その6

──異世界2日目 その4──



【ステータス】

◎名前:シギ

◎年齢:18

◎性別:男

◎職業:無職

◎技能:「スキルコピー・ユーティリティ」

    「精神サイコロジカル強化(小)パッシブスキル」

    「肉体フィジカル強化(小)パッシブスキル」

    「テイマースキル」

    「御者スキル」

    「馬術スキル」

    「精神集中スキル」

    「弓術スキル」

    「料理上昇(小)パッシブスキル」

    「生活魔法スキル」



(統合しても、まだ多いよな……これ)


「シギ、聞いてる?」


「あ、すまん……で、何だっけ?」


「聞いてないじゃん!」


 取り敢えず、ステータスを可視化して見せるシギ。


「これって……見たことの無いスキルが在るんだけど? それに、コピー出来たスキルが幾つか消えてるけど?」


 記憶力が良いなと思いつつ、


「肉体強化系パッシブスキルは「肉体フィジカル強化(小)パッシブスキル」に統合されて、精神強化系パッシブスキルは「精神サイコロジカル強化(小)パッシブスキル」に統合されたんだ」


 はぁっ?……聞いたこと無いんですけどっ!?……と詰め寄られたけど、そんな事言われてもなぁ……統合デキちゃってるし。


(この統合って、レベル幾つでも出来たりすんのかな?)


〈いえ、全てレベル10以上が必須です。効果が(小)のパッシブスキルの場合は、最大レベル値が10となります〉


(え……じゃあ限界突破すれば11以上に?)


〈いえ、(小)は10まで。(中)は20まで。(大)は30までと決まっています〉


 あ、そうなんだ……とそこまでにした。いや、説明しろ!……って、怖いお姉さんが、また両手張りしそうになってるからね(苦笑)


◆◇◆


「……と言う仕組みみたいです」


 システム音声の件は普通に理解してくれた。何でも、レベルアップ時にちょくちょく聞いているとの事……おいおい、大丈夫か? この世界。いやまぁ、スキルがある時点で、なぁ……


「ナルホドね……」


「多分、レベルが最初から10なのは……このスキルの恩恵だと思いますが……」


 取り敢えず、レベルマックスで扱えるのは楽でいいだろう……誰しも辛い下積み時代は敢えて過ごしたくはないだろうし!


「……ズルい!」


「……は?」


「だからズルい! 何でシギの癖にスキルレベルが最初からマックスなのよ!?」


「……そう言われてもなぁ」


 だって仕様って奴でしょ?……って言ったら怒られるんだろうね、多分……(苦笑)


(つぅか、昨日に比べたら随分と気安くなったよなぁ……まだ一日も経ってないってのに……)


 最早、幼馴染とも言える気安さだった(笑)

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