第8話 夢に出てきた・・・
クラスの友達の和樹に最近女子の名前のことが気になってることを話した、しかし、フェルーナのことは隠したままにしたかったので、他のクラスの女子のことと誤魔化ことにした。
「いやぁ、ユウトは女子に興味が無いのか、もしかして男子が好きとかなんて心配してたんだぞ」
和樹がそんなことを気にしていてくれたとは知らなかった、でも、さすがに僕が男が好きじゃないかとは行き過ぎだよ・・・
「で、どのクラスのだれ子ちゃんが気になってるんだよ?」
「えっ? い、いやぁ~、それはちょっと言えないかな・・」
「おいおい、ここまで話しておいて、肝心の部分は隠すなんてないぜ」
「まぁ、そう言うなよ、僕だってハズしさ、わかるだろ和樹よ~」
「う~ん、まぁ仕方ない、俺は応援に徹することにするが、なにか助けが欲しいときは遠慮するなよ!」
「う、うん、ありがとう、和樹」
その後も和樹との話は女子のことばかりだったけど、女子のことを話せる相手なんてそうそういるもんじゃないから、これはこれでけっこう楽しく話せたし、なんとなくだけど、もうちょっと女子に対して楽に接していいように思えてきた。
下校時、いつものように担任教師から毎日登校するよう注意をされて帰路につく、今日は和樹と駅まで女子の話をしながら帰った。
「ユウト、なにかあったら相談しろよ、じゃあな」
「あぁ、ありがとう、またな」
家に戻ってちょっと気が緩んだみたいで、ソファーで眠ってしまった。
いつもの昼寝なら夢なんて見ないんだけど、今日は珍しく夢を見た、しかもそのとき夢にフェルーナのD子ことタミーが出てきて僕に何かを話してきた、そのときに目が覚めてしまった。
バッ! <目を覚まして起き上がった音
「タミーッ!・・タミーが夢に・・僕に何か話掛けてきてた・・」
僕の夢に人が出てくるなんてほとんどない、そんな珍しいことがあり、しかも出てきた人物がフェルーナのウェイトレスだったので、心臓の鼓動がいつもより速いのが一発で判るくらいだ。
(何だったんだ今の・・)
人の見る夢の中には予知夢のような何かを伝えようとしてる夢があるとなにかで聞いたことがある、実際、この部屋の持ち主の叔母さんは夢を見て自分がガンの初期であることを知って、早期治療によって難を逃れたと言っていた。
「もしかしてタミーは僕に何かを伝えたかったのかな?・・」
僕は夢に出てきたタミーのことが心配になっていた・・・
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