうか、まだ向こうの風景が見えるからてっきり28年前に残された感覚になったわよ」


愛は困って、、、「愛美、、、球体は、この時代に戻れないわよ、、、葵のおばちゃんに言い訳しないといけないわよ、、、」

すると愛美が、、、「愛、、球体も、タイムカプセルの中に入って、、現代まで静かに私達が掘り起こすのを待てば良いのよ、」


「あっ、、そうか、、球体だけなら28年ぐらい待てるわね、、愛美、、アバターから球体に戻って、、タイムカプセルに入って、、後はメガネのスイッチを切って、、発信器を頼りに探すわよ、、、」、、「りょ、、、だよ、、アバター愛美、、球体に戻れ」

アバター愛美は、球体に戻った、、、


「球体だと、、何でもすり抜けるから、このまま地中に埋めてある、タイムカプセルの中に入れば良いわね、、、」


球体は、地中に潜り、、タイムカプセルに入った、、それを確認して、愛美はメガネを外し、スイッチを切った、、





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