第24話 刹那を喰らう

 ヴァルドリアの王宮の広間には重々しい沈黙が漂っていた。アセロンは一歩を踏み出して報告を始めた。


「ご報告いたします」


 女王は微かにうなずき、柔らかくも鋭い声で促した。


「その様子だと、何かあったご様子。聞かせてください、アセロンさん」


 アセロンは深呼吸し、幻龍との遭遇を振り返りながら、静かに言葉を紡いだ。


「先日の依頼の最中、私は・・・信じがたいものに遭遇しました。その正体は、幻龍です」


 広間の奥で、側近たちがざわめいた。しかし女王は表情一つ変えずに彼の言葉に耳を傾ける。


「幻龍・・・」


 女王は静かに呟いた。


「それがここにやって来た理由を、あなたは知っていますか?」


 アセロンは少し目を伏せ、力を込めて言葉を続けた。


「いいえ。幻龍の出現は極めて希であり、研究が全く進んでいません。ですが、幻龍がこの地へ赴くほどの何かがあるとは到底思えません」


 アセロンでも理由が分からないとなると、女王は難しい表情を浮かべた。


「理由がどうであれ、対処しなくてはならないのは事実。アセロンさん、幻龍の撃退を命じてもよろしいですか?」


「なんなりとお申し付け下さい」


 アセロンは女王直々に、幻龍撃退の命を受けた。しかし、それで話は終わらず、再び報告を開始した。


「その幻龍ですが、それが近隣のモンスターたちを刺激し、活性化させていると見て間違いありません。あの存在こそが、各地で不穏な動きが頻発している原因です」


「なるほど、それなら納得できますが・・・相手は幻龍。より問題が深刻化しましたね」


「ご安心下さい。体制を整え次第、向かいます」


 女王は小さく頷き、彼の覚悟を受け入れるように微笑んだ。


「では、行きなさい。ヴァルドリアの安寧は、あなたの勇気にかかっているわ」


 ――――――


「・・・ノク』


『何だ?』


『やはり、女王に対して何かを感じる・・・』


 アセロンは前回女王に会った時、女王に対して何か違和感ともとれる感情を感じていた。しかし、その感情はノクが持っており、それがアセロンの伝播しただけだった。そして、今回もその感情を感じ取った。


『そのことか。もはや私にすら理解できぬ。気にするだけ無駄であろう』


『だが、敵対勢力だったらどうするんだ』


『その線はないだろう。リオラやあの女に対して感じたものとは全く持って異なるものであるのは確かだ』


 そうして新たな疑問に苛まれていると、広間の外で待っていたリディアが待ち遠しそうに話しかけてきた。


「・・・!どうだった?お母様は納得してくれた?」


「ああ、周りは疑っている者もいた。だが、女王陛下はすぐに納得してくれた。元ハンターが故なのかもな」


 アセロンはそう言うと、リディアは胸を張って誇らしげにしている。しかし、アセロンがリディアに対して思うことはただ一つ。

 綾との関係だ。やはり気になってしまう。アセロンが最期に見た綾とリディアのやりとりは、お世辞にも仲が良いとは思えないものだった。それなのに先ほど覗いたら、綾と腕を組んでいるではないか。


