第35話 サンタコス効果?・・

 12月になり冬の空気を纏う街はクリスマス商戦で賑わってきた、僕のバイトをしてるフェルーナでも、イズミちゃんたちもサンタコスをして、お客を楽しませてる・・・


>フェルーナ厨房

「う~ん、イズミちゃん、いまみんなの着てるサンタコスだけど・・」

「あぁ、これ? 去年の使いまわしだけど、イイでしょ~、スカートから伸びる美脚でユウト君を悩殺しちゃおうかなぁ~、ウフッ」

「いやいや、ウフじゃなくって、そのスカート、ちょっと短くない?」

「そうかしら? 確かに去年よりちょっと短くしたけど、ウチみたいな小さい個人店はこういうことで集客するのも必要だとおもうのよね、ユウト君だって短いスカートのほうが好きでしょ?」

「ま、まぁそれはそうだけど・・・」

「ねッ、そういうことだからこれはこれでイイのよ、ウフフ」

(またウフッって・・)


 ここでフロアから戻ってきた梨絵ちゃんからも、

「これは去年のものだけど、今年はスカート丈を短くしただけじゃなくって、ちょっといじって可愛さアップさせてるのよ、その効果かな、今日も客の入りがイイ感じよ、フフフ」

 と言いながら梨絵ちゃんは僕の前でクルっと回って見せてきた。

「ユウト君どう? サイドのスリットとかエロいでしょ~、ウフフ」

「そのスリットって新しく付けたの?」

「そうよ~、ユウト君こういうの好きかなぁ~って思って付けてみたのよ、どうかしら? 少しはドキドキしちゃてるかしら~?」

「ドキドキって・・」

「ユウト君がしたければ、この胸に顔をうずめちゃってもイイわよ~、きゃ~

ユウトのエッチ~!」

「そんなこと言ってない!」

 するとイズミちゃんが、

「まぁ、顔うずめたくなったら言ってね、すぐにわたしの胸差し出してあげるから、ウフフ」

「差し出すって・・・」


 その後もイズミちゃんたちはフロアと厨房で忙しく動いていた。

 僕はというと、厨房と倉庫で店の雑用で汗をかいていた。

「あんなエッチっぽいサンコスで店のイメージが悪くならないか心配だよ・・」


>閉店後・・

「え~と、今日の売り上げは・・・」

 イズミちゃんがいつもの通り、売り上げを見るためレジのジャーナル機能で一日分の売り上げを出した。

「おぉ~! やっぱりサンタコスの威力は絶大ねぇ~、今日も目標額大幅に越えたわッ!」

「やったわね! やっぱりちょっといじってエロさを加えたのが良かったのかも、来週からはもっとエロくしちゃおうか~、ウフフ」

「それじゃあ、わたしはこのスカートもっと短くして、どうせならショーツが見えるくらいにしちゃったり~、キャ~エッチ~!」

「だったらノーパンでいっちゃえば~?」

「えぇ~!? 大胆過ぎ~、でもそれもグッドアイデア! ユウト君の前だけ限定でノーパンサンタしちゃおうかなぁ~、フフフ」

 この会話は裏で作業をしてた僕のほうにも聞こえてきていた・・

「もっとエロくとかノーパンとか、女子って男子がいないと男以上にエッチだな・・そう言えば、女子のほうが男よりエロいのが好きだって誰かが言ってたな・・誰だっけ・・・あぁ、これ和樹が言ってたことか、じゃあ信用できないか・・・」


 その後もイズミちゃんたちの話を聞きながら倉庫作業に励む僕でした・・・

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