第28話 宿命

 ヴァルドリアの王宮内にて、激しい戦闘が行われていた。王宮の火薬庫だった場所でアセロンと綾が苦戦を強いられている。


 アセロンは閃一から繰り出される攻撃を大太刀で受け流している。・・・受け流しているだけだ。閃一からの攻撃は殆どがアセロンに向けられており、反撃に出ることが出来ずに、防戦一方となっている。

 一方、綾はアセロンよりも洗練された太刀筋で攻撃しているが、その全てが閃一に紙一重で防がれている。

 二人が苦戦している理由は明白。アセロンは宴という催しのために警戒心が疎かになっており、血液の補給を怠ってしまった。よって血液不足に陥っている。

 綾は度重なる依頼に加え、幻龍との戦闘や閃一によってつけられた胸の傷がまだ少し痛むことなどによって疲労が蓄積している。アセロンは力を使えば疲労を無理矢理回復できるが、綾にはそういった人外の力が無い。そのため二人は万全の状態とは言えず、動きにキレが無い。


 閃一が片手に持っている剣を振りかざし、アセロンに重たい一撃を加える。アセロンは大太刀でその剣を受け止めたが、衝撃でバランスを崩しかけた。

 身体強化ができない影響は大きく、閃一との力勝負で互角かそれ以下になっている。身体強化以外にも、リディアの死が尾を引いているのかもしれない。


 閃一がアセロンと鍔迫り合いになったのを見計らい、綾が閃一に向かって刀を振りかぶった。しかし、閃一は一足先に綾に向けて斧を振っていた。綾はとっさに後ろに跳んで避けたものの、斧は彼女の腹を掠めた。

 彼女はいきなり跳んだため、体制を崩して倒れてしまった。

 

 そんな攻防の中で、アセロンは閃一に尋ねた。


「お前の目的は俺と綾じゃないのか!?何故リディアを殺す必要があった!?」


 閃一は余裕の表情を浮かべており、悠々として話し始めた。


「まだ分からねえのか?お前が仲良くなったあの王女様を殺せば、お前に精神的なダメージを与えられる。そうすれば多少なりとも、お前を殺せる確率が上がる、そう思っただけだよ」


 理由は本当にそれだけだった。

 アセロンを殺すという目標を達成するうえで、油断は禁物。彼が幻龍討伐で疲労が溜まった(血液が不足した)のを見計らい、襲撃を決行した。閃一は念押しでアセロンと親密な仲になったリディアを脅迫し、リディアと二人きりになる状況を作らせた。その上でアセロンの目の前でリディアを殺害し、無事にアセロンの精神を削ることに成功した。

