9話 僕は友達を救った


よーし月曜日が来たぞ!

昼休みになったらあんまり人が居ないところで優太に分かったことを話してあげよう!


「〜ってことが分かったんだ」

「おう優太よかったな!」

「すごい安心したんだけどさ……

ねぇ、なんで大樹がここいにいる?」

「仲間外れは良くないかなって」

「そうだぞ!俺だって力になれるというのに」

「うーん、まぁとりあえず涼ありがとう。

付き合って無いことも分かったしまだ僕頑張れるよ」

「ならよかった」


僕は人があまりこない資料室にで分かったことを語った。

うん、これで一件落着だ!


「でも加納さん本人から聞いたわけじゃないしやっぱり不安だな……」


まぁ簡単に終わらないよね知ってた。


あれ?なんか加納さんとアイツの声が聞こえて来たぞー?というか近づいてきてないか?

でもって扉が……


(ガラガラガラ)


「あれ三人ともこんな所でなにをしているるんですか?」

「加納さん達こそなにをして……」

「私たちは先生から頼まれて荷物を運んで来たんですよ」


そう言葉にする加納さんとブッキラボウな顔をして荷物を持っているアイツ裏切ってくるタイプのイケメンが入ってきた。

うん、まぁ加納さん流石優等生だわ。話すの放課後にすれば良かったかも。

大樹はなんでムズムズしてんの?ねぇ


「やっぱ直接聞いた方がいいよな!加納と神成はどういう関係なんだ?」


どこの誰だ大樹を連れてきたバカは。


「ちょっ、大樹何言ってんの?ごめんね加納さん」

「いえ、全然問題ありませんよ?

そんな隠すような関係では無いので」

『……』

「だってよ!よかったな」

「ちなみに詳しく関係聞いてもいい?」


おま、優太だいぶ攻めたな。

そして不穏な沈黙が流れた気がする。


『それはもちろん言葉では表せないような──────』

「姉弟みたいな関係……ですかね?」


いまなんか変なのが聞こえた気がするけど多分気のせい。


「つまりどういうことだ?」

「言葉の通りです。本当の姉弟という訳では無いのですが、養護施設に住んでいる子の中でも特段懐いてくれている神成のことは弟みたいに思ってるんです」

「まぁ弟みたいってことは大丈夫そうだね?優太よかったね!」

「うん、大樹連れてきてよかったって初めて思ったかも」

「ん?どういうことだ?」

「ところでなんでそんなこと……」

「それじゃあ急いでるんで加納さんじゃあね!」


よし逃げよう よし逃げた。

いやー、一時はどうなる事かと思ったけどいい方向にいったね。

これにて友達救う作戦は完!


「二人とも今日はホントにありがとう」


放課後になって再び優太から感謝をされる。


「まぁ友達だから」

「そうだ友達を助けるのは当たり前だ!」

「僕これからも自分磨き頑張るよ」

「つまり筋肉だな?よし優太これからジムに行くぞ!」

「え、ちょっとまっ───」

「それじゃあ涼また明日!」

「ばいばい頑張ってねー」


別に筋トレが自分磨きにおいて全てって訳じゃないけど加納さんの隣に立つならもっと筋肉ないとダメだよね。

あぁ早く土曜日こないかなー。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る