芽理
終礼のチャイムが鳴った。
たけしは急いで教室から出ようとする。
その時、友達のよしきから声がかかった。
よしき
「たけしー!もう帰んのかー?後でゲームしようぜー!」
たけし
「おっけー!よしき!あとで行く!公園でしゅうごうな!ダッシュね!!」
いそいでソイッチを取りにかえった。
その途中
ふとスマホから電話がかかってきた
マナーモードを忘切りれていたのでたけしびっくりした。
とりあえずとってみた。
???
「私メリー、今かラそちラに行クの」
たけし
「・・・」
???
「・・・」
ぶつっときられた
少し無言になった。
しかしすぐにソイッチのことを思い出し急いで家に向かった。
公園まで誰よりも遠いんだ。飛ばすぜ・・ダッシュ!!!!
猛ダッシュ!猛ダッシュ!猛ダッシュ!猛ダッシュ!「アタしメリーいまあナタノ」ダッシュ!
猛ダッシュ!ダッシュ!「ちょっ・・・!」シュ!ダッシュ!「マッテ…」シュ!猛ダッシュ!ダッシュ!
うおおおおおおおおおおおおお!「オーーーイ・・ハッハッ・・ハァハァ…」おおおおおおおおお!
家に着くとササっとつくとたけしはソイッチを取って公園へ向かった。
行くぜ!!おおおおおおおおおおおお「ア...」おおおおおおお!
うおお「タケ...」おおおおおおおおおおおおおおおお!
公園に着くと友達はブランコに座って待っていた。
よしき
「やっときたかー!」
たけし
「ハァハァ...ごめんごめん...」
よしき「ねぇ、後ろの人って...」
よしきはたけしの後ろの方を指をさしていった。
たけしが振り向くと、そこにはロリータ服を着た人が
へろっへろになって立っていた。
メリー
「私、ハァ...ハァ...メリー・・・・ァ”ァ”ーー暑イ!」
たけしを追って動きまわったメリーは暑すぎて手をパタパタした。
よしき
「あ、あの...大丈夫です...か?」
よしきは手に持っていた水筒を渡した。
???
「ア、ありがとう」
ぐびぐびと喉仏を動かして飲み干した。
???
「あー...ごめん、全部飲んじゃった。そこの自販機でジュース飲むか?」
???さんは近くの自販機を指さした。
よしき&たけし
「え!?いいの!?」
???
「お前には言って...まぁいいよ。
そノ代わリ、私モソイッチ混ぜテくレよな」
3人は楽し気に自販機へ向かった。
ふとたけしはメリーに言った。
たけし
「ねぇ、メリ兄。そろそろ女の子の恰好をするのやめて。
あと、変な声出さないでよね」
メリ兄
「・・・・ソのあだ名やめろ。おれだってやめたいさ・・・」
メリ兄
(やめさせてほしいなら
俺の背中に張り付いてるコイツを説得してくれ。
この呪いのせいで意味わからん恰好させられて
俺は地元の名物おじさんダよ...)
メリ兄の背中にはロリータファッションのアクションフィギュアがめり込んでいた。
メリーさん?
(ケケケ...ニンギョウヲステタバツダヨ...シバラクハワタシのニンギョウニナッテモラウヨ...
ダイジョウブ...オマワリサンニモジジョウハハナシタデショ?)
メリ兄
(捨てて無いし多分人違いなんだよなぁ...)
メリーさん?
(…ソレニ、タケシトマダマダアソビタイ...コノコノタメニモ...モウスコシ...ゴメンナサイ)
兄の背中から小さな声で言った。
兄はため息を付いた。
たけし達の町から引っ越した女の子がいた。
彼女の四十九日はもうすぐだ。
-完 -
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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byほししゅんいち
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