10:仲間たちのスタート
『俺の次はめっちゃ清楚って感じのやつやで?』
俺のヘッドフォンから鈴燈の声が聞こえ始めてから30分ぐらいして次の春野さんの話が出てきた。
:清楚マ?
:清楚(笑)期待
:クラシック?演奏してたもんね
『あの演奏やばかったわ・・・てか初投稿の話俺だけやと思っとったんやけどな。』
:ドユコト?
:はて?
:初投稿の話?
『おん、それなんやけど・・・時間やから次の青藍から聞いてや!』
え?お前が話すんじゃねぇの?
:は?
:え
:聞かせてくれないマ?
:焦らしプレイ♡好き♡
:マ?
:もうキモコメ湧くマ?w
:捗るわぁ♡
『・・・なんかコメントきもいで?ま、まぁ終わるな!じゃあな!お次の人は青藍快晴さんです!みんな同期のことも見てくれや?』
[配信が終了しました]
:おつ
:じゃあな
:配信乙
勝常拳王:青藍快晴のリンク貼っとくで?https://ourtube/live…
:感謝
:あざまる水産
:死語で草
配信が終わったあとに鈴燈は春野さんの配信のリンクを貼ってた。
まぁこれはありがたいよな。
てかコメント、変態湧くの早くね?
普通か?普通なのか?
まぁ鈴燈がうまくやるからいっか。
次は春野花乃の番だ
______________________________________
:春野Side:
「皆さん聞こえますでしょうか」
:聞こえるよー
:耳が心地えぇ
:お姉さんきちゃ
「それではわたくし、青藍快晴の配信を始めさせていただきます」
家でこんな不特定多数に向けて自分をさらけ出すなんて、高校時代の私が見たらどう思うでしょうか。
私は名門私立女子校に通ってて生徒会長をやっていた。
定期テストでも常に一位
運動も一位とは言わないがそれなりに上位にいた
私立に入れるぐらいの財力を持つ親、しっかりとした勉強環境、したいと思った習い事を全てさせてもらって、周りからは常に羨ましがられてきた。
でも・・・
でも、つまらなかった。
何をしても、何を食べても、何を話しても、何を見ても
楽しいのたの字も浮かばず、モノクロの世界をただ生きるだけだった。
恵まれていたのにそれ以上を望んでしまう欲張った女、それが私だ。
でもいまは
「わたくしの好きなものですか・・・?紅茶とかケーキが好きですかね」
:紅茶おいしいわかる
:ケーキは〇〇ってとこがめっちゃ美味しい
:踏まれたい
私が言った事にたくさんの人が反応してくれて、純粋な反応も、少し常識から逸脱した反応もすべてが面白い。
「・・・ふふっ」
:どうしたの?
:笑い声tskr
:笑い声かわいい
:好き
:告白してるやついて草
「いえ、なんだかとても楽しくて」
私は、ほんとに配信をしようと思って良かったと思う。
この選択は大正解でした!
______________________________________
:月見里Side:
『なんだか楽しくて』
:まだ始まったばかりやぞ!
:俺達と楽しもうぜ!!!
:踏みつけてほしいです
:ドM野郎いるマ?
:おまえさっきからマ?って多用しすぎな
「・・・・・楽しいならいいか」
そうつぶやいた。何事も楽しむことが一番だから
『・・・そういえば、ドMさんがいらっしゃるんですか?』
ゑ
『あぁ、この人ですね?ドMさん、踏みつけてほしいと言う前に踏みつけれるぐらいの価値ぐらい出しなさい?ごみが』
ゑヱェえ
:おっふ
:お"っ
:草
:草
:グハッ
:新しい扉が開いた気がする
:だめだ、もう終わりだ
:急募ブレーキ
:検索 清楚とは
・・・・スタッフさん助けて
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