未来を覗く方法

天川裕司

未来を覗く方法

タイトル:未来を覗く方法


優子「ねぇ、未来を覗く方法って知ってる?」

弥生「は?なにそれ?」

優子「なんかそういうのがあるんだって。ここに書いてる」

祥子「ネットの情報?」

優子「そうそう」

弥生「ネットなんてアテになんないよw」

優子「でも今暇だしさぁ、ちょうどイイじゃん。こんなので遊んでも」

祥子「やめときなよそんなのw」

優子「なんかさ、手のひらに卍って字を3回書くんだって。それで『の』の字を右回りに3回書いて、それで…えーと、それでね、思いを込めてその未来を覗きたい人の名前を書くんだって」

弥生「はぁ?w」

優子「んで手をこうして筒状にしてその相手のことを眺めるの。そうしたらその人の未来が覗けるんだってさ」

と優子は手をグウの形にし、

指を少し緩めて真ん中から

その相手を覗ける素振りをしてみせた。

弥生「……」

祥子「…ははw覗けましたか?」

優子「え?いや、まだちゃんとやってないから何にも見えないけどw」

弥生「…wそんなの嘘に決まってんじゃん」

祥子「なんか思いを込めてってトコが怪しいよねw何の思い込めるってのよw」

弥生「ホントにwえ?なに?優子それホントに信じてんの?w」

優子「いや別に信じるってワケじゃないけど、なんか昔からこういうの興味あってさ、ちょっと気になったから言ってみただけじゃんw」

祥子「ふーん。じゃあやってみてよ。私と弥生のどっちでもイイから♪」

優子「え?」

弥生「そうよ。やってみたらイイじゃない。それでそれがホントか嘘かはっきり分かるってもんじゃない?w」

てことでやってみる事になった。

優子「じゃあ行きますよ〜?」

弥生と祥子は互いに顔を見合わせて笑ってる。

優子「えーと、最初に卍って3回書いてぇ…えと次に『の』の字を右回り…時計回りか、で3回書いて…」

弥生「ほんとにやってるw」

祥子「ちょっとウケるんだけどw」

優子「…じゃあ、弥生でしてみるね?えーと思いを込めて名前を書いてぇ、ハッ!どうだ!?」

優子はさっき言った通りに手をグウの形にし、

指を少し緩めて真ん中から弥生を覗いてみた。


優子「えっ…」

弥生「私どう?どんなふうに映ってる?w」

祥子「何か覗けましたか〜??w」

優子「………いやあの、弥生、そこから逃げたほうが良いかも…!」


弥生「は?」

祥子「なにそれ?w」


次の瞬間、棚の上にちゃんと置いてあったはずの

地球儀が弥生の頭の上に落ちてきて、

「痛ア!」と椅子からうずくまるようにして

床に倒れた弥生の振動がまた棚に伝わり、

その棚の上に同じく置いてあったハサミが次に落ちてきて、

弥生「ギャアア!」

弥生の右目に突き刺さった。


(さっき優子が手の中に見た光景)

地球儀が落ちてきて弥生が椅子から床に倒れ、

次の瞬間場面が変わり、弥生の右目に

ハサミが突き刺さっている光景を見ていた。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=KWX-gmJfG_0

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未来を覗く方法 天川裕司 @tenkawayuji

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