 一つの国の存亡を顧みない、なんとも酷い作戦である。


「何だよそんな理由!!!」


 アセロンは閃一の剣を弾き飛ばし、ついに反撃に出た――


 と思いきや、剣を持っていた手とは反対の手に持った大斧が襲いかかり、とっさに防御をした。

 大太刀を盾にして防いだが、力勝負で下回っているため簡単に吹っ飛ばされてしまった。


「炎蔵さんの刀じゃなけりゃ折れてたな・・・。そんじょそこらの盾よりも余っ程頑丈だ」


 大太刀を地面に突き立て、倒れた体を起こす。盾代わりにした刀を見て見るも、折れているどころか欠けたような様子は全くない。炎蔵の腕がいいことの証明である。


 アセロンは刀を握り直して閃一へと向かって行き、ついに攻撃を浴びせた。色んな方向や角度、閃一の死角からも攻撃したがどれも効果は無く、防がれてしまう。

 そして閃一とつばぜり合いになったタイミングで、アセロンは再び閃一に尋ねた。


「どうやって王宮に侵入したんだ!?お前が影から出て来たのに関係あるのか!?」


 閃一は余裕の表情を崩さず、アセロンの質問に答える。


「そうさ、俺は影に潜り込めるんだ。分からないと思うから見せてやるよ」


 そう言うと閃一は、アセロンと綾の武器を弾いて後ろに跳んだ。そして両手を挙げてその能力を彼らに見せた。


「ホラホラ。こうやって侵入したんだよ」


 閃一の足下にある彼の影を見ると、閃一の足がその影に少しだけ沈んでいるように見えた。

 しかし、今は夜のため、沈んでいるかどうかははっきりは分からない。そう思って見ていると、閃一は膝の部分まで沈んでいた。


「これで侵入して、王女様を脅して俺達だけになれる状況を作らせたんだよ。それにしても、こんなに上手くいくなんて思ってなかったなぁ~」


 アセロンはもはや影に沈むことに驚いていなかった。それは彼が短期間で非現実的な現象と出会いすぎたからなのか、頭が閃一への恨みでいっぱいだったからなのか・・・。


「だったら何故、今この状況でその能力を使わない?」


「それは見ての通り、影に入るのには時間がかかるからだよ」


「ああそうかよ!!!」


 アセロンはまた斬りかかった。

 しかし、閃一は余裕の表情どころか、不気味な笑みまで浮かべている。


「王女様を脅した時の顔、凄く怯えてて可愛かったぜ?」


「てめえぇぇぇぇぇ!!!!」


 アセロンはさらに激昂した。頭に血液という血液が上り、荒れ狂う嵐のような様子で大太刀を振っている。無茶苦茶に武器を振っているため、綾は近づけずにいた。

 その動きは単調になり、閃一は武器で受け止めること無く全て避けきっている。アセロンはまんまと煽りにはまってしまった。


『ノク!!俺の全身を強化しろ!!』


『それはできない!今の状態で身体強化なんてしてしまえば、体が持たないぞ!』


『すぐにコイツをぶっ殺せばいいじゃねかよ!!』


『それでも駄目だ!今の状態でもギリギリなのだぞ!』


 血液補給を怠ったために身体強化が出来ず、左腕の再生しか出来ていない。現状使えるエネルギーは左腕の保持に回しており、身体強化をする余裕はない。そのため、彼の全力が発揮できずにいた。

 そして閃一が叫んだ。


「大体!!お前が復讐に出るなんて言って村を出たから!!アレリウスも王女様も無関係なのに巻き込まれたんじゃねえのか!!?」


 閃一はアセロンの大太刀を無理矢理押さえ込んだ。


「違う!!あの異形さえ居なければ、ルーカスは――」


「忘れてねえか!?お前が休暇の申請を忘れてなければ、あんなことにはならなかったんじゃないのか!!?」


 アセロンは言葉を返せなかった。

 そして閃一はアセロンの刀を弾き、蹴りを彼の腹にめり込ませた。アセロンは王宮の柱を破壊し、その後ろにあった柱に激突した。そして閃一は剣と大斧の組み合わせでアセロンをさらに消耗させていく。


「村の大切な日に休暇の申請をしない、その時点でお前はこうなる運命だったんだよ!!それに加えて、復讐に出たのにも関わらずに人のお願いを断れずに引き受ける!!復讐心が甘いんだよ!!」


 アセロンは攻撃を必死に防いでいるが、彼の目には深い悲しみが浮いていた。


「完全に因果応報だ!!!お前は不幸を振りまくだけの死神なんだよ!!!アレリウスも可哀想にになあ・・・。お前にさえ出遭わなければこうはならなかったのになあ!!だから、いっそのこと死なせてやろうか?」


 閃一はアセロンを攻めることをやめない。しかし、そこの綾が割って入って閃一の武器を受け止めた。

 そしてアセロンは地面に倒れてしまった。


「閃一・・・あなたはどうしてそこまで変わってしまったの!?」


 綾は視線を閃一に向けて尋ねた。

 閃一は綾の方を見て、ため息をついてテンションを低くして答えた。


「お前が邪魔だったから、それだけだ。俺は自由になりたかったのに、お前が俺を縛り付けるからだよ」


「そんな訳ない!!・・・じゃあ、どうしてすぐに私から離れなかったの!?何であんなに酷いことしたの!?私、ずっと嫌だったんだよ!?」


 綾は顔を上げ、閃一に哀しげな視線を向けている。

 そして、あんなに酷いこととは、閃一が豹変した後のことだ。


「痛かったし、怖かった!悪いところがあったのなら、言ってくれたら直したのに!!」


「・・・うるせぇ」


「あんな・・・一瞬の快楽のために私にあんなことをして来たのに・・・、あなたを諦めたくなかった・・・。でも、私はリオラ出会ったから分かった・・・。あなたも彼女と同じような、操られた存在なんでしょ?だから教え――」


「黙れ!!! もう淡い期待は捨てるんだな!俺は奴とは違う」


 綾は閃一の言うような淡い期待を抱いていた。彼女はリオラが豹変する姿を目の当たりにしていたため、閃一が豹変したのも、リオラと同じ原因なのではと。

 しかし、現実は残酷だった。


「確かに、俺もリオラのような幻龍と身を融合させた存在だ。だが、あいつのように人格が二つあるわけじゃない。この力は俺が望んで手に入れた力だ!そんな生ぬるい希望なんて捨てちまえ!!」


