白色
「あれ?」
あれ?なんで?白?一番弱いじゃないか!しかも胡麻くらいの光の強さ。おぼ無いようなものじゃないか。
「だははははははははは!!」「弱すぎないか」「こんなに小さいの始めてみたぞ」「強いのは見た目だけかよ」
く…なんにも言い返せない…俺こんなに弱いのか…
クソ…
「ちょっと待て!」
「なんだお前は」「お、お前は」「た、たしか…」
「誰だっけ?」
「俺の名前はフリードだ。フリード!ちゃんと覚えとけ。ていうか俺ら何年も一緒の空間にいただろ!」
あの人まさかの俺を助けてくれて…!良い人もいるもんだな
「見ろあの体を、あの引き締まった体を、あの覇気を。あれが本当に弱いと思っているのか?きっと強さを押さえる魔法具でも身につけているんだ!」
なんだコイツは!な訳がなかろう。完全に的外れだったな。これには周りの人も…
「た、たしかに!」
え?
「俺にはわかるぞ!あの体は長年鍛えてきた体だ!」「あの覇気は強者のものだ!」
ちょっと待て、ちょっとまて!ひどい誤解が…俺が弱いというのはさっきのでわかったし、魔法具なんて持ってない!断固として強くない!
「そ、そーなんですか?あの…魔法具は外して持ってもいいですか?」
受付の女の人を信じちゃったよ。これは早急に誤解を取らなければ
「僕はけして強いわけじゃ「やめてあげろよ、嬢ちゃん。そいつは男のプ、ラ、イ、ドって奴だ」
や、やめてくれー。これ以上俺を強くしないでくれー。これ以上おれを…
「俺は認めないぞ、そんなやつきっと弱いに決まってる」
目の前にめちゃくちゃ体格のいいヤツが現れた。いろんなところに血管が見えていて、怖い…でもなんか小さく見えるのはなんでだろう。
「お、お前はこの王都最強の冒険者、クマラ。巨大な両手剣をもちその怪力で敵を捻りつぶす。そのことで二つ名は力悪のクマラと呼ばれている」
あ、テンプレみたいな紹介ありがとうございました。王都最強の冒険者か…親父を思い出すな…
親父もこれくらいの年に若者に絡んでたのかな
「何ニヤニヤしてるんだ、気持ち悪い。お前俺と戦え!ここで!」
やばい!テンポが早すぎて意味がわからない。なんで急に戦うんだ?これが普通なのか?
「さぁ、構えろ!」
どうしよ…勝てる気が全くしない。そういえばスキルってやつがあるんだよな。スキルの名前を言えばスキルが使えるだっけ?俺のスキルは威圧だったよな?試しに使ってみるか
『スキル 威圧』
その時世界の時が止まった
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