短編小説盛り合わせin異世界ファンタジー

0518taku

魔力操作無双 〜ギルド登録〜

ここは、よくある剣と魔法の異世界。

その中で、最強の師により化け物に育てられた少年、アルマが魔力を操作し無双する!



「おじいちゃん。猪狩ってきたよ。」


アルマが帰ってくる。その手には全長5mほどの猪。


「まだおじいちゃんと呼ばれる筋合いはない!」

「わかったよ。師。」

「それでいいんだ。」

「それでこの猪どうする?いつも通り?」

「そうだな。うーむ。久しぶりに下に御すか。」

「僕も行く?」

「いや、後できて冒険者登録でもしてもらおうと思ってる」

「えぇ!冒険者って危険なんでしょ?」

「マオウトカガアラワレテセカイガキケンナンダー」

「嘘くさ!おじいちゃん行けばいいじゃん」

「わっ、わしはもうダメじゃ。わしの後継者として世界を救ってくれ・・・」

「・・・」

(嫌そうな顔だな)

「頼む、我が愛弟s「わかった!」

「えぇ!いきなりどうした。」

「おじいちゃんに愛弟子って言ってもらえた。・・・これ以上の喜びはない!」

(な、涙流してる。まじかよ)

「行ってきます!」

「お、おう。」

『ダダダダダダ』


#####


「とは言ったものの、冒険者になるにはどうしたらいいんだろう。」


そう。アルマはなり方とかそういうのなんも聞いてこなかった!


「冒険者ギルドってのに行かないといけないはず。・・・ないな。仕方ない。それっぽい店を回ってくか」


#####


「ここは雑貨屋だよ」

「そうですか」


#####


「よってけよってけ!いい武器ができた!」

「まだだ」


#####


「うちのシマになんのy「逃げるんだよー」


#####


「ここは商業ギルドです。ご用件を教えてください。」

「い、いや、間違えました。」


#####


「こんにちは〜。どんな魔道具をお求めで?」

「い、いや、足りてます」


#####


・・・


#####


「はぁ。はぁ。ようやくだ・・・ついた。冒険者ギルド。り、立派だ。」

「こんにちは。ここは冒険者ギルドです。どんな依頼ですか?」

「依頼じゃなくて冒険者登録をしにきたんだ。」

「そうでしたか。よかったですね。丁度試験が開始されるところなんですよ。この札を持って2階の203号室に行ってください。」


札には4203と書いてあった。


「わかりました。」


##「おい。」


なんだよ!今から場面変換するところだろうg「テメェみたいなガキが冒険者になれると思うな!さっさと帰りやがれ!」

「大丈夫だよ。僕はおじいちゃんの愛弟子なんだから!」

だぁ?無茶だっってんだろ!帰りやがれ!」


結構大きな声で言うも、アルマは


「ふんふふんふふーん」


と、鼻歌を歌いながら上がって行った。


「あ、ちょい、待て・・・と言ってももう遅いか。」

「もっと優しく言えないんですか?のルイさん。こっちとしては評価に困ってますよ。」

「優しい言い方は性に合わないんでな。」

「そうですか・・・」


#####


「えーっと?ここが203号室か。」

『ワイワイガヤガヤ』

「すみません。試験受けにきました。」

「「「・・・」」」

「え?あの、ここであってますよね?」

「あぁ。合ってる。でもお前・・・」

「?」

「遅刻だよ!何分遅れてんだよ!」

「そんな遅れてないですよ。」

「遅れてるわ!12分も!」


アルマのおじいちゃ「違う」アッハイスミマセン。師は結構時間にルーs「誰が負けだ」すみません負けてません!ええっと、時間の遅れに対してお優しいのでアルマもそういうところを引き継いでいるのである。


「12分程度じゃ遅れじゃないっておじいちゃんが言ってました!」

「そんなわけねぇだろうが!あの賢者じゃあるまいし。」

「賢者って?」

「知らないのかよ!ってそんなことどうでもいい。いや、どうでもいいってわけでもないがとにかく今は関係ない。ちょうど試験の説明するところだったから続きをするぞ。」

「「「へぇーい」」」

「はい!」

「いいか!ルールは簡単だ!ゴブリンを10匹狩ってこい。討伐証明部位は耳だ。他人のものを奪うのは禁止。傷つけるのももちろん禁止だ。武器は使っていいし使わなくてもいい。日没までに帰ってこい。そして4203番!お前は遅れたから15匹狩ってこい。」

「そんなぁ。時間足りませんよ。」

「遅れたからな。今回は諦めな。」

(仕方ないなぁ。森を吹き飛ばすか。)

