第2話 ほんとに来ちゃったよ、弥生時代

カズノリは家に帰りルーレットアプリをいじってみた


「ふーん、なんか素人ぽいデザインだな。まあ、まだ完成して無いって言ってたし、そうだな弥生時代でも行ってみるかー」

 

カズノリはアプリに500年と打ち込んだ、すると周りの風景が渦を巻いて暗くなり明るくなると、草葺の家の中にいた。


「えー!これって弥生式住居?ほんとに来ちゃったよ」


外に出ると、その時代の服を着た人ばかりでカズノリは怪しく見られたかようで、じろじろと見られた。そのうちいかつい大男が槍を手に持って出てきた!


「やべ!逃げるか!」


カズノリは慌ててスマホを取り出してアプリの戻るボタンを押した。周りの風景がまた渦を巻いて消えていき、元の自分の部屋に戻っていた。


「これほんとだよ、ツヨシさん天才だな。つーかなんかこれいろいろ悪用出来そうだな。

SFだと時間警察とか来て取締られるんだよな、とりあえずこれ、明日咲耶ちゃんに見せて自慢してやろうかな。あの子歴史好きだったし、俺の事好きになるかもな、ヒヒヒ」


咲耶とはカズノリと中学と高校と同級生の微妙な関係の美少女である。


「ふ、ふ、明日が楽しみだ」


カズノリが考える悪用はこの程度だった。

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