 閃一の押し込む力がさらに強くなるが、綾は視線を落とした。

 その様子を見た閃一は、彼女をあざ笑うかのような表情に変わった。


「ハッ!やる気が無くなったか?」


「・・・もう、私が生きる意味は無い・・・。だからせめて、あなたを道連れにしてでも!!」


 綾は閃一の剣から抜け出した。

 そして閃一との間合いを詰め、刀を振り上げた。しかし、その動きは倒れているアセロンから見ても分かるように、疲労で鈍っていた。


「何年の付き合いだと思ってんだ?お前の動きは簡単に読めるんだよ」


 閃一はまるで全て読み切っているような動きでそれを避け、綾の左側に回り込んだ。

 綾は左側を向こうとするも、閃一が蹴るようなフェイントを見せたため、過剰な反応を見せて体制を崩してしまった。そして本命であろう蹴りが綾に命中し、彼女は倒されてしまった。左目を潰された弊害が、ここに来て現れ始めた。


「あんだけ一緒に狩りをしていたのに、お前は俺の動きを読めねえのか?」


 綾はその攻撃が効いたのか、体を起こすのも精一杯という様子だ。さらに、彼女の胸からは血が滲んでいた。閃一に切りつけられた傷が開いてしまったのだろう。


「今のあなたは、私の求めていた閃一じゃない・・。読めなくて当然でしょ」


「まあ、それも一理あるか? でもお前は昔からそうだ。自分の反射神経に身体能力が追いついてねえんだよ」


「・・・」


 アセロンはこの状況を絶望的と感じた。

 そしてノクも。


『アセロン。今回だけ、今回だけだぞ。身体強化を可能な範囲で行う。すぐにケリを付けろ』


 そしてアセロンの身体強化を施した。しかし、アセロンは強化された実感をあまり感じなかった。


「これだけ・・・? もっと強化しろよ・・・!」


『本当にこれが限界なんだ。もう一回言うが、これ以上は体が持たない!今こうしている時間も勿体ないぞ』


「クソが・・・」


 アセロンは全く腑に落ちていなかったが、仕方無く閃一へと向かっていった。

 そのアセロンの様子を見て閃一は、アセロンが身体強化をしたことに気づいた。


「ハハッ!!まだそんな余力があったのか!!もしや、無理してんのか?」


 アセロンが閃一に向かうと、綾も閃一に向かっていく。

 しかし、二人がかりでも閃一には届かず、攻撃は跳ね返されるか避けられるか。閃一の攻撃は受け止める以外無かった。

 為す術無しと思われた矢先、アセロンは僅に全身が強化された間隔とともに、意識が朦朧とする感覚を覚えた。


『もっと強化しろ!!まだ足りない!!!』


『これ以上は――』


『もういい!!』


『・・・!?主導権が――』


 アセロンは、ノクから身体を調整する権利をもぎ取った。その手法は定かでは無いが、これから起ることは容易に予想がつき、ノクは戦慄した。

 アセロンの身体能力がどんどん強化されていく。その内、朦朧とする意識も全身を重くする疲労も消えていった。しかし、その上昇は止まらない。


『まだだ、まだ足りない!!!』


「こいつ・・・まだこんな余力が・・・!!!」


 異常に上がった身体能力によって閃一を追い詰めていく。

 動きが良くなったことで綾との連携も上手く取れ、弾かれてばかりだった二人の攻撃が、閃一の鎧を掠め始める。

 そしてその刹那、アセロンの大太刀による攻撃が閃一の右腕を奪った。


「ぐあぁぁあぁぁ!!!!・・・ってそんな一発ぐらいならすぐに再生――」


 閃一は一瞬その出来事に驚いたものの、斬られた腕をすぐに再生しようとした。彼もアセロンやリオラ、ルーカスの仇と同じように体を再生することが出来るようだ。

 しかし、閃一の右腕はうんともすんとも言わなかった。


「何だ・・・?再生出来ない・・・」


「やはり神話は本当だったみたいだな」


「お前何をした・・・!?」


 閃一は驚愕の余り、余裕の表情が一気に崩れる。


 アセロンの大太刀は炎蔵に作って貰ったものだ。アセロンは作ってもらう依頼を出す際に、自分の左腕と左目を渡していた。

 そして、彼が異形に関する情報を少しでも集めるために情報収集を行っていたところ、あの伝説を見つけた。それが炎蔵の言っていた “ 自身の体を武器に溶かし込み、それで神を殺すという伝説 ” だ。そして彼はこの伝説を再現しようとした。