「お前、綾と仲良くなれたのか?」


「もちろん! 本人はまだノリ悪いけど ~ 話してみたら意外に悪くなかったかな。指導も上手だし、カワイイし、アセロンよりいいかも?」


「そうかよ。ならいいんだ」


 二人が話しながら宮殿の長い廊下を歩いている。すると、前方からシリウスと綾が歩いてきた。


「話終わったよ、アセロン。彼女はブアイソだね~」


「そうかよ・・・。変なコト言われなかったか?」


 アセロンは綾の方を向いて言う。アセロンは何を聞かれたのか想像できていたため、呆れた顔をしていた。

 すると、何故かリディアが反応した。


「変なコトって・・・何?」


「世間知らずな王女様ですね。別に知らなくてもいいことですよ」


 シリウスが代わりに対応した。正直な所、知らないなら知る必要は全くない。


「え~、失礼な上に教えてくれないってモヤモヤする!」


「まあいい。シリウス、綾、話がある」


「・・・?」


「ちょっと!ハブんの!?」


 ――――――


 アセロンはリディアとは一旦別れ、シリウス、綾と共に話をしていた。


「今回の幻龍討伐、二人の力を貸して欲しい」


 アセロンは二人に向けて頭を深々と下げた。

 その様子を見た二人は目を見開き、しばらく喋れずにいた。そんな中、シリウスが最初に口を開けた。


「・・・なにを言っているんだい?そんなに頭を下げなくっても、僕は手伝うよ」


 今この世で一番アセロンの事を理解している人間はシリウスだ。それは逆も然り。

 そんな人間同士が協力し合わない筈が無い。


 問題は綾だ。シリウスは彼女と腹を割って話したが、アセロンとは何故か上手くいっていない。


 そんな綾も口を開いた。


「私も手伝うよ・・・。勝手に付いてきたからには、こういう時ぐらいはせめて・・・」


「ありがとう・・・」


 三人での狩りが決まった。


 ――――――


 狩りの決行日となった。


 薄明かりの中、アセロン、シリウス、そして綾の三人はヴァルドリア付近の森の深部へと向かっていた。


 そこに向かう途中で、シリウスと綾はあることに気がついていた。


「ここまで来たが・・・クサリビトのようなモンスターが減ってきたな」


「言っただろう?幻龍が現れたことによって、住処を追いやられたモンスターが原因だと」


 アセロンの言うとおり、深部へと到達すればクサリビトなど一匹もいなくなった。さらにはアセロンが次々に血を飲んでいたモンスターも。

 アセロンが幻龍と出会した地点へと進んでいく。先ほどまではヌシビトのような強い個体なら僅かにいたものの、気がつけばモンスターすらいなくなっていた。


「そろそろだ・・・。ここらへんだったか?』


『ああ、間違いない。というか、あの作戦でいいのか?』


『いいんだよ、あの二人は俺の力を知っている。・・・居た!」


 三人は、静寂を破るかのように息を呑んだ。

 目の前には、今までに見たこともない巨獣、幻龍が横たわっていた。その姿は、蒼白い鱗に覆われ、長大な尾を引きずりながら、巨大な翼を広げると、空間そのものが歪み、空気がひんやりと冷たくなった。

