第3話 工作をしながら——その1

        1 レポート


 アラバキの国で工作担当は以下の通りである。

 J吉 テツ

 棒人間国より確認あり。

〈丸山大の言葉〉

「ノー。ウニョー! ノーノー。」——丸山

「侵略していいかな。」——聞きて(高橋謙三郎)

「ウニョー! だめ〜っ。」

「そうかっ、君に任せたぞ。」

「ウニョ〜。」棒人間泣き崩れる。「あそこはFF弾(Fart Fartの略語。造語。)が飛び交ってるんです〜。ぶつかったら……あ〜おぞましい! ウニョー……」

 青菜に塩。棒人間よわる。


        2


 かくして棒人間国は、陸軍空軍海軍全員を投入した。


「ウニョーッ!」


 もちろんスパイも忘れずに。


「ウニャー!」


「ノー!」


「わお〜ん」


 そんないろいろな声を聞きながら、(なんかいらんもんが聞こえんかったか。猫と犬戦争してなかったか。)とテツは思った。それで、(犬はいらんくないか。棒人間犬に吠えられてトラウマだもの。)と思いなおした。

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テツとこりどうの工作物語 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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