 もはや正気ではなかった。


 そんな神話だが、こんなことが書いてあった。 


――神を討つための武器は、血と骨と魂を溶かし込むことで真なる力を宿す。その力を持つ刃は、神の如き不滅の存在と、世の理を外れし異形の存在をも消し去る――


 文献の中で語られる「異形の存在」は、アセロンが対峙した異形の存在を指すのだと彼は解釈した。

 伝説の中で語られる「神」の概念が何であれ、それを討つための刃が異形に通じる力を持つのなら、それを手に入れる価値は十分にあったからだ。

 そして今のアセロンは、異形の存在を、閃一やリオラのような者にも当てはめていた。


 ちなみにどこで腕と目を入手したのかというと、アセロンが初めて異形と交戦して村に帰還したときだ。その後ルーカスの安否を確かめるため、シリウス達が再調査に向かった際に、ルーカスの遺体と共に回収したそうだ。

 回収した理由、そしてアセロンが目覚めるまでそのままにしていたのは、村でそれらを供養するためである。


 そしてアセロンが読んだ文献は事実だった。


「この大太刀は、お前達のような異形の存在・・・お前みたいな存在に特攻がある


 アセロンの言葉に閃一の表情は険しくなった。右腕の再生が不可能であることが、彼に焦燥感をもたらしていた。


 「だからって、この程度で俺を殺せるとでも思っているのか!」


 閃一は再び武器を構えた。すると彼の背中から新たに腕が二本伸びてきた。それぞれの腕には剣と大斧が握られていた。

 その様子はまさしく、アレリウスを彷彿とさせるものであり、アセロンは閃一の姿に不快感を覚えた。それでも刀を構え直して閃一に真っ直ぐ向かっていった。


 戦いはより熾烈なものとなった。アセロンと閃一の激しい打ち合いの中、綾も必死に食らいついていた。


「まだだ!もっと、もっと力を!!!」


 アセロンは自身の身体強化をさらに施していく。


『いい加減にしろ!!本当に知らないぞ!!』


 アセロンの動きが徐々に、そして際限なく鋭くなっていく。その極限まで高まった身体能力で、閃一を追い詰めていく。

 閃一の背中から新しく伸びた腕を両方切り落とし、残るは左腕だけになった。


「こいつ・・・!好き勝手しやがって!!!」


 閃一はアセロンの凄まじい連撃を掻い潜って、彼の大太刀をはじき返した。その一瞬の隙を閃一は逃さず、アセロンの頭部めがけて大斧を振り下ろした。

 しかし、綾が閃一の左手首を切り裂き、それを妨害した。切断するには至らなかったものの、十分だった。


「てめぇ、綾!!!」


 閃一に怒鳴られても、もう綾は動じることは無かった。

 そして彼女は涙を流しながらも、無表情のまま低い声で言った。


「大丈夫、怖くないよ。私も後を追うから・・・」


「このメンヘラ女がああ!!!!」


 閃一は綾に対して激昂し、彼女を蹴り飛ばした。そして閃一は斬られた手首を再生しようとするも、自身から一瞬目を離した隙をアセロンは逃さなかった。


「これでお前も――」


 そしてアセロンは、閃一の首に向けてとどめの一撃を放った。

 しかし、トドメを刺す直前――



 

 アセロンが読んだ神話には続きがあった。


――神に魅入られた者やこの世の理から外れし者は、この武器と共に余りある力を得るが、同時に己の存在をも削り取られていく――




 突然、アセロンは全身の筋肉が引き裂かれるような痛みに襲われ、視界がぼやけた。心臓が激しく脈打ち、まるで胸を突き破らんばかりの衝撃が襲う。吐き気を覚えるほどの熱量が体内を駆け巡り、彼の体温が異常なまでに上昇していた。


「あア・・・ガッ・・・」


 全身を包む熱が臨界点に達し、まるで燃え尽きるような感覚が襲った。手に持った大太刀を地面に突き立ててフラつく全身を支えようとするも、膝が震え、ついには崩れ落ちる。再生させた左腕と左目は溶け落ち、吐血と嘔吐を繰り返す。


 遂に、アセロンの体が限界を迎えた。


 それを好機といわんばかりに閃一は手首を再生させ、大斧を再び振り上げる。


「遂に限界を迎えたなあ!!!殺されるのは、やはりテメエだぁ!!!」


 アセロンは弱りながらも凄まじい表情を浮かべ、閃一を睨んだ。


「こんな・・・終わり方・・・ガハッ!!」


『アセロン・・・、貴様は後先考えなさすぎだ。だが、血液の補給を強く勧めなかった私にも落ち度はある。・・・受け入れる他は無いのだ』


 アセロンはノクの一周回って落ち着いた声を聞いて、一瞬冷静になった。


「でも――」


「死ねえぇぇ!!!!」

 

 閃一の斧が振り下ろされる中で、アセロンは覚悟を決めた。




 すると、アセロンを何者かが突き飛ばした。


 それは綾だった。

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