 アセロンが出会した時は夜だったため、明るい今になって見ると、その美しさと荘厳さに思わず見とれてしまう。


「奴の能力を知っているだろう。空間を歪め、攻撃をすり抜けさせる・・・だが、俺はそのために策を用意してきた」


 アセロンの声が響いた。彼は片腕で巨大な大剣を握り、その目は冷徹に幻龍を見つめている。


「ああ、覚悟はできてる」


 シリウスは長剣を構え、深く息をしながら、冷静な表情で答えた。


「私も」


 綾は大太刀ではなく、弓を手に取った。

 彼女は大太刀と刀だけではなく、弓も持ってきていた。その弓は木製で長さが2m程ある。

 そして綾は木に登り、位置についた。


 全員が位置に付くと同時に、綾は弦を引き、シリウスは幻龍を迎え撃てる位置で待機している。


 幻龍以外にモンスターがいないことも相まって、静寂が森を支配した。


 綾は狙いを絞り、息を吐く度に心音が煩わしさを増す。 


 その静寂を断ち切るかのように、弦音が鳴り響いた。


 幻龍はその音に反応したものの、それよりも一歩速く矢が幻龍の首を射貫いた。矢は幻龍の甲殻の隙間を見事に射貫き、首の動きを阻害している。

 幻龍が矢を抜こうとしてもその矢は特別製の金属で出来ており、抜けることは愚か、折ることも難しい。


 さらにもう一本の矢が幻龍の目を貫こうとするも、幻龍のすんでのところで消え去った。

 シリウスと綾はその力を初めて目の当たりにしたため、驚きを隠せなかった。

 そこでシリウスが、気の立った幻龍の注意を引くために動き始めた。


「おらぁ!こっちだあぁぁぁ!!!」


 暴れて意識が向いていないからか、シリウスの剣は幻龍を切り裂いた。

 シリウスの注意が完全に向いた。


「よし、綾さん!移動しよう!」


「了解」 綾は木から降りて次の地点へと走り出した。


 シリウスは全力で幻龍を誘導する。誘導する場所は、アセロンがあらかじめ目をつけていた空間だ。その空間は、色とりどりの木が生い茂るこの森に似つかわしくない、そこだけ木が生えていない虚無の空間だった。

 そして幻龍を少し離れたその空間へ誘導すると、空間の境に生えている木に乗っていたアセロンが飛び出してきた。

 アセロンは幻龍の背に乗り、振り落とされまいとひたすらにしがみつく。

 そうしていると、幻龍の首に刺さった矢が抜け落ち、アセロンと幻龍の目が合う。


「離すかよ・・・!! ってうおわぁ!!」


 そう一筋縄では行かず、アセロンは幻龍の能力によって投げ出されてしまった。

 倒れているアセロンに、シリウスが向かって走ってきた。


「ほら言わんこっちゃ無い!しがみつくとか絶対ムリだって!」


「うるせぇ・・・突破口がコレしかないんだよ!!」


 アセロンの考えた策とは、綾の放った矢を甲殻の隙間に刺して首の動きを阻害している。前回の幻龍との戦いで気づいたことが、幻龍は視界内の空間しか歪められないということだった。

 それを活かして視界に入らぬように、アセロンが幻龍の背中に飛び乗って血肉を喰らうという策だった。それは策というより、アセロン自身が生存するための大前提のようなものだ。

