光霊
空虚自身
光霊
最初の光が滑りこむ刹那、私という存在もまた像を結んだのです。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたの目覚めた頃をおぼえておいでですか。
私は最初、自分がどうなったか知れませんでした。ただ、ぎらぎら輝く太陽が迫ってきて、必死に身をよじろうとしたのを憶えています。それでも身体がどうにも動かず(あるいは身体の行方が知れず)、避ける術はないとあきらめた時、ふいに地獄の炎環は、パッとかがやきを潜めました。それは、数週間前、傷だらけで病院に運び込まれて、ようやく目覚めたあなたに向けられた、医者のペン・ライトでした。
「自分が誰だかわかるかい。君はたいへんな事故を起こしたんだ」
そういって、医者が白衣から手鏡を取り出すと、青くくすんだ鏡面に映るのは、頭の包帯と片頬の傷痕が痛ましい、まぎれもないあなたの姿でした。すこし時間がたって、あなたは微かにうなずく。すると、看護人にそっけのない抑揚で「母親に連絡を」とだけ言い残して病室を足早に出ていく医者の、白髪混じりの後頭と、皺のよった白衣の背中を見送っていると、ふいに意識の暗闇の甘声がささやき、ふたたび、あなたは私をともなって奈落へと暗転しました。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたが病室で過ごす一日の過半を費やした、あの天井の染みをおぼえておいでですか。
あれの何があなたの気を惹いたのか、私にはどうにも知れませんでした。あなたの瞳にいても、私に知れるのは何を見聞きしたかだけ。あなたがどのように感じたかまでは、私には知れようがありません。真昼の往来にたって、とおくからこちらに手を振っているのに、逆光になって誰だかわからない、塗りつぶされた影の人。私には染みがそう思われました。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。お母さまをおぼえておいでですか。
ぼうと過ごして数日、あなたのお母さまが参られました。夫を戦争で喪いながらも、教師として生計を切り盛りされていた。ベッドに横たえられたあなたをはじめて見た時は、やはり酷く動揺され、とめどない涙をチーフで拭ってばかりでいたのが、見舞いがかさむにつれ、どうやら悲しみにひとまずの見切りをつけたとみえ、額から噴き出す汗の粒を豪快に腕拭いして、
「東京は日に日に熱くなるばかりよ。あなたを出すのは秋にすべきかしら」
と愚痴っぽくこぼすまでになりました。そんな母親を横目に、あなたはやはり染みを見つめて「ええ」だとか「そうかしら」と霧のような返事をします。その日、濡れタオルをかいがいしく身体にあてる母親の表情がとつと崩れ、補修間際の防波堤が決壊してさめざめ泣き出し、
「先生がおっしゃるには、もう一人では自由に歩いたり走ったりできないそうなの」
そう告白した時も、あなたはピタリと視線を交わそうとはしませんでした。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたの感じた孤独をおぼえておいでですか。
母に肩をささえられ、あなたが久方ぶりに生家の敷居をまたいだのは、示し合わせたわけでもないのに、ちょうど九月の初秋でした。夏中はかかりきりでいられたお母さまも、そろそろ肌を焼いて黒くした学生を相手に教壇に立たなければなりません。あなたといえば、しばらくの療養を言い渡され、何をするでもなく、ひがな一日、置石のように縁側に座っています。時折、庭先の衝立の細い隙間から、往路をゆく人々が覗けます。はあはあ顔を赤らめて走る中年のサラリーマン。背に赤ん坊をおぶる若妻。流行歌をくちずさみながら軽やかな足取りで進む女学生たち。あなたのいない社会の潮流の華々しい回遊魚たちがとおっていくたび、あなたは決まって息を殺して、それらが過ぎ去るのを待っていました。この時のあなたの孤独を、私だけが知っています。以前のかっ達さはなりを潜めて、変わってしまったあなた。薫風のようなさわやかさの失われた、あなた。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。家庭教師の青年をおぼえておいでですか。そうです、あなたが愛して、夫となるはずだった青年です。
お母さまに連れられて、ひとりの青年が訪ねてきました。
「よろしく。去年まで、三つ年下で君と同じぐらいの妹を教えていたから、きっと役にたてると思う。ははは......」
