本編
地球は自転する。
時は流転する。
生命は循環する。
降る雪はこの大地を真白に覆い、そして、春には溶けてなくなる。
永遠など無い。
全ては移り行く。
それこそが、全ての理だった。
―あの爆発が、起きるまでは。
「そんなことより、わたし、外に行きたいです」
何十回とわたしの口から出るこの言葉に、プロフェッサーはどうしようもないと言わんばかりに頭を抱えた。どうにもならない原因は間違いなくわたしであり、わたし自身、自覚もしている。だが、そんな大げさに絶望されたところで、わたし自身どうしようもないことをどうすればいいのか。
「あのねぇ、何回も言ってるけど、『新人類』である私たちが冬に外に出たら、どうなるって私は言った」
「ええと、確か、『体内から放出されるエネルギーと、「雪」から受容するエネルギー。両者が合算されて体内に蓄積され、臨界を迎えると爆発を起こす』でしたっけ…」
プロフェッサーの言ったことを一言一句違わずに諳んじると、彼女は満足そうに頷き、
「じゃあ、新人類であるあなたが、この冬の季節に外に出たらどうなるか、分かるわね」
丁寧に確認するように、プロフェッサーは問いかける。わたしはきょとんと首をかしげて、
「いや、それとわたしが外に出たいのとは関係ないですよね」
全く悪びれずに、きっぱりと言い放ったわたしを見て、彼女は嗚咽のような悲鳴をあげて、教卓の上で倒れ込んだ。ぐったりと倒れ込み、時折うーあーと奇声を発する彼女を心配する素振りも見せず、私は窓の外の世界、しんしんと雪が降り積もる雪原を眺める。窓ガラスに触れると、鋭利な冷たさが手のひらに突き刺さった。
美しい世界。こんなにも近くにあるのに、触れられない世界。ガラス一枚隔てただけなのに、その距離は遠く、あの雪原を駆け抜けることは永遠に叶わない。
自然と、ため息が漏れた。
大昔、世界中の至る所で、同時に大爆発が起きた。
それはそれは大きな爆発だったという。わたしは大人たちから聞いたことしか知らなかったし、その大人たちでさえ、その爆発を目撃した人はいないのだから、どんな爆発だったかは分からない。とにかく大きな爆発だったそうだ。
その爆発で大概の生命は死滅した。爆発に巻き込まれて死んだものが大半で、なんとか生き延びた生命はそもそも少なかったらしい。その時生き残ったのが人間、今で言う『旧人類』であり、わたしたち『新人類』の祖先にあたる種だという。
その後、爆発が産んだ雲は世界中を覆い、『冬』が始まった。降り始めた『雪』は放射線とかいうものをたくさん含んでいて、それを浴びた旧人類は病気になって死んでしまった。今では信じられないことだけれど。
爆発からしばらく経つと、旧人類は全滅した。代わりに、新人類が産まれて、雪が降る地上を闊歩するようになった。新人類は雪を浴びても死なないどころか、そのエネルギーを吸収でき、体内で核分裂反応を起こして、さらにエネルギーを生成する、とプロフェッサーは言っていた。核分裂反応が何なのかは知らないけれど、旧人類よりも便利な身体だということは何となく分かる。そのおかげで、わたしたちは老衰という概念を知らない。事実上の『不死』だ。
もちろん、不便なこともある。先のプロフェッサーの言葉を借りるなら、エネルギーの貯蔵が臨界を迎えると、わたしたちは炸裂して、大地を穿ったクレーターとなって死ぬ。わたしたちにエネルギーを押し付ける、傲慢な雪が降り続ける冬の間は、わたしたちは外に出られない。
だからこそ、わたしたちは冬の間、『冬眠』をして、エネルギーの生成を最小限に抑える必要があった。爆発を避け、次の『春』まで命をつなげるために。
冬眠。それが、わたしたちが地上で暮らすために背負った義務。
そして、わたしたちは二〇八九回目の冬眠期を迎えようとしていた。
2
結局、授業は途中で終わってしまった。
というのも、死者が蘇るように唐突に起き上がったプロフェッサーが、凄まじい剣幕でひとしきりわたしに罵詈雑言を飛ばした後、おぼつかない足取りのまま、教室のドアを突き破るように開いて出ていってしまったのだ。つまりは、わたしの独断で授業は終わったと思い込んでいるだけなんだが、この際、そこは気にしない。というか、気にしたくない。
わたしはエレベーターに乗り、地下へと降りていく。ごうんごうんと重い軋みを響かせて、地上が遠ざかる。冷気も次第に落ち着いてきた。
冬眠期の間、わたしたちは地下シェルターで暮らし、冬眠に入る。旧人類が遺したと思しき数世紀前のシェルターだが、その機能は未だ健在で、そこまで人数の多くないわたしたちの集団なら簡単に収容できた。