 しかし、矢が抜ける速度が想定よりも早かったために失敗した。


「一旦森へ逃げ込むぞ!!」


 三人は再び森へと逃げ込んだ。


 幻龍も追いかけるように森へと進んでいく。木々がなぎ倒されていき、激しい音を立てながら三人を追い立てる。


「他に策はないの!?」綾がアセロンの横を走りながら尋ねてくる。


「あれぐらいしか思いつかねえよ!能力の全貌が分からない以上、ほぼ初見みたいなもんだ!」


「じゃあ・・・正攻法でやるしかないね」シリウスに焦った様子は無く、冷静に話してくる。


 シリウスがそう言うと三人は足を止め、幻龍の方を向いた。


 アセロンの横にはフォルガーが二人、それもかなりの手練れだ。

 フォルガーのように様々な依頼をこなしていると、必ず初めて目にするモンスターと戦うことがある。

 だからこそ、正攻法。下手に策を弄するよりも、持ち前の腕っ節を最大限活かして正面突破とい手をよく使う。それが今、この瞬間だ。


「はあ・・・、誰とやっても結局こうなるのか」


 シリウスは長剣を抜き、ため息交じりに愚痴をこぼした。


「・・・」


 綾は無言で弓を近くに置き、対モンスター用の大太刀に持ち替えた。


 アセロンも大剣を抜き、幻龍を迎え撃つ準備をする。


 そして、幻龍と三人のフォルガーの激しい攻防が始まった。


「奴は謎の力を使って攻撃の軌道を変えてくる!!正面には入らず、視界に入らないように動け!!」


「了解!回り込む!」


 そして三人は幻龍を囲むようにして回り込んだ。

 幻龍が攻撃の軌道を歪めてくるのなら、視界の外に出て正確に能力を使用できなくすればよいのだ。

 そして各々の武器を振りかざし、幻龍へと斬りかかる。


 注意を引くために正面から仕掛けたアセロンは、軌道を変えられるどころか、数メートル離れた地点へと飛ばされた。

 それでもシリウスと綾は、幻龍に一太刀浴びせることができた。その傷からは血が噴き出し、幻龍の表情が初めて歪んだ。


 すると幻龍の目つきが鋭くなり、シリウスと綾をにらみつけた。二人はその目を見て本能で危険を察知したため、後ろへと飛んで距離を離した。


 神の偶然か必然か、二人が跳んだ直後、元いた場所の空間が歪んでその空間が握りつぶされたように見えた。


「空間が・・・、何なの?今のは」


「・・・!あれを見るんだ!」


 そう言ってシリウスは、自分たちがいた場所を指さした。そこを見ると、地面の草が土ごと無くなっており、空間が握りつぶされていたことが分かった。


「空間を握りつぶすことも出来んのかよ!」


 シリウスと綾が唖然としていると、アセロンが檄を飛ばした。


「怯むな!!変わらず回り込んで削っていくぞ!!」


 そして三人は再び幻龍を囲み、攻撃を開始した。

 すると突然、幻龍が雄叫びを上げた。その直後、三人は危険を再び察知した。


 幻龍は空間を握りつぶす攻撃を、なりふり構わず連発し始めた。地面の土や草は抉られ、周りの木々は削り取られて倒れていく。彼らの視界すべてが握りつぶされていく。


「こんなのどうやって近づくのよ!」


「分かる訳ねえだろ!!!」


「喧嘩すんなぁーー!!!」


 その凄まじい破壊力と範囲に、三人は逃げ惑うことしか出来なかった。アセロンと綾がまた揉め始め、シリウスが静止しようとするがそんな余裕なんてない。

 自身の持てる全神経を集中させて空気のながれを読み、潰される空間を避けていく。幸いにも、空気の流れが分かってから潰されるまではかなりの時差があり、ギリギリではあるものの避けれていた。