「それじゃあ解散!健闘を祈る。」


#####


「ゴブリンねぇ。硬いんだよなぁ。あいつ。」

『グギャギャ!』

「あ、いた。」

『ボカーン』


森を巻き込んで大爆発が起こる。

・・・

しかし煙が晴れた時にはゴブリンの姿は無かった。


「ちぇ。避けたか。ちょっと強めだな。ん?これは・・・耳が落ちてる。肉片も、もしや今ので爆散した・・・?まぁいいや。このまま狩ろう。」


#####


1分後


『ボカーン』

「っと。これで14匹目だ。」

『貴様か?』

「え?何?」

『我らを狩りまくっているのは貴様かと聞いているんだ!』

「ん?そうだけど。」

『そうか。ならば死ね!』

「嫌だね。」

『ボカーン』

『効かん!』


普通のクソ強いゴブリンがアルマに殴りかかる。

が、しかし


『ヒュヒュヒュヒュヒュ!』


空を切る。


「おお!ようやく普通のゴブリンだ!」

『ザザザザザザ!』


単純な魔力の回転が普通のクソ強いゴブリンと地面を切り裂く。


『くっ』


普通のクソ強いゴブリンは防御するも、多くの切り傷ができて満身創痍。


「それじゃあさよなら」

『ボカーン』


一層強く魔力を使った衝撃により爆発する。

煙が晴れた時にはゴブリンの耳だけが残っていた。


「よし。帰ろう。」

『ダダダダダダ!』

「ん?」

「「「大丈夫かー!」」」

「大丈夫だよー」


#####


冒険者ギルドでは


「なにぃ!言葉を解すゴブリンだとぉ!試験は中止だ!全員連れ戻せ!緊急クエストだ!なんとしても討伐せよ!騎士団も呼べ!」

「「「ハッ!」」」

『ダダダダダ』

「失礼しました」『ガチャ』『バタン』

「・・・はあぁぁ。なんでこんなとこにロード級が。折角もう狩らなくてもいいとおもったってのに。」


#####


捜索隊では


「全員見つかったか!」

「一人いません!」

「誰だ!」

「4203番です!」

「ったく馬鹿が!予想は!」

「中部から深部です!」

「説明聞いてねぇのかよ!」

「どうやら途中から来たみたいです!」

「なんだって・・・」


隊長の顔が絶望に染まる。

その時。


『ボカーン』


「うわ!」

「爆発です!」

「んなことは分かってる!とりあえずあっちいくぞ!」

「「「サーイエッサー!」」」


・・・


『ダダダダダダ!』

「いました!おそらく4203番だと思われます!」

「・・・あいつ無傷じゃね?」

「目立った傷はないな。」

「「「大丈夫かー!」」」

「大丈夫だよー」

「お前、話すゴブリン見なかったか?」

「ん?あー。普通のでしょ。倒したよ。」

「「「倒したぁ!?」」」

「耳しか残ってないけど」

「そんなバカな・・・」

「あんな硬いやつを吹き飛ばしたってのか・・・」

「お前交戦経験あんのかよ!すげー!」

「オメェら!話してんじゃねぇ!こいつ護衛して帰るぞ!」

「ねぇおじさん、戦おう。」

「はぁ?何言ってんだオメェ!」

「いや、おじいちゃんが偉そうにしてる奴には一回は戦いを挑んだ方がいいって言ってたから。」

「偉そうって・・・とりあえず帰るぞ!こいつの勘違いかもしれねぇ。」

「「「サーイエッサー」」」

『ダダダダダダ』

「あっ、ちょっと、えー。追うか。」


#####


「それでぇ?話聞かなかったせいで捜索隊の皆様に迷惑かけた?」

「はいぃ!すみません‼︎ちゃんとゴブリン15匹狩って来たので許してください!」

「お前よぉ。・・・まぁいいか。ロード級狩って来たわけだしな。」


あの後帰って来て査定してもらった結果、ちゃんとロード級のゴブリンと判明した。でも、当の本人は・・・


「いやいや、ゴブリンを狩って来ただけですよ。」


と否定している。

しかし、アルマが元いた森ではこいつらがゴブリンレベルの数でいるので、おじいt「おじいちゃんでは無い。」はいすみません。師が常識を教えてないと勘違いしてしまうと思われる。全くあのジジイが(((((((殴

やっやめ(((((((殴

やめろぉぉ(((((((殴

グハッ!


