第4話 未来のスマホ?
現代に戻ってから咲耶は江戸時代に行った感動を1時間近く話していた、カズノリは流石に疲れて話題を変えようと言った
「ねえ、これ未来にも行けるのかな?」
「ええ!どうだろう未来の年代打ち込んでみる?」
カズノリは試しに2100と打ち込んでトリップボタンを押した。また周りの景色がかわり未来のファミレスの様なところに2人はいた。アンドロイドの様なキャンペーンガールがやって来てメタリックな腕輪の様なものをくれた
「私どものメーカーの新型通信デバイスです。腕につけて使います。どうかご家族やご友人にもお配りください」
アンドロイドは腕輪を8個くれた
「ただでくれるの?ありがと」
カズノリは素直にそれをもらった
「さっそく腕に付けてみてください」
アンドロイドがいった。
銀色に輝く腕輪は伸縮性があって手を通して手首につけるとすぼまって腕時計のようにぴったりついた。
「へー、これどうやってつかうの?」
カズノリは綺麗な顔をしたアンドロイドに聞いたがにっこり笑うだけだった。直ぐにカズノリの頭の中で声がした。
「ようこそ我が社のデバイスの世界へ、わたしが何もかもお教えします」
デバイスは簡単に使い方を説明した。
咲耶もデバイス腕に付けた、気がつくと2人は口を使わずに頭の中で話し合っていた。
「これ、なにかしら?テレパシーみたい」
「うーん、流石に未来だ!でもこれだと知られたくない事まで相手に伝わってやばくない?」
デバイスが言った
「ご心配なく、我々の研究グループが独自に導き出したコミュニケーションのトラブルを回避するコードに従って通信する設定なので安心してください、万が一不都合が有ればいつでも本社がクレーム対応いたします」
「ほんとに大丈夫?ま、いいか」
咲耶とカズノリはデバイスを通して何時間もくだらない話をして盛り上がった。
咲耶は言った
「なんだか未来って言っても、周りの人が話してる話題もあんまり変わりないし、学生も私達とおんなじ様な格好だね」
「まあ、未来と言っても80年後だからあんまし変わらないんだろ、とりあえず日本が平和で良かったよ」
「こんな不思議な事って夢みたい。ツヨシさんとデバイスに感謝だね。もう9時だよ、そろそろ帰らないと」
カズノリは残りのデバイス6をカバンに入れて席を立った
「じゃ現代に変えるか!これからも面白い事になりそう!」
現代ファミレスに帰ると2人は急に懐かしい思いになった。ふたりともこの人と出会えていて良かったと、なんとなく思った。
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