 幻龍の能力が辺り全体を支配する中、綾はコツを掴んだのか、危険箇所をスムーズに避け初めて幻龍の方へと接近していった。

 そして綾は、幻龍の真正面へ辿り着いた。


「もらった――」


「正面は駄目だと言ったろう!!」


 アセロンの呼びかけもむなしく、綾は正面から向かっていった。

 綾自体が横にずらされ、吹き飛ばされた。その飛ばされた先の地点を握りつぶし、綾を空間諸共潰した――


 ――かに見えたが、寸前で綾は身をよじって回避していた。

 綾は即座に体制を立て直し、攻撃を避けながら走り始めた。そして弓矢を再び手に取り、矢を放った。

 しかし、周りの空間が歪められ過ぎているために、矢の軌道はぶれまくって明後日の方向へ飛んでいってしまった。


「弓も駄目か・・・!」弓は無理だと投げ捨てて再び走り出す。その投げ捨てた弓矢は、攻撃に巻き込まれて粉微塵になってしまった。


 このままでは埒があかないと思ったアセロンは、持ってきていた僅かな異形の血液を全て飲み干し、ノクの全力で呼びかけた。


『ノク!!微量だが血液を摂取した!感覚だけでも強化しろ!!!』


『よかろう。そうしたからには、奴の血肉を手に入れるのだぞ』


 次の瞬間、アセロンの全身の神経が強化された。単純に身体能力を強くするのとは違い、視界と身体から読み取れる情報が全て刺激となり、ストレスにも繋がる。

 だが、目の前で次々と発生する、空間の歪みによる空気の流れを感じ取ることが出来るようになり、幻龍への道が見えるようになる。


「うおぉぉぉ!!!!」


 アセロンは幻龍の正面へ一瞬で辿り着いた。正面では簡単に防がれてしまうため、側面へ回り込む。しかし、幻龍はアセロンを逃すこと無く攻撃を向けてくる。

 彼はその攻撃をすべて避け、手に持った大剣を幻龍の顔面めがけて投擲した。勿論当たることなく、大剣は別の所へ飛ばされた。


 だが、その一瞬注意を引いたことにより、アセロンは幻龍の背に再び飛び乗ることに成功した。


「もう離さねえぞ・・・!!!」


 アセロンは左腕を再生させて両腕で幻龍をしがみ付き、振り落とされまいと必死に足掻く。


 幻龍の意識は完全にアセロンへ向き、アセロンが落ちるか落ちないかの攻防が始まった。

 その一瞬の隙を逃さず、シリウスと綾が幻龍の両足を切りつけた。


「チャンスは今しかない!!これを逃せばアセロンが持たない!!」


 シリウスは長剣による攻撃で、幻龍の甲殻を切り裂いていく。アセロンの大剣ほどの質量は無くとも、甲殻を破壊するには十分だった。


「そんなこと分かってる・・・!」


 綾は大太刀による斬撃で甲殻の隙間を的確に切り裂いていく。これによって幻龍自体の動きに支障が出始めてきた。


 幻龍はアセロンに集中することが出来ず、彼を遠くへ飛ばすことができない。その様子を確認したシリウスと綾は機敏に動き回り、幻龍の全身を傷つけていく。


 そうしていると、幻龍は突然叫びを上げた。

 なんと、アセロンは幻龍の首筋の鱗や甲殻を両腕でこじ開け、露出した部分に携えていたナイフを突き刺していた。

 首筋からは鮮血が吹き出し、アセロンを紅く染めていく。


『貴様・・・腕力を強化していないというのにこじ開けるとは・・・』


『これぐらいしか取り柄ないからな!!』


 そしてアセロンは自ら付けた傷跡から、幻龍の血肉を貪る。彼はそれを口に含んだ瞬間理解した。これは使えると。

 アセロンの全身にエネルギーが駆け巡り、神経強化によってかかった全身への負荷がみるみる回復していく。

 彼は未だかつて無いほどの快感に襲われていた。幻龍の血液を試したい、足りない血液を補給したいという渇望が満たされる。もっと喰らいたいという新たな渇望が生み出されていき、止められなくなる。


 シリウスと綾は、アセロンが幻龍を貪る光景に既視感を抱いていた。それは、肉食のモンスターが草食のモンスターを狩り、その肉に食らいつく姿だ。まさかその光景を、人が龍を喰う姿として再現されるとは思いもしなかった。


 幻龍は自身の首を喰われ、苦痛に悶えて暴れ回る。空間を操る能力が暴走したかのように発動し、周辺どころか森の深部の外にある木もえぐり取っていく。

 すると、その能力が幻龍の首筋に偶然発動した。しかし、アセロンはギリギリで察知して回避した。地面へと落ちたアセロンは体制を立て直し、大剣の元へと走り出した。その動きは戦闘で疲弊するどころか、初めよりも遙かに機敏だった。 その機敏さは、腕を失う前の彼を彷彿とさせた。


『ノク!!どれくらいの血液を摂れた!?』


『効果あり!・・・大体三日分だ!』


『良い感じだな。さっさとコイツを狩って終わらすぞ』


『それはいいのだが、少し拒絶反応を起こしているから馴染むまで身体強化できん。それまで退避しろ』


『いいや、チャンスは今しかない!』


 アセロンは幻龍の暴走した力を掻い潜り、大剣の元へと辿り着いた。


 彼は一度に大量の血液を摂取したため、テンションが上がっていた。そのために冷静な判断ができなくなっていた。身体強化なしで以前と同じような動きができるという状況がさらに助長していた。


『アセロン!貴様がハンターなら分かるだろう!?傷を与えたと言っても相手は未知のモンスター、油断してはならない!』


『黙れ!元モンスター風情が人様に説教してんじゃねえぞ!』


 アセロンはノクの制止を振り切り、幻龍に向かって突撃していった。

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