「いつも森にたくさんいますから。」

「何だよその森怖過ぎるだろ・・・」

「魔境のおくの環境n「僕!合格でいいですよね!」

「もちろんだとも。冒険者ギルドにようこそ。ギルマス権限でD級まで上げといたから存分に働いてくれ。」

「それはわかんない。」

「何故だ!」

「あまりうるさくしないで下さい、マスター。」

「おじいちゃんの命令?お願いで受けに来たから。」

「何もんだよそのおじいちゃん」

「早くしないとおじいちゃん帰ってきちゃうから、帰っていい?」

「お、おぉ。そうか。帰れ。」

「わかりましたー。さようなら〜」

「さ、さようなら?」

「さようなら」


『ガチャ』

『ギイィ』

『バタン』


「か、帰った。」

「帰ったな。」

「さてと。辞表の準備をするか。」

「マスター。やめさせませんよ。」

「やめろ!掴むな!俺は今日をもってしてギルドマスターの座を降りる!」

「まだ業務が残っています。それと、契約であと一年ほど働かないといけません。」

「いやだああああああああああああああ!」


#####


「おじいちゃーん。帰ったよ」


返事がない


「おじいちゃーん」


返事がない


「おーい」


と、そこで扉に貼ってある張り紙に気づく。


「ええと?」

『俺はちょっと色々あってしばらく帰ってこないから冒険者のランクSにしておくように。』


だそうだ。

もちろん、アルマはSランクがどれだけすごいか分かってないのだが、例のあの人はそんなことも教えてないので、アルマはだいぶ楽観的に捉えている。

まぁ、楽観的に捉えられるだけの実力はあるので、言わなくてもいいと判断したのかもしれない。

それにしたってちゃんと言うべきだと思うけどねぇ!


「Sランク・・・なんか凄そう。」


そうだよすごいんだよ!“化け物”って例えられるくらい強いんd「あんなん雑魚だよ雑魚」

あー、チョットダマッテテクダs(((((((殴

ブヘェ!

お、俺はッ!

いくら殴られてもッ!

ナレーターの仕事を全うするz(((((((殴


「大丈夫かなぁ」


大丈夫だアルマ!Sランクでもロード級の魔物は油断できない相手、それを狩りまくってるんだからな!


「やんなきゃわかんないか。行こう。」


#####


「と言うわけで、Sランクになるにはどうしたらいいですか?」

「あのなぁ。Sランクってのは・・・いや、お前は大丈夫か。」

「え?」

「でもSランクってのはそうそう成れるもんじゃないんだよ。」

「えぇ。」

「国の危機を救ったらなれるらしい。この国も強いからそうそうならないだろうが。」

「国の危機・・・強い魔物・・・ドラゴン・・・ドラゴンを狩ればいいのか!」

「おい待てどうしてそうなる」

「行ってきまーす!」

『ガチャバタン』

「行っちゃったよ。」

「マスター。報告です。」

「お?どうした?あいつ以外のことなら聞くぞ。」

「アルマさんのことではないです。」

「よっしゃあどんなんなんだ!」

「ドラゴンが移動を開始したのですが、その進行方向に王都があります。そしてそのドラゴンはレッドドラゴンなどではなく、黒・・・いえ、闇の色をしていたそうです。暗黒龍の可能性があります」

「・・・」

「マスター?」

「俺は、違約金を払ってでもやめるぞ。」

「ギルドは違約金なんか請求しません。その代わり辞めることもできません。いい加減覚えてください。」

「や、や、い、いやだぞ。俺は、やめる。」

「契約書38枚、依頼書172枚、請求書23枚、少なくともこれを終わらせないと辞めさせません」


#####


「ドラゴンについて報告いたします。ドラゴンは明らかにここに向かってきており、牽制ようだと思われる闇弾が飛んできています。それだけでも結界は相当なダメージを受けており、到着する時刻には破られる予定です」

「なんだと!Sランクの者はどうした!」

「現在居場所がつかめていません。全く、冒険厨のやつらめ」

「今呼びかけていますが、来るのは一人だそうです。」

「くそ!なんで他の奴らは来ない!貶めるわけではないが、奴は一人程度じゃ止まらないぞ」

「なんでも、別の大陸に行くとかなんとか」

「別の・・・大陸?そんなものあるのか」

「ええ。そんなことより、奴は帝国の方から来ています。帝国の差金か、帝国が何かミスをしたのか。なんにしろ、帝国からの連絡がないのは不自然です。帝国が滅んでいる可能性もあります。」

「なんということだ。」

「届くかは分かりませんが、賢神様になんとかして伝えなければならないでしょう。そうでもしないと奴は止まらないでしょうから。」


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