終章

登場人物紹介2(ネタバレ注意)

レイア

年齢――16歳→17歳→19歳

好きなもの――メナ、何もしない時間、アルカナ

嫌いなもの――勉強

主人公。

昔は農村に住んでいたが、いろいろあってメナたちと一緒に暮らすようになった。同年代で、元々仲が良かったメナと一緒に暮らせるようになると二人は常に一緒に居るようになる。くっつくのも時間の問題だった。くっついた。くっついてもずっと一緒にいる。商売の才能はほどほどだった。接客は好きだったけど物を高く売ることにあんまり興味がなかったので、商店のお客さんの間ではレイア相手に値切ることは節約の裏技になっていた。

『竜の災害』の後は、メナを支える剣士となる。とはいえ、ちょっとした魔物程度ならレイアが駆除する方が楽で早いので、基本的にレイアが戦うことが多い。メナより心が強い。というか、メナが近くにいるだけで気分にバフがかかる。

ロゴスの再建後は、主に冒険者たちの面倒を見ていた。運営もほどほどにやっていたけれど、あまり真面目には取り組んでいなかった。なんだかんだと理由をつけて冒険者たちに訓練を施していた。その成果として、冒険者たちは立派にエリートとして活躍してくれている。結果オーライだった。

竜を狩って以降は、塞ぎ込んでいた。ずっと家に閉じこもっていて、人が変わったかのように、ずっと仕事に没頭していた。たまに来るニコの他に誰も家に寄せ付けず、自身の役割を機械のように黙々とこなしていた。心は空っぽになっていた。


メナ

年齢――16歳→17歳→19歳

好きなもの――レイア、勉強、アルカナ

嫌いなもの――怠惰

ヒロイン。

生まれも育ちもロゴスの生粋の都会っ子だった。小さい頃は親が行商をしていたので、それに引っ付いていろいろな場所に行っていた。なので、結構ワイルドなところもあった。レイアと暮らせるようになる事情はその時から知っていたので、複雑な気分でもあった。けど実際一緒に暮らしてみると毎日がたのしかった。ずっと一緒にいたかった。商売の才能は凄かった。それどころか、他の才能もすごかった。『災害』がなかったとしても、自然に魔法に目覚めて魔法使いとして大成していた。

『災害』の後は、レイアに支えられる魔法使いとなった。とはいえ、よく怪我をするレイアの手当を行うのがほとんどだった。実際には支えているのはこっち側だった。あんまり心は強くなかった。レイアに激重感情を抱いているけど、いつも隠していた。

ロゴスの再建後は、大好きな書類仕事をずっとやっていられたので毎日が楽しかった。魔法の鍛錬も欠かさなかったけど、冒険者たちと訓練を繰り返すレイア相手と比べるとちょっと弱くなっていた。結婚の事も前向きに考えていた。アルカナが早く帰って来ないと結婚できないため、アルカナの帰還を今か今かと待ち望んでいた。


ニコ

年齢――14歳→16歳

好きなもの――家族、演劇

嫌いなもの――悲劇

妹みたいな存在。

生存者たちのリーダー格だった家族の一人娘。いつも明るく、元気で、悲しい表情は絶対に見せない。小さい頃に、村の宴会の時に村人たちで演じた劇で主演をやって以来、劇作家になるのが夢だった。でも、魔法使いになってしまった。人生思う通りにはいかない。

ロゴスの再建後は冒険者たちの実質的なリーダーとして、唯一のA級冒険者として、レイアやメナの代わりに魔物の討伐を行ったり、冒険者たちを纏めたりしていた。レイアとメナが魔物の討伐に出るときは、それだけで一大事に思われかねないので、ちょっとした大物程度ならニコが討伐を行っていた。

竜を狩って以降は、レイアの代わりに表に立っていた。

早く元気になってほしい。レイアさんの気持ちもわかる。けど……。

立場と感情との間で板挟みになっていたけれど、笑顔は絶やさなかった。


アルカナ

年齢――?

好きなもの――ご飯、お風呂、お酒、レイア、メナ

嫌いなもの――『終わり』

師匠のようなもの。

ミステリアスな魔法使い。人生いろいろ経験しているらしい。どんなことにも動じないけれど、感情がないというわけでもない。むしろ普段はよく笑うしよく泣く。アカデメイアの学園長をしている。各地から頭の良い人を集めて、集中的に研究や勉強をさせている。アカデメイアの学者が気難しい嫌な奴らばっかりなのはアルカナも気にしてる。でも、そのお陰でアカデメイアの名が轟いているので、人格か才能かどちらを選ぶかはすっごく悩んでいる。

『災害』の後は、レイアとメナの2人をアカデメイアで保護することで彼女たちの今後の方向性を決定づけた。何やらいろいろ隠していることがありそうだが……

帝国に赴いてからは、図書館に行ったり貴族との会談を行ったりしていて結構な多忙だった。竜に関する文献を読み漁ったり、竜の脅威を訴えたり。竜がポリスを襲うことなんて滅多にないから、今後何十年のうちに竜に対する警戒態勢を構築することを目的としていた。

一段落したのでロゴスへの帰路についていると、なんとまあ。竜が襲っていた。計画変更、竜狩りだ。その事による影響は終わった後で考えよう。

レイアちゃんとメナちゃんが居れば、なんとかなるだろうから。全てを話してあげるのも良いかもね。

望むように物事が進むなんて奇跡は無かった。幸福か。私には過ぎたものだ。

竜を狩って以降は、彼女自身の目的のために独りで行動をしている。

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