わたしは胸を弾ませ、ステップを踏み、大昔の音楽を口ずさみながら、自室へ帰る。プロフェッサーの話が面白くない訳じゃない。昔の文化について語っていた彼女の快活な声色は今でも耳に残っているし、その時教えてもらったことだって憶えてる。でも、今のわたしには、もっと面白いことを教えてくれる人がいる。
部屋に入ると、彼女はいつも通りコンクリートの壁を背に座って、いつも通りよく分からない本を、熱心に、興味なさげに読んでいる。わたしの帰宅に気づくと、本を閉じて静かに微笑む。
春の陽射しのように優しい笑顔。つられて、わたしの口元も綻ぶ。
「ブランク、授業を抜け出してきたのか。悪い子だな」
「先に抜け出したのはプロフェッサーの方よ。今日はわたしの勝ちね。それに―」
「それに…何だい」いじわるっぽく目を細めて、彼女は訊く。
「あなたの話の方が面白いわ、フォール」
わたしが言うと、フォールは心底面白そうに笑い、
「かの一一七六歳にもなろうかというプロフェッサーよりも、私の話が面白いとは。なかなか尊大な評価をいただいて、恐悦至極だね」
芝居気たっぷりにお辞儀をして見せる。それがあんまりにも可笑しくて、わたしもくすっと吹き出すと彼女は頭をあげて、
「さてと、今日はどんなお話をお望みですか、親愛なるお嬢様」
ベッドに腰掛けて、わたしの方に手を差し伸べた。
「大丈夫よ。手を貸してもらう必要はないわ」
わたしは差し伸べられた手の意味が分からず、その右の手のひらをじっと見つめてフリーズしてしまう。フォールは少し困った顔をして、
「ブランク、これは別にそういう意味じゃないんだ。『エスコート』っていう、昔からある慣わしだよ」
さあ、手をとって、と彼女はもう一度手を差し伸べる。わたしは恐る恐る、彼女の手に自分の手を重ねた。すると、まるで何かしらの引力が働くみたいに、わたしの身体は彼女の方に引き寄せられた。
「じゃあ、爆発の前の世界のことを」
「では、仰せの通りに」
彼女はまた微笑み、そして、話し始める。
わたしがフォールをそう呼ぶのは、文字通り、彼女が空から落ちてきたからだ。
数百周期前の春の、とある日、わたしが外でふらふら散歩している時に見つけたのだ。なんとか背負って帰ると、大人たちはみんな大騒ぎだったのを覚えている。
ある人は、この子は神の子だから、祀り崇めるべきだと言った。
ある人は、異星からの侵略者だから殺してしまえと叫んだ。
プロフェッサーはといえば、自室から解剖道具を一式持って来て、そのまま見ず知らずの彼女をバラしてしまいそうな勢いだった。
結局は、偉い人が騒ぎを聞きつけてやってきて、しばらくわたしが預かる、という方針で場を収めた。そして、今でもなお、彼女の処遇は決まらずに、わたしの元に居る。
フォールとの出逢いは、それまでの味気なかったわたしの生活をことごとく一変させた。刺激的で、新鮮で、官能的。彼女が言葉を紡ぎ、その言葉を聞くたびに、わたしの目の前に、美しい絵画のような風景がまざまざと浮かぶ。
例えば、栄華を極めたアメリカの都市の話とか。
例えば、血生臭い戦争の話とか。
例えば、謎多き恋愛の話とか。
それをどこで知ったのか、わたしは終ぞ聞いたことはないし、聞く気もない。プロフェッサーあたりの学者たちが聞き出そうとしてことごとく失敗していたというのもあるが、それ以前に、面白いからいいやという楽観的な思考の方が強い。
そうして、彼女の話を聞くたびに、わたしの外への羨望は強くなっていく―
「あるよ」
それが、「外に出て爆発しない方法はあるか」というわたしの問いへの答えだった。
「えっ」
あっけにとられて、間抜けな声が口から漏れ出た。彼女は苦笑いして、
「まあ、そりゃ知らないだろうね。私しか知らない方法だもの」
わたしはあっけにとられたまま、心の中で苦悶する。
ようやく外に出られる。待ち望んだ、冬の景色に立ち会うことができる。反面、怯える自分もいた。本当に外に出て大丈夫だろうか。彼女の言う方法は確実だろうか。永遠とも思える静寂。わたしの答えは、
「教えて。どうすればいいの」
今更、わたしの気持ちは変わるはずもなく、フォールも、分かっていたかのように頷いた。
「それじゃ、まずはこれを着けて」
そう言って、彼女は宝石のあしらわれたペンダントを差し出す。まるで雪の結晶のような輝き。わたしはうっかり引き込まれそうになる。
「それが、君の臨界防止装置になる。原理は省くけど、それでエネルギーの蓄積は防げる。本気で外に出たいなら、それを外さないこと。いいね」
わたしは頷く。
「じゃあ、外に出るのは三日後だ。あり得ないだろうけど、誰にも言わないようにね」
そう言って、彼女は何事もなかったかのように、爆発前の世界について話し始める。
彼女は何を話していただろうか。確か、東の島国?極寒の国?
