第10話 プールの妖怪(一)
「たっくん、おはよう」
と
「よっ、稔流」
大彦が声をかけてきた。
「あ、おはよう大彦君」
「いきなりたっくん
「
「ん~女子は多いか。男は
「
稔流は特に陽キャではないので、呼び捨てで
「あとさ、稔流って
「笑えるくらい
「そーゆーとこな」
「でもね、俺は体がかなり小さい方だから、
「……そうか?」
大彦が
「俺は
「え…?」
それは無い。
「…俺、春の
「それ何かのネタ?120cmって
稔流は、黄色い
「俺は、命が
「いやネタだろ。こっち来い」
「え、何?」
さくらほどではないが、稔流を
「ちょっ…、速い!手首
教室に向かう
「なっちゃんせんせーい!…って、まだ来てねーわ。
「この村って、保健室まで
「これ乗ってみろ」
……
「俺…これって世界で3番目くらいに
「1番目と2番目って何?」
「さあ…。とりあえず身長計よりも嫌いなものって、2つくらいはあるかなって」
「何それウケる」
とにかく乗れ、というので稔流は
「135cmジャスト。さっき120とか言ってなかったか?タケノコかよ」
「タケノコって一日に1メートル
「そっち?」
稔流も
稔流は9月生まれだから、今ほぼ11歳と考えれば
「どうしてだろう…。
「何かよく分かんないけど、
稔流も何だかよく分からなかったが、両親共に
初めて大彦と
その『頭ひとつ分』を大体25cmだと考えれば大彦は160cmほどで、どおりで一目で長身だと気付くわけだ。
いつ、自分は背が
…昨日、スクールバスの中で稔流の
帰り道、
(ひょっとして、さくらが関係してる…?)
さくらは二度、稔流の目の前で一気に2年分ほど成長したことがある。 そのタイミングは、二度とも稔流がプロポーズした時だ。
さくらなら何か知っているかもしれないと思ったが、あの
9月
「あ~、今日で最後とか
「
最後のプールの授業で、男子が
10月には体育会があるので、その
「うん…俺も水泳の方がいいなあ。気温が下がってきたからちょっと
「稔流って
稔流は苦笑した。
「ううん、水泳は
「あー…ごめん」
「いいってば。俺はタイムが遅いのは別に構わないんだ。でも、運動会の徒競走って、
「運動会あるあるだな。
「忘れてんだろ」
だから、プールの中には誰もいないはずなのに、何人かバシャバシャ
「…あれ……?」
誰も
細長い何かがするすると
「ここは
いつもの白地に
「
「…………」
こくん、と稔流は
「そうか」
さくらは
「私は猫派だ」
「…………」
稔流は、@ティーちゃんは実は
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