第4話:俺専用のガイノイド。

な、わけで俺は俺のミステイクでガイノイドの彼女を買ってしまって家一軒建つ

くらいの借金を背負ってしまった。

しかたない・・・死ぬまでには払い終わるだろ。


ってことで俺んちにやってきた茲音ここねちゃん。

来てくれたのはいいけど・・・俺の彼女だって認識はあるのかな?


「まあ、とりあえず、ソファにでも座って・・・で俺も茲音ちゃんの横に

座っていいかな?」


「どうぞ」


「ありがと・・・」

「いきなり君が来たから、ちょっと戸惑ってるけどぼつぼついくからね・・・」


「え〜と、俺のところに買われて・・・買われてって言うのは感じ悪いね」

「来てくれた訳だけど・・・茲音ちゃん俺の彼女って認識あるの?」


「はい、私の売却が決まった時に福山 幸太さんしかお世話しないよう

プログラムされてますから・・・だから幸太さんの彼女みたいなものです」


「プログラムね・・・俺専用ガイノイドって訳ね」

「まあ、いいわ・・・今はプログラムでも一緒に暮らしてたら、俺に対する

恋心だって芽生えるかもしれないし・・・」

「でさ、俺の彼女にこんなこと言ってごめんだけど、明日から買い物とか

料理に洗濯、掃除、家事全般頼めるかな」


「大丈夫です・・・私にお任せください」

「お買い物も、この地域のマップはすべて把握してますから教えていただか

なくても分かります」

「日常生活も支障をきたさないようプログラムされてますから・・・」

「おうちの間取りや部屋やトイレにお風呂の場所など教えていただければ・・・」


「よかった、まじ助かるわ」


「私、幸太さんの望むリアルな彼女感をご提供しますからね」

「セックスも幸太さんがもし変わった趣向の持ち主でもちゃんとお相手でき

るようあらゆる性癖に対応できるようプログラムされてますから」


「プログラムね・・・」

「ってかさ、変わった趣向ってなに?俺を変態なやつみたいに・・・」


「いいえ〜変態さんのほうが人間的に魅力的で面白い方多いって誰かが言って

ました」


「そりゃどうも・・・誰が君をプログラムしたんだろうね」


「お話が出たので早速、今から始めてみます?」


「え?なにを?」


「セックスですよ・・・」

「しないと私がここにいる意味ないじゃないですか?」


「え〜・・・さっそく?・・・さすがセクサロイド、躊躇ちゅうちょしないね」

「だけど茲音ちゃんは、それだけのためにここにいる訳じゃないでしょ?」

「それにさっき俺んちに来たばっかだよ?」

「それじゃ〜デリヘル「風俗嬢の訪問サービス」みたいじゃん」

「いきなりセックスって、それって絶対義務感だよね?」


「義務感?ってなんですか?」


「そうしたら俺が喜ぶって知ってるからセックスしようなんて言うんだろ?」

「俺は自分の彼女とは遊びでセックスしたくないの・・・そこに愛がないと」


「愛にこだわるんですね・・・・それって綺麗事じゃないんですか?」

「セックスに愛なんて必要?男性にとってセックスは生理的処理でしょ?」

「男性はみんな女をそう言うふうに見てるんじゃないんですか?・・・」


「だから、私みたいなセクサロイドが好んで作られるんでしょ?」


「まあ、そりゃやったらそれでヨシなヤリモクもいるけど・・・俺は違うよ」

「好きな子のことは大事に思ってるよ・・・俺はヤリモクとは違うから・・・」


つづく。


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