よく分からない。まるで熱にうなされているみたいに、わたしは一面の銀世界に思いを馳せていた。
旧人類は「恋をする」という思考があったらしい。
無論、生物学上は当然の帰結であり、それが種の繁栄につながるのだから、非効率ではあるが、必要なことだったのだろう。
新人類はと言えば、その器官はとうの昔に消し去られ、「繁栄」よりも「保存」に舵を切ったので、そういう感情はほとんど残っていないだろう。
当然、私も例外ではない。これまでもそういう感情が沸いたことは無いし、これからも無いだろう。それは、彼女に対しても変わらないはずだ。
そのはずなんだ。
冬眠期が訪れた。
シェルターの中は、死んでしまったように静かだ。まあ、「死んでいる」という表現はあながち間違っていない。わたしたちの睡眠はほぼ仮死状態に近いから、寝息も、心音も聞こえない。
唯一、わたしの足音と喘鳴が、仄暗い館内に響き渡る。
地上層に出るエレベーターの前で、割と軽装のフォールが待っていた。
「そんなに着込まなくてもいいぞ」
そういったのは、多分、わたしが着込みすぎてボールみたいになってたからだ。
「地上は寒いんじゃないの」
「まあ、寒いには寒いけれどね。私たちは寒いのには強いんだから、そんなに着なくても大丈夫さ」
彼女に諭されて、わたしは羽織ったコートを一枚ずつ丁寧に脱いでいく。最終的には、彼女と同じくらいの薄着になった。
「さてと、私が渡したペンダントは着けてるね」
ええ、と頷き、首にかけたペンダントを彼女に見せる。三日間、ずっと丁寧に、見つからないように仕舞っていたから、渡された時のまま、美しく不規則に輝いている。
「じゃあ、向かおうか」
フォールがそう言うと同時に、エレベーターのドアが重々しく、気怠そうに開いた。
迷いはもうない。わたしは振り返ることなく、エレベーターに乗り込んだ。
行き当たりばったりな計画をしていたわたしに対して、フォールはとても計画的だった。
彼女曰く、外に行くなら行きたい場所がある、ということだったので、わたしはそれについていく形になった。
「やることがある」
彼女はそれしか言わないが、彼女のプランなら、移動の方法も入念に練られていたから、無駄に詮索する訳がない。
かなり、遠くまで来たような気がする。
正確な距離なぞ分かっていないが、かつてわたしが居た場所はとうに吹雪の中に消え、周囲にあるのは、かつての文明の跡だけ。
そして今、わたしたちはその遺跡の中で吹雪をやり過ごしている。吹き付ける雪は次第に強くなっていった。
「やっぱり、上着の一枚でも持ってくるべきだったかな」
フォールも少し寒いと言わんばかりに、膝を抱えて丸まっている。わたしも寒いには寒かったが、この輝かしい雪原を目に焼き付けるにあたっては、寒さはどこかにすっ飛んでいった。
初めは、ほんの少しの吹雪はどうってことなくて、むしろ気持ちいいくらいだった。それ以上に、わたしの目に映るもの、耳に聴こえるもの、その全てがわたしの心を鷲掴みにして離さなかった。
だが、フォールの言う目的地に近づく程に、吹雪は強さを増し、遺跡の数も減っていった。興味の行く先を失ったわたしの身体は、寒さを覚えるようになっていた。
「そういえば―」いつもは快活に話すフォールが、珍しく言葉に詰まった。
「私がなんであんなこと言ったか、まだ言ってなかったね」
「ええ、そうね」
わたしは少し驚嘆混じりに返す。振り返って彼女の顔を見ようとしたが、彼女は寒そうに顔を膝の中に埋めてしまっている。
「聞きたい?」
「んー、まあ」
「もっとはっきり」
「知りたい、知りたいです」
わたしはぶっきらぼうにそう言うが、彼女は気にも留めない。ただ、吹雪が白く染め上げる窓の外を静かに眺めるだけ。微笑みも、いつしか消えていた。
「もうすぐ、春が二度と来なくなる。永遠の冬が、もうすぐ来る」
「えっ」
その言葉は、あまりにも予想外だった。突拍子もない告白に、私は啞然とする。
「私が外に行きたかった理由はそれだ。今、世界の九割は雪が降っている。残りの一割も、辛うじて春を保ってはいるが、じきに雲に覆われる。それを防ぐのが、私の仕事だったんだ」
わたしは、固唾を吞んで彼女の話に耳を傾ける。少しずつ、指先が冷えていくのが分かった。
「まあ、ほとんど自爆に近いけどね。私が爆発することで、雲を払うなんて、とても正気とは思えないだろ?でも、結局はそれしかないと言われてね。だから、一人でやるつもりだったんだ」
「じゃあ、何でわたしに声をかけたの?」
「寂しかったから」
吹雪はなおも、止む素振りも見せずに吹きすさぶ。少し弱くなったかな、と思ったのは、わたしたちが長い間沈黙していたからだ。
「無意味ってことは分かってた。でも、思ったより寂しさは苦しくて、それで、君と居れば、多少は紛れるかと―」
「わたしは用済み?」
まさか、と彼女は叫び、わたしに詰め寄る。
「私は何があっても君を見捨てはしない。君を失うくらいなら、死んだ方がましだ。だって、私は―」
急に、彼女はわたしを押し倒した。
あまりにも急な出来事に、わたしは「あっ」と驚きの声をもらすことも許されなかった。彼女の両手はわたしの手首を握りしめて、冷たいコンクリートに押し付ける。
「本当は行きたくなかった。そうなってしまった。私の使命なのに、私は―」
冷たい雫が一滴、私の頬に落ちた。
「大丈夫」
ふと、わたしはそうささやいていた。
「―あ」
急に我に返ったように、彼女は飛びのいた。耳まで真っ赤になって、ばつが悪そうに、わたしから視線をそらしている。かくいうわたしも、心音は異常なほどに早くなっている。きっと、顔は真っ赤になっているだろう。
こういうのを、なんて言うんだっけ。
「そろそろ、行こうか」
彼女の声に操られるように、わたしは頷いた。
フォールの言う目的地は、もう少しらしい。
どこなの、ともっと早くに訊くべきだったことを、わたしは今更訊いてみる。
「爆心地だよ」
「爆心地?」
「冬が始まった場所、全ての悲劇の始まり。最初の爆発があった場所」
彼女の足跡を踏みながら、わたしはついていく。フォールは全く振り返らず、爆心地があるであろう丘の上を見つめたまま、確かな足取りで登っていく。
陽の光が、少しずつ、丘の上から降り注ぐ。眩さに目がくらみ、歩みはどんどん遅くなる。
「ほら、あと少しだよ」
不意に、フォールの手がわたしの手に触れた。
冷たい感触。
けれど、少し温かい。
手はわたしの手を優しく握り、強く引っ張り上げる。
「着いた」
息も絶え絶えになりながら、彼女はそう呟いた。
クレーターだ。
わたしたちの身の丈の数千倍はあろうかというクレーターが、目下に漫然と広がっていた。
これが、爆心地。世界終焉のトリガーとなった場所。
「ここが、目的地?」
「ああ、そうだよ」
二人の呼吸が、白く、光の中に溶けていく。
いつから、手を繋いでいただろうか。
この時間が、永遠ならいいのに。
いつしか、そんなことを祈っていた―
「ああ、君は永遠だとも」
私は、そう呟いた。繋いだ彼女の手は、氷のように冷たい。
いや、実際に凍っているのだから、冷たくなければおかしいのだが。
「けれど、ここでお別れだ」
私の手が、するりとブランクの手を抜ける。
握り返すことは無い。
儚げな眼が見つめることもない。
ただ、思い残すことがあるとすれば、
「愛しているよ」
私はそっと、彼女の頬に口づける。ペンダントから生じた冷気は、既に全身を覆っていた。唇に冷たさが突き刺さる。
「さよなら、ブランク」
私はペンダントを手に取り、一息の内に握りつぶす。粉々に砕け散った結晶が、雪面に撒き散らされた。
私は踵を返し、丘を下る。
これでいい。これが私の本当の仕事。
春をもたらすのではなく、春を殺す。
冬を退けるのではなく、冬をもたらす。
私、いや、私たちは、冬に順応した種。冬の中にこそ、生きる場所を見出す人。
彼女は、私が落ちてきたから「フォール」なのだと思っていたようだが、そうじゃない。
私は「秋」、冬をもたらすもの。
後ろを見れば、轍が遥か遠くまで伸びている。
その先で、爆発が起きている。
これが、最後の爆発だ。
そして、永遠の冬が来る。
Eternal Winter ひづきすい @hizuki_sui
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