どうやら、正職を任命されて切り揃えたのでしょう、短く刈り込まれた頭を違和感ありげに撫でながら、薄ら笑みを浮かべる青年は、勉学に執心したり、まして他人と関わり合うなど露ほども望まないあなたにとり、母から遣わされた厄介者に過ぎないはずでした。
しかし、見かけの軽薄さと違って、彼は、うんともすんとも言わないあなたにめげず、丁寧に教えました。そして、どれだけ避けようにも、ただ無心に尽くす人間に心を閉ざしたままでいるのは難しいことです。ましてや心根がひと懐こいあなたにとっては。少しずつあなたは彼の生徒として本分を学び、彼の指導もまた熱を帯びました。しんと屋中が静まり返ると、あなたのペンが紙を擦る音と、彼の息遣いだけがきこえます。そのような時間が訪れるたび、私にはあなたと青年が一分の隙なくピッタリと合わさり、よるべが永遠になくなってしまったように感じられたものです。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたの触れた彼の痛みと、母の痛みをおぼえておいでですか。
あなたの石の心が解けて間もない頃、青年はふいに来なくなりました。母に問うても「いつ戻ってくるかわからない」とはぐらかされるばかり。結局、二週間たって、またふらりといつもどおり八時に出向いてきました。青年に何も聞かず、また彼も何も言わず、のべつ変化なく時が過ぎていきましたが、出し抜けに明るくふるまおうとする彼の横顔のいっそう濃くなった影をあなたは見つけました。その影はどこか、あなたの頬に残った傷痕に似ていました。その日、門戸を出ていく去り際の彼が肩を震わせ泣いて、やはり堪えきれず、あなたは彼に何があったのか投げかけました。
「妹が死んだよ。病院に駆け付けた頃には、もう遅かった。あっけなく死んで、これで家族はみんないなくなってしまったんだ」
その日からあなたは青年を愛するようになりました。
一方で、お母さまとの距離は遠ざかっていきました。あなたより早く起きて出ていき、あなたが床につくころ戻ってくる、そんな母親があなたには忌まわしかった。母の新しい日常を再構せんとする執心ぶりが、きっと袂に慈愛はあれど、どこかあなたには痛々しく感じられた。家庭教師に子を任せ、昼夜駆動する輪転機の働きぶりの母親を、あなたはどこか嫌っていたのではないですか。夜更け、ランプの灯をたよりにして答案に朱を入れる、あの張り詰めた背中に、心安らかに忙しさに埋没する他人をついに見たのではないですか......。ある日、お母さまは復学を勧められました。あなたはすっかり板に着いた、かぼそい声で答えました。
「きっと良くない噂が立っているでしょうし、皆に迷惑をかけたくないから......」
これはなかば本心でもあり、また青年との別離を危ぶんだものでもあったのでしょう。しかしお母さまが肯定も否定もせず、ただジッと見据えた視線を下ろした時、あなたを娘ではなく、哀れみの対象とした時、あなたははじめて母親の前で激高し、泣き崩れました。この日より、あなたと母親の溝は決定的なものになりました。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたの過ごした穏やかな日々を少しでもおぼえておいでですか。たとえ、それが泡沫に消えたとしても。
ながらくかかった荷支度が終わり、ふうと額の汗をぬぐうと、あなたは鏡台の前に立ちました。いつかみたお母さまの姿とおかしく重なりました。依然として足取りはおぼつき、杖をついて歩いていましたが、丸みを帯びたからだや、厚くなった腰は、成熟したうつくしさをたたえていました。まもなく疎開という時分になって「いつも飲む薬を切らせていたから、医者にとってくるよ」と言って出たきり、彼はなかなか戻ってきません。ふいに、やけに汗ばんだてのひらから杖が滑り落ち、幼子のように戸棚につかまり立って身を制したあなたが、相棒を拾いあげようとかがみこんだ瞬間、けたたましい空襲警報が夜の空いっぱいに響きました。間もなく、息を切らせた彼が戸を大きく開け「もうそこまできている、急いで」と。
視界がはげしく乱れた後、彼のせなかが目の前にひろがって、そこではじめてあなたが彼に負われていることが察せられました。爆弾が地面にぶっつかる地響きに行きかう人たちがおののき、ほのおが追い打ちをかけ周囲の家々を焼くなか、あなたと彼は丘の上の小学校をめざして行きました。必死に息を吐く。吸うとたちまち、あたりに満ちるくすぶるにおいで肺がいっぱいになり、苦しくなってまた息を吐きだす。そのように苦しみぬいて、ようやく学校に着くと、幸いなことに戦火はまだ及んでいません、ところ狭しと人々が腰をおろす体育館の冷たい床に、ついに小さな余白を探し当てました。やっと身を落ち着けるあなたに、彼は神妙な面持ちで、
「旅行先で買ったお気に入りだろうに。あいつを置いてきてしまったね」
真剣に悔やんでいる様子でうつむく彼が、あなたには本当にいじらしく、いとおしく感じられたのでしょう。彼をつよくだきよせ、くちづけるのでした。それなのに、彼はあなたからぱっとからだを離すと、瞳を見据えて言いました。
「お母さまの様子をみてくるよ、戦火はあの方面には届いていないはずだし、なんとか行って帰ってくるから」
つかの間の沈黙。
「いえ、きっと母は大丈夫。いつかのたよりに書いてあったのだけど、二階を間借りにして、もとの教え子に貸しているようなの。一緒に逃げているに違いないわ」
やっと逃げおおせた矢先、冗談じゃない。あきらかな困惑が混じりました。が、それからあなたがどれだけ訴えても、彼は心を曲げませんでした。
ついには泣いて懇願するあなたを振りほどき、彼は出口に駆けていきました。
「おねがいだから待って。母は、母は......」
あなたの叫びを背にうけて、彼は振り返ってあなたを一瞥しました。遠くからでも、彼の瞳の、これまで見せたことのない冷たい軽蔑の色が見えました。
つと、息が漏れ、あなたは目覚めました。小麦色のはだをした坊主の少年が、あなたの足の甲をつねっていました。少年はいたずらに笑って走り去っていきました。重いからだを起こしてあたりを見渡すと、昨晩は人があれだけ寄り合っていたのが嘘のように、あなたのほかは遠くの舞台下のほうで老婆がひとり寝付いているだけでした。空襲はひとまず収まったようでした。しかし、彼はどこにも見当たらない。なるたけ大きな声で名前を呼ぶ。何の返事もない。次に、母の名前を呼んでみる。やはり、何の返事もない。あたまが真白になる。呼ぶ声はしだいに弱まり、蚊の鳴くほどになり、ついには押し黙るほかなくなってしまいました。あなたは一縷の望みをかけて、何かみていやしないかと、腰をおろしたまま床を腕でかいて、老婆のところまでたどり着きました。
「あの......すみません。おきてください。それともきこえておられますか。線のほそく色白の男と、あとは」
何年もあっていない母の容貌を知る由もなく、言い淀んでしまう。がまんできず、あなたは横たわった老婆を揺り起こそうと骨ばった肩を掴んで、それでようやく彼女が死んでいることに気づきました。深く皺の刻まれた彼女の頬にのった灰は、ピクリとも動かず静止している。私はいまでも思います。戦火に焼かれて死ぬのと、逃げ延びて死ぬ。そこにことさら違いがありましょうか。あがこうとも、やはり覆しようがない厳正な現実が待ち受けていて、あなたたちを飲み込まんとしている。きっとあなたもおなじに思って、押し黙っていたはずです。
しばらくして、体育館の間口が大きく開かれ、顔のすすけた兵士が二人入ってきて、ここから出ていくようあなたに呼びかけました。小考して、老婆の枕元に横たわっている木彫りの杖を拝借し、ぐっと足に力を込めていると、みかねた若い兵士がかけよってきて介助して、それでようやく立つことができました。
「おや、死んでいる。ちょうど空いている時で助かった」
亡き骸を見下ろして、別の壮齢の兵士がことも無げに言いました。
「手を貸してくださってありがとうございます。あの......もしや外に車をとめておいでですか」
壮齢のほうにすがる思いでたずねます。
「ああ、その通りですが。もしかして乗せていってほしいのかな」
あなたはこくりと頷きました。
「困りました。座席はわれわれ二人で埋まるのですが、席があることにはあります」
何としてでも街へいかねばならない。あなたは深く頭をさげます。
「仕方ない。荷台が空いています。遺体をおく荷台です。それでもよければどうぞ」
あなたは従うしかありませんでした。
亀裂のはいった地面を車が走るたび、がたん、と大きくトラックが揺れ、簀巻きにされた老婆が荷台を全身で激しく叩く、死んでなお悲しみに打ち震えているのだ。そう思えるほど、街は惨々と破壊し尽されていました。一面の荒地に積み重なった瓦礫。さらにそのうえに積み重なった、遺体。火ぶくれした餅のような遺体。焼け焦げた薪のような遺体。遺体を載せて車でまわるほかの兵士たち。足を折って這いつくばる人。やけどで苦しんでもがく人。もし、私がこの先で地獄におちるのだとしても、おそらく幾分かはましでしょう。 それでも、あなたは目を逸らさず、あるいはつむらずにこの惨状をみていました。餅の遺体の突っ張った腹、薪の遺体の剥がれた皮膚。そのほかのあらゆること。病室の染みとおなじにあなたは見つめていました。そして、あのときあなたが何を思っていたのか、ようやく私は知ることができました。
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたは、あの日の出来事をおぼえておいででしょうね。忘れる、いえ、忘れられるはずもありません。
「ご遺体の名前は書いていただいたとおりで間違いないですか。わかりました。では私たちはこれで失礼します」
彼と母の亡き骸を載せて、車は走り去っていった。どうじに、どうしてすべてわたしのもとから去っていくのだろう、とも思った。昔から、だれかの去り際のせなかを見送るのがきらいだった。まだ日がのぼらないのに支度をして仕事に向かう母。約束したのに、戦地に行ったきり戻ってこなかった父。みんなきらいだった。
だから、わたしも去ろうとしたのだ。
そうすればつらい別離など経験しなくてすむ。でも生き延びた。責め苦なのだ、と思った。ひとり死なせてしまった彼女へのつぐないだと。それで自分を呪って生きようとしたのに、彼があらわれて。しかし、彼とかさねた時間もすべて罰だったらしい。みてごらん、彼もまたわたしを置いて行ってしまった。母が死んだのも家をでていったわたしのせいではないか。わたしがいたなら。いや、はじめからわたしがいなかったなら......。
家の瓦礫の上を踏みしめて歩いていた。杖の置き場が難しい。まわりと比べて盛り上がった場所がある。まもなく、そこが二階の部屋であると気づいた。足元になにか光るものがあり、拾ってみると、日を受けて反射した写真たてだった。まだ幼いわたしと、父母と三人で映った写真だった。いくら母の厚意で借りたとはいえ、住人は他人の写真が飾ってあることに文句のひとつぐらい言えばよかったのではないか。いや、もしかすると......。予感が当たった。わたしの読んだ本、母直々の問題集、古びた筆箱、衣服。すべてあたりに散らばっていた。母は部屋を間借りになどしていなかった。ずっとそのままにしてあったのだ。母は待ってくれていた、わたしの帰りを。
もう一歩も踏みだせそうになかった。
また空襲は来るのだろうか。もはや膝から崩れ落ち、空襲を待って死ぬのもやぶさかでない気分だった。げんにそのつもりでいた。気をぬききって、まぶたを閉じようとした瞬間、目の端でもう一つ光るものがあった。探ってみると、小ぶりのブリキの缶がでてきた。開けてみると、なかには紙切れが一枚入っている。
「来月には離れ離れになりますが、ぜひお手紙をください。宛先をここに書いておきます」
彼女らしい、やわらかな文字で書いてあるのが、どこかなつかしく感じられた。
そして、つぐないの旅路のはてが見定まったようでもあった。
そこから先、どうやってあそこにたどり着いたのか、あまり記憶がない。
ただ、ふと我にかえると、強く抱きしめられていた。熱い息が耳にかかった。わたしとおなじく、女性もまた泣いているのだった。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
赦されるつもりはなかった。ただ声の限り、声が枯れても謝りつづけて、泣いた。奥から驚いた様子で男性が出てきた。表情から、あきらかな当惑がみえる。
「どうして今頃出てきたんだ、娘を奪っておいて、どうして、どうして......」
私はあなたの瞳の奥に住んでまいりました。あなたはおぼえておいででしょうか。
私はおぼえています。あなたが「消えたいの」とつげた時、はたしてこれほどの寂しさを瞳にたたえる人が、ほかにいるだろうかと思われて、どうにもほっておけなくなったこと。「私も一緒に死なせて」と言ったこと、私は悔やんでいません。たしかに悔やんだり、恨んだりする筋合いはあるのでしょう。だけれど、私に悔やまれたのは、あなたの生涯を見届られないこと。誰よりも別れをきらう、ひと懐こいあなたのもとから去っていってしまったこと。
きっと。
だからこうして、私の透明なたましいはあなたの瞳で像を結んだのです。
足早に季節がながれました。
朱を入れ終わったばかりの答案用紙をぱらぱらとめくり、一人一人、記名をなぞるように眺めているあなたの頬を、開けた窓から入ってきた暖かい風が撫ぜました。父母に勧められて入ったこの下宿で、そして子供たちに先生と呼ばれるようになって、はじめて迎える夏です。ふと、風に雲が流れ、あらわになって屋中にさす盛夏の陽光ははげしいものでしたが、いまのあなたにとり、それはとても穏やかに映りました。
そして、私たちは、これで十分だと知れました。
こうして、私はついに光となって、あなたの瞳の奥に融けたのです。
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