第3話 しばらくお待ち下さい

『アカウントを連携しますか?』


 なんか、流れが変わった気がする。

 流れに乗るっきゃないよね!

 連携?するするー!


『……アカウントの連携完了。続いてデータの移項をしますか?』


 移項?もちろんするするー!


『データ移行中……データ量が膨大な為少々時間が掛かります………しばらくお待ちください』


 なんかよくわからんが、単純にアカウントの紐付けできてなかっただけな件。

 これは、まさか、いやまて、まだ慌てる時間じゃない!

 しかし、ゲームアーカイブは当たりギフトかもしれん!


「デュフフ、これはもしかするともしかするかもしれんな」

「ん? こいつ、まだ動けるのか?」

「なにぃ? せっかく捕まえたレア物だ、おい、逃げられると面倒だ、さっさと運んじまうぞ!」


 しまった!

 気絶したふりしてたのに心の声が漏れてたみたいで奴隷狩りのおっさんに気付かれた。


「おら! 大人しく気絶してろっ!」

「――っぐふぁ!」


 どすっ!、と勢いよく腹を蹴られ、あまりの痛みに俺の意識はそこで途切れた。



『……データ移行中』



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