第4話 インターネットに繋げる冷蔵庫
202X年…
インターネットに繋ぐ家電がすみずみにまで浸透していた。
冷蔵庫も例外ではなく、さまざまな機能が追加されていった。
カメラや重力センサーにより、細やかに管理されていた。
しばらくして…
「え~」と大きな声で驚く主婦。
お向かいの奥さんがこんなことを言いだした。
「来月から、冷蔵庫内の物の占めている容量で課金されるらしいわよ。」
冷蔵庫の空間使用料の基準として、
立方メートル・アワーが使われた。
一辺、1メートルの立方体の物が1時間ある場合の単位である。
家庭では冷蔵庫に入れるものをなるべく小さくしようと、工夫するようになった。
スーパーでは圧縮袋が売れに売れた。
主婦たちは「ピッタリ収めて、お安くしよう!」と言いあっていた。
そういう者たちによって、家電メーカーでは思ったほど売り上げが伸びずに、
使用料の基準をグラム・アワーという単位に変更することを決めた。
要するに重さによって使用料が決まるということである。
主婦たちは「うーん。重さはどうすれば…」と悩みはじめた。
これにより、家庭では、また新たな方法を考えなければ